ドアノブの種類と名称まとめ!種類別の特徴や用途別の選び方を解説!

更新日:2025/10/16
ドアノブの種類と名称まとめ!種類別の特徴や用途別の選び方を解説!

この記事でわかること

  • ドアノブの主な種類の特徴と違い
  • 玄関・室内・水回りなど、用途別に最適なドアノブの選び方
  • 防犯性やバリアフリー性を考慮したドアノブ選びのポイント
  • DIYでドアノブを交換する際の注意点と難易度の見極め方
  • ドアノブ交換にかかる費用相場と業者へ依頼する際の目安

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ドアの開け閉めに欠かせないドアノブには、実はさまざまな種類があります。形状や内部構造の違いによって使い勝手や性能が異なり、玄関ドアと室内ドアでは求められる機能も変わってきます。自宅のドアに合ったドアノブを選ぶためには、各種類の特徴を正しく理解することが大切です。

この記事では、ドアノブの主な種類を名称とともにわかりやすく解説し、玄関用・室内用それぞれに適したドアノブの選び方や交換時のポイントも紹介します。防犯性を高めたい方、お子様や高齢者が使いやすいドアノブを探している方、おしゃれなデザインにこだわりたい方もぜひ参考にしてください。

ドアノブの主な種類

まず、ドアノブの取っ手部分の形状による主な種類を紹介します。代表的なものとして丸型ノブ(握り玉)、レバーハンドル、プッシュプルハンドル、サムラッチハンドルの4種類が挙げられます。それぞれの呼び方と特徴を詳しく見ていきましょう。

丸型ノブ(握り玉)

丸型ノブ(握り玉)は、丸い玉状の取っ手を手で握ってひねるオーソドックスなタイプのドアノブです。昔から住宅の玄関や室内扉によく使われてきた形状で、現在でもトイレや古い住宅の勝手口などで見かけることがあります。構造がシンプルで壊れにくく、価格も安価な製品が多いことから一定の需要があります。

一方で、丸型ノブはしっかり握って回す力が必要なため、握力が弱いお子様や高齢者には扱いにくい欠点があります。近年の新築住宅ではバリアフリーの観点から採用例が減っており、レバーハンドルへ置き換えられる傾向です。特に手が小さい子どもや力の弱い方には開閉しづらいため、最近では室内ドアで握り玉を見る機会は少なくなっています。

レバーハンドル

レバーハンドルは、棒状の取っ手(レバー)を上下に動かすタイプのドアノブです。扉を開ける際にレバーを軽く押し下げるだけでラッチ(かんぬき)が引っ込み、少ない力で操作できるのが特徴です。小さなお子様から高齢者まで幅広い世代にとって扱いやすく、握力の弱い方でも開閉しやすい利点があります。

現在、室内ドアではレバーハンドル型がもっとも主流であり、新築住宅の開き戸のほとんどに採用されています。デザインや素材のバリエーションも豊富で、インテリアに合わせた選択がしやすい点もメリットです。玄関ドアでもマンションや戸建てでレバーハンドル型が多く使われており、レバーと鍵穴の組み合わせが一般的です。

ただし注意点として、レバーは小さな子どもやペットでも押し下げ動作を真似しやすいため、自分で扉を開けて出て行ってしまうリスクがあります。防犯上や安全面で心配がある場合は、後述する対策(レバーを縦向きに設置する等)も検討すると良いでしょう。総じてレバーハンドルは操作が容易で利便性が高いため、現在もっとも一般的なドアノブ形状となっています。

プッシュプルハンドル

プッシュプルハンドルは、取っ手部分を「押す・引く」動作で扉の開け閉めができるタイプのドアノブです。縦長のバー状ハンドルになっており、レバーをひねらずに体重や手を使って押したり引いたりするだけでラッチが作動します。主に玄関の開き戸に採用されており、荷物で手がふさがっている時でも肘や体で押して開閉できる利便性の高さが魅力です。新しいマンションや現代的な戸建て住宅で採用が増えており、玄関をスタイリッシュに演出できるデザイン性からも人気があります。

プッシュプルハンドルは軽い力で操作できる点もメリットで、小柄な方やお子様でも比較的簡単に扱えます。防犯面では上下2カ所に鍵を内蔵できる製品が多く、ツーロック仕様で高い安全性を備えているのも特徴です。

留意すべき点として、プッシュプル式は内部構造が複雑でDIYでの交換が難しく、一般にレバー式よりも価格が高めです。また、縦長ハンドルは子どもでも押し引きしやすいため、幼児やペットが勝手に開けて出て行くリスクもあります。これらの点を踏まえつつ、利便性と防犯性を両立した最新型のドアノブとして注目されています。

サムラッチハンドル

サムラッチハンドルは、親指(Thumb)で押すつまみ(ラッチ)によって開閉するタイプのドアノブです。取っ手上部に親指で押し下げるボタン(スイッチ)が付いており、それを押すことでラッチが引っ込みドアを開ける仕組みになっています。アンティーク調や洋風の装飾が施されたおしゃれなデザインが多く、「装飾錠」とも呼ばれます。

サムラッチハンドルは主に1980〜90年代の戸建て玄関で広く使用されていました。しかし経年劣化で部品が硬化し、ボタンが押しにくくなることもあります。最近ではプッシュプル錠への取り替えが増え、既に製造が中止されているメーカーも多い状況です。古い住宅に付いているサムラッチ錠の中には廃番製品も多く、同じデザインでの交換が難しいケースもあります。

現