ドアクローザー交換の失敗を避けるために、この記事では適切な方法とコツをご紹介します。

記事を読む理由としては、玄関や室内のドアの開閉に関わるドアクローザーの故障や不具合が生じた場合、正しい交換方法を知っておくことで、快適な暮らしと安全を手に入れることができます。

具体的な内容として、ドアクローザー交換の必要性と適切なタイミング、種類と選び方、取り外し方法と注意点、交換手順とポイント、そしてDIY交換のリスクとプロの依頼方法、費用相場と節約術を解説していきます。

ドアクローザーを交換しようと思っている方は是非とも読み進めてください。

ドアクローザー交換の必要性と適切なタイミング

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ドアクローザーは、ドアの開閉速度を調整し、防犯性や利便性を向上させる役割があります。適切なタイミングは、故障や劣化により正常な動作ができなくなったときで、ドアが閉まる速度が速い・遅い場合などが該当します。

また、ドアクローザーから油漏れが起きている場合も交換のタイミングになります。故障の原因が部品の破損である場合、修理や調整では解決できず、交換が必要となります。また、劣化に伴いドアクローザーの性能が低下し、ドアの開閉速度が正常でなくなることもあります。

具体例として、玄関や室内のドアに取り付けられたドアクローザーが動作が不安定になり、閉まる速度が遅くなる、または閉まらなくなる状態が挙げられます。この場合、ドアクローザーの調整や交換が適切な対応となります。

まとめると、適切な交換タイミングは、故障や油漏れが発生し、修理や調整では解決できない場合となります。交換により、ドアクローザーの性能を回復させ、快適な生活を取り戻すことが可能となります。

ドアクローザー故障の原因と症状

ドアクローザー故障の原因は主に、部品の劣化や破損、設定不備などがああります。劣化による油漏れや、部品の破損が原因であることが一般的です。

症状には、ドアの開閉速度が不規則になる、ドアが閉じづらくなるなどが挙げられます。また、ドアが大きな音を立てて閉まる、または閉まらない状態も故障の兆候です。

速度調整ができない場合や、アームなどの部品の破損が見られる場合も、故障の症状です。こうした状況は、ドアクローザー本体や部品の交換が必要となり、専門の業者に依頼することが望ましいです。

交換が必要な状態の見分け方

交換が必要な状態の見分け方は、以下のような状況が挙げられます。

  • ドアの開閉速度が安定しない、または調整しても効果がない。
  • アームやブラケット部分に破損や変形が見られる。
  • 本体から油漏れが発生している。

これらの状況が確認できる場合、交換が必要です。交換は専門業者にお願いすることをおすすめします。キーホースでもドアクローザーの交換を行っておりますので、お困りのことがあればお気軽にお問い合わせください。

お電話は0120-955-127

ドアクローザーの種類と選び方について

ドアクローザーの種類は主に、パラレルアーム、一般アーム、トラックアームがあります。選び方としては、使用環境やドアのサイズ、製品の価格を考慮することが大切です。

例えば、室内ではドアの厚みや重さに合ったタイプを選ぶことが重要で、ドアのサイズや取り付け場所に制約がある場合は、パラレルアームタイプが適しています。一方、玄関やガラスドアには耐久性や防犯性が高いものを選ぶことが望ましいです。

また、商品価格や取り付け費用も考慮し、自分の予算に合った製品を選ぶことが大切です。さらに、メーカーや取り付け業者と相談することで、適切なドアクローザーを選択できるでしょう。最後に、製品の性能や耐久性を確認し、購入後も安心して使用できるものを選びましょう。

自宅に適したドアクローザーのタイプ選び

自宅に適したドアクローザーを選ぶ際には、ドアのサイズや設置場所、使用目的に応じて選定が必要です。

一般的なタイプは、パラレルタイプやアームタイプがあります。パラレルタイプは装置が目立ちにくく、インテリアに配慮したい場合に適しています。

一方、アームタイプは使いやすく、様々なドアサイズに対応しています。また、速度調整機能や閉じる力の調整が可能なものも存在します。自宅の状態やニーズを考慮しながら、適切なタイプを選ぶことが重要です。

ドアクローザーの取り外し方法と注意点

注意点

ドアクローザーの取り外しには注意が必要です。まずドアを閉めた状態で、アームやブラケットを外してください。その際、ドライバーなどの適切な道具を使用し、本体のネジを緩めて外します。作業中に怪我を防ぐため、手袋や保護メガネを用意しておくことが重要です。

ドアクローザーを外した後は、取り外した部品を確認し、破損や劣化がないかチェックしてください。また、ドアの状態や開閉の問題も調査し、不具合の原因を特定しましょう。取り外し作業には十分な時間を確保し、DIYでは解決できない場合は専門業者に相談することが望ましいです。

必要な道具と作業前の確認事項

ドアクローザーの取り外しや交換を行う際には、以下の道具が必要です。

  • ドライバー:ネジを緩めたり締めたりするために使用
  • スパナやプライヤー:部品を固定したり外したりする用途

また、作業前に以下の事項を確認しておくことが重要です。

  • 電動ドリルやハンマーなど、追加で必要な道具がないかどうか
  • 作業エリアが安全であること
  • 作業中にドアが開かないように、ドアストッパーなどを使用して固定すること

これらの注意点を確認し、安全かつスムーズな作業を心がけましょう。

ドアクローザーの安全な取り外し手順

ドアクローザーの取り外しを行う際は、安全性を確保することが重要です。まずは、ドアを開けた状態にして、ドアクローザーにかかる負荷を軽減しましょう。

次に、本体を固定しているネジをドライバーを使用してゆっくりと外していきます。この際、ドアクローザーに付属するアームも同時に外します。さらに、ドアからアームを取り外すため、ブラケットのネジも緩めて外します。

作業中は手袋を着用し、万が一の事故に備えることが重要です。また、サイズが合わないドライバーを使用すると、ネジを痛めたり、効率的でない作業になるため注意が必要です。

ドアクローザーを外した後は、部品を一覧表に従って整理し、次の手順の準備をしましょう。安全な取り外し手順を踏むことで、トラブルを未然に防ぐことができます。

お電話は0120-955-127

ドアクローザー交換の手順とポイント

ポイント

ドアクローザーの交換手順は以下の通りです。

  • ドアクローザーを安全に取り外す
  • 新しいドアクローザーを選び、必要な部品や工具を確認する
  • 交換用のドアクローザーを取り付ける
  • 調整作業を行い、最適な速度設定を見つける

ポイントとしては、まず自分のドアに適したタイプのドアクローザーを選ぶことが必要です。また、取り付け作業においては、ネジの締め付け具合やアームの位置などを確認し、適切な状態で固定することが重要です。

最後に、調整作業を行い、開閉速度や抵抗力などを確認して最適な状態に設定しましょう。これにより、ドアクローザーの寿命が延びるだけでなく、安全性や利便性が向上します。

交換用ドアクローザーの取り付け方法

交換用ドアクローザーの取り付け方法は、まずドアや壁に取り付ける位置を確認し、ネジ穴をあらかじめ開けておくことが重要です。

次に、ドアクローザー本体を適切な位置に設置し、ネジで固定します。その後、アームを取り付けてドアと連動させ、ブラケットのネジを締めて固定します。

取り付け作業を行う際は、ドアクローザーの取扱説明書に記載されている手順に従い、適切な工具を使用しましょう。正しい方法で取り付けることで、安全性や効果を最大限に発揮することが可能です。

ドアクローザーの調整方法と最適な速度設定

ドアクローザーの調整は、開閉速度や抵抗力などを適切に設定することが求められます。最適な速度設定は、ドアのサイズや重さ、使用状況によって異なります。

調整方法は、ドアクローザーの取扱説明書に記載されている手順に従い、専用の工具を使用して行います。速度調整用のネジを回すことで、開閉速度や抵抗力を調整できます。

最適な速度設定を見つけるためには、試行錯誤が必要ですが、適切な調整を行うことで、ドアの開閉がスムーズになり、安全性が向上します。

DIY交換のリスクとプロの依頼方法

デメリット

ドアクローザー交換のDIYにはリスクが伴います。適切な調整ができないことや、部品の取り付けミスが発生する可能性があります。また、専門知識や技術不足により、扉の機能が低下したり、故障が悪化する恐れもあります。

プロの依頼方法は、まず近くの信頼できる会社をリサーチし、電話やメールで相談することです。費用や作業範囲の確認と共に、対応可能なエリアやサービス内容も問い合わせてください。その後、見積もりを取得し、納得できる価格とサービス内容であれば依頼しましょう。

ドアクローザー交換の失敗例と対策

ドアクローザー交換の失敗例として、部品の取り付け位置やサイズが適切でないことが挙げられます。その結果、ドアの開閉速度が不適切になったり、音や振動が発生することがあります。

対策として、取り付け前に部品のサイズや取り付け位置を確認し、取り扱い説明書に従って正確に作業することが重要です。また、交換後に不具合があれば、速やかに原因を突き止めて修理しましょう。

信頼できる業者の選び方と相談方法

信頼できる業者を選ぶ際は、実績や評判、提供サービスの幅をチェックして選びましょう。また、口コミやお客様の声を参考にすることも助けてくれます。

相談方法としては、まず電話やメールで問題を説明し、必要に応じて写真や動画を提供すると、より具体的なアドバイスが得られます。また、質問をまとめておくことで効率的なやり取りが可能となります。

なお、ドアクローザーの交換でしたらキーホースでも最短当日で承っております。ドアクローザーのことで何かお困りのことがあればお気軽にお問い合わせください。

お電話は0120-955-127

ドアクローザー交換の費用相場と節約術

費用

ドアクローザー交換の費用相場は、商品価格、作業料金、交通費等で変動しますが、大体1万円から3万円程度です。

節約術としては、まず比較検討し、適切な価格帯の業者を選びましょう。また、複数の業者から見積もりを取得し、適正価格を確認することもお勧めです。次に、カバーやアームなどの部品だけを交換することで、費用を抑えることができます。ただし、DIYで交換を行う場合は、リスクを十分に理解しましょう。

DIYと依頼の料金比較と適切な予算設定

DIYでドアクローザー交換を行う場合、主に商品購入費用と必要な工具費用がかかります。具体例として、本体価格が5000円、ドライバーやネジ等の工具で1000円くらい必要な場合が想定されます。しかし、専門業者に依頼する場合、商品購入費用以外に、作業や設置費用が含まれます。業者によって料金は異なりますが、手順や部品の確認、サービスエリア等も考慮して合計で3万円程度となるでしょう。

適切な予算設定は、自分のスキルや時間を考慮し、DIYと業者依頼の利点を比較することが重要です。また質問や相談ができるサービスも活用して、安心かつ効率的な方法を選んでください。

交換費用を抑えるポイントと注意事項

交換費用を抑えるポイントは以下の通りです。

  • 商品の価格比較:安価な製品を選び、購入費用を抑える。
  • DIYでの交換:自分で作業を行い、工賃を節約する。
  • 複数の業者から見積もり:料金を比較し、適正な価格で依頼する。

注意事項として、DIYの場合、適切な手順や注意点を理解し、作業時に問題が発生しないようにしましょう。また、業者に依頼する際は、サービス内容や料金の詳細を確認し、クリアになっていない点は積極的に質問しましょう。最後に、安全性や耐久性を確保するため、低品質の製品や不適切な手順で施工を行わないことが重要です。

まとめ: ドアクローザー交換で安心な暮らしを

ドアクローザーの交換は、室内の安全性や利便性を向上させるために重要な作業です。DIYと業者依頼の料金差を理解し、自分に適した方法を選ぶことが大切です。

また、交換費用を抑えるためのポイントや注意事項を把握し、効果的な方法で取り組みましょう。最後に、安心で快適な暮らしのため、今後もドアクローザーの状態を確認し、適切なタイミングで交換や修理を行いましょう。

なお、ドアクローザーのトラブルでしたら、キーホースでも承っております。ドアクローザーの交換・修理でお困りでしたらキーホースまでお気軽にお問い合わせください。

「ドアが閉まる速度が以前よりも速くなった」、「閉まるときにバタンと大きな音をたてるようになった」、という違和感を覚えることはないでしょうか。実は、こうした違和感はドアクローザーの調整によって解消される可能性があります。

そこで、この記事ではドアクローザーの概要をはじめ、トラブルが起こる原因、自分でできる調整方法や注意するポイントなどを紹介していきます。

そもそもドアクローザーとは?

そもそもドアクローザーとは、どのようなものなのでしょうか。次から、概要・役割・閉扉速度調整について紹介します。

ドアクローザーの概要

ドアの上部にはドアクローザーが付いています。ドアクローザーとは油圧ポンプによってドアの開閉速度を制御する装置のことです。この装置によって、ドアを閉めるときに適切な速度にすることができるのです。ただし、ドアクローザーといってもいくつか種類があります。多くのドア(開き戸)で使われているのがスタンダード型とパラレル型です。

ドアクローザーの役割

ドアクローザーの役割は、ドアがゆっくりと閉まるように調整することです。ドアクローザーが付いていないと、勢いよくドアが閉まってしまいます。その結果、大きな音が出てしまったり、ドアに指や体を挟んでケガをしたりする可能性が出てくるのです。

しかし、ドアクローザーがあることでこれらの事態を避けることができます。また、ドアへの衝撃を軽減させることができるため、ドアが劣化するのを防ぐことにもつながるでしょう。

閉扉速度の調整

ドアクローザーの多くは、2つの区間に分けてドアの閉扉速度を設定することができます。第一速度区間は「全体的な速度」、第二速度区間は「閉じ際の速度」設定になっています。90°開いた状態から閉まるまでの適正速度は約5〜8秒です。2つの区間の速度の差が大きいと、トラブルや思わぬ事故の原因になります。また、第二速度区間は第一速度区間のほうが遅く閉まるように設定するほうがよいとされています。2つの区間の速度調整ができる場合は、ドアクローザーに最低2つの速度調整弁が付いているのが一般的です。

ドアクローザーにトラブルが起こる原因は?

ドアクローザーの異変やトラブルには原因があります。次から、説明していきます。

部品の摩耗や劣化

使用頻度などにも左右されますが、ドアクローザーの寿命は大体10〜15年前後です。これ以上経つと、内部部品の摩耗や経年劣化が進む可能性があります。こうなると、ドアクローザーの本来の働きが果たせなくなる場合があるのです。例えば、ドアを閉めるときにドアクローザーがギイギイという異音を発する場合は要注意です。寿命がきている可能性が高いといえるでしょう。寿命がきているにもかかわらず、使い続けていると、ドアに指や体を挟んでケガをする可能性があるので危険です。

ドアを閉める際の負荷による故障

ドアクローザーが付いていれば、ドアに力を加えなくても油圧ポンプの力によって自動的に閉まります。それにもかかわらず、強い力を加えてドアを閉める行為が繰り返されると、スプリングや油圧機構などの内部部品に負荷がかかってしまいます。その結果、故障してしまう可能性が高まってしまうので注意しましょう。

ドアクローザーの調整は自分でもできる?

ドアが閉まる際、スピードが前よりも早くなったり、おかしな音を立てたりするようになったらドアクローザーが原因である可能性があります。そのようなときは、ドアクローザーの調整弁を調整すれば解決できる場合が多いのです。

ドアクローザーにはさまざまな種類や製品がありますが、基本的な調整方法は変わりません。たいていのドアクローザーには、側面などに調整する方法が記載されています。また、やり方も比較的簡単であるため、特に専門的な知識がない人も自力で調整することができるでしょう。

ドアクローザーの調整に必要な工具

ドアクローザーを調整するためには、プラスもしくはマイナスのドライバーが必要になります。これらのドライバーでドアクローザーの調整弁の役割をするネジを回して調整しますので、あらかじめネジの溝を確認して、合うものを選びましょう。

CAUTION 注意!!

ドアクローザに「優良住宅部品(BL部品)」のシールが貼ってある場合は、専用工具を使用して専門家が調整することを前提とした商品であるため、自力での速度調整ができなくなっています。

これは、「ドアが閉じる速度のバラツキによる思わぬ事故を防ぐため」で、専用スパナを使用しないと調整弁を回せないようになっています。

ベターリビングマーク証紙
こういったシールが添付されています

ドアクローザーにBLマークが貼ってあったり、調整弁のネジの頭がどう見ても「+」や「-」の溝を備えていない場合は、管理会社や住宅供給者に問い合わせて下さい。

BL認定を受けているドアクローザーメーカーは3社で、

  • リョービ株式会社
  • 日本ドア―チエック製造株式会社
  • 美和ロック株式会社

となっていますが(※2022年10月現在)、既にドアクローザー事業から撤退している美和ロックは「美和ロックのサービス代行店に連絡して欲しい」と述べています。

また、一般財団法人ベターリビングの方でもお客様相談室を設けており、そちらでも相談の受付をしています。

ドアクローザーはドアの上部に付いているため、背が届かない人も多いでしょう。また、届いたとしても、足元がグラグラとした状態での作業はケガの原因にもなります。必ず脚立や踏み台を用意し、安定した状態でネジの調整を行うようにしましょう。

【閉まるスピードが速い】ドアクローザー

ドアが閉まるスピードが速いドアクローザーの調整方法について、次から3ステップに分けて解説していきます。

ステップ① 油漏れの確認

ドアクローザの油漏れ
こうなると取替しかできなくなります

ドアクローザーは油圧ポンプによってドアが閉まる速度を調整しています。油が漏れていると、速度を調整することが難しくなり、急に閉まるようになるのです。そのため、不調の原因が油漏れにあるのであれば、速度調整弁を調整するだけでは解決することができません。ドアクローザーそのものを交換する必要があるのです。

油漏れの場合はドアクローザー本体の上下、主軸からドアにつたって油が染みています。ドアの上部から油が出ていないか、確認するようにしましょう。

ステップ② 速度調整弁の確認

ドアクローザの速度調整弁
調整弁は必ずドアノブ(取手)側を向いています

ドアクローザー本体の側面の、ドアノブがある側に速度調整弁が付いています。機種によって調整弁の数は違い、1個のものもあれば3個のものもあります。

調整弁と言っても、ただの大きなビスのようにしか見えませんので、ドアクローザーの側面をよく見てみて下さい。大きなビスの頭部のようなものの側に数字が刻印されていたら、それがドアクローザーの調整弁です。

側に刻印されている数字は速度の区間を意味していて、2つ以上調整弁があるドアクローザーは、区間を分けて速度を調整することが可能になっています。

数字「1」は閉まり始め、いわゆる「第一速度区間」を調整します。数字「2」は中盤、第一速度区間のあとからドアが閉まるまで、あるいは閉まる直前までの「第二速度区間」を調整します。数字「3」がある場合はラッチング・アクションと言ってドアを閉める直前の速い区間の調整ができます。

調整弁が1つしかないドアクローザーは、年代の古いものが多く、1つの調整弁で全体的な閉まるスピードを調整するようになっています。逆に最近のドアクローザーには必ず2つ以上の調整弁がありますので、調整弁が1つしかない場合は、2つ以上の調整弁があるドアクローザーへの交換を検討したほうがよいと言えます。

ステップ③ 調整弁を左右どちらかに回す

速度調整のやり方
NEW STAR ドアクローザ80(パラレル型)取付説明書より

調整弁は左右どちらに回すかによって、速度が変わってきます。基本的には速度調整弁のネジを右(時計回り)に回すと、速度が遅くなるような構造になっています。逆に、速度調整弁のネジを左(反時計回り)に回すと、速度が速くなります。

また、調整弁が3つ以上ある場合は、1→2→3の順でネジを回していくようにしましょう。ただし、メーカーや機種によっては逆の場合もあるので必ず取扱説明書などで確認するようにして下さい。

調整する際の目安は、ドアを90°に開いた状態から5〜8秒ほどで閉まる速度です。ネジを回す際は、一気に回すと故障や事故の原因になります。少しずつ回して、目安の速度に近づけていくようにしましょう。

【閉まる直前に急な加速を見せる】ドアクローザーの調整方法

ドアクローザーの速度調整弁で調整したにもかかわらず、ドア速度が速いままということがありますが、これは取り付けミスが原因であることがほとんどです。トラブル解決には、次のような作業が必要になります。

ステップ① リンクの取り付け方を確認する

リンクとドアの位置を確認しましょう。もしアームとドアが平行になっていてリンクが斜めになっていたら、取り付けミスです。リンクが斜めになっていても故障の原因にはならないのですが、第二速度区間の調整ができなくなるため、調整後も急に閉まってしまうトラブルが解決されないのです。

ステップ② リンクとアームの連結を修正する

リンクが斜めになっている場合、アームとリンクの連結を直すことで正しい取り付けになります。まず、アームとリンクを接続するまえに、アームを手前に引き寄せるようにしましょう。リンクがドアと平行になるような長さにしてから、アームと連結させると、第二速度区間の調整が反映されるようになります。

ドアクローザーを調整する際の注意点

ドアクローザーの調整をするときは、慎重に速度調整弁のネジを回すことが大切です。ネジは軽い力でも十分締まるようになっています。それにもかかわらず、強い力で一気に回してしまうと、締まり過ぎて動かなくなる可能性が出てくるのです。

締まり過ぎた状態になると、あとからの調整がしづらくなります。逆手に、一気にネジを緩くしてしまうのも要注意です。場合によっては、ドアクローザーからネジが外れてしまう可能性があるからです。

実は、ドアクローザーはいったんネジが外れると、元に戻すことはできません。こうなると、ドアクローザーそのものを交換する必要が出てきます。

さらに、先述のとおりネジの近辺から油が漏れている場合は故障のサインです。油漏れは経年による修理不可能な故障ですので、交換するしかありません。

また、風が強い日は風力が影響して、調整に関係なく速く閉まる可能性があります。こうなると、正確な速度調整が難しくなります。ドアやドアクローザーそのものへの影響も大きくなりますので、ぜひ別の日に調整するようにしましょう。

うまくドアクローザーを調整できない!どうすればいい?

ドアクローザーはドアの上部に付いています。そのため、背の高さによっては「手が届かない」、「ネジが見えないので調整がうまくいかない」、などという場合があります。

また、ドアクローザーに関する知識がなく、自力で調整できるかどうか不安だと感じることもあるでしょう。このような場合は、プロの業者に依頼するのがおすすめです。

鍵屋は鍵トラブルの業者なので意外だと思われるかもしれませんが、ドアクローザーの調整も行っています。ドアが閉まる速度など、希望に合わせて調整することが可能です。

ドアクローザーの交換は素人が自力で行うのは難しいものです。例えば、古いタイプのドアクローザーの場合、もう生産が終了していることもありますし、メーカーが廃業してしまっている場合もあります。このような場合、素人がドアに合う適切な互換品を用意するのは厳しいでしょう。

その点、鍵屋なら油漏れなどのトラブルが見つかった場合でも適切な後継商品や万能型を探し出し、速やかに交換することができます。

また、先述したようにBL認定のドアクローザーでは調整弁のネジが特殊な形状になっていて、専用スパナがないと回せないようになっています。調整に必要な専用工具は、管理会社などに渡されることになっているので、速度調整などをしたくなったら、管理会社などに連絡してみて下さい。

ドアクローザーの構造と調整方法を理解してトラブルを解決しよう

ドアの閉まるスピードが速い場合、ドアクローザーの速度調整弁を少しいじるだけでトラブル解決につながる可能性があります。しかし、速度を調整したにも関わらず、ドアが閉まる速度に改善が見られなかったり、閉まる直前に急に早くなったりする場合は、ドアクローザーの取り付け方が間違っている可能性があります。

自分で速度調整するのが不安な方や、不具合の原因がわからない方は、一度「鍵屋」にご相談下さい。鍵屋キーホースでは年中無休でスタッフがトラブル解決にお伺いできますし、万一修理ができない場合でも交換用の在庫があれば即日で交換が可能です。

作業開始前に必ずお見積りを出しますので、初めての方でも安心してご依頼いただけます。気軽にお電話ください。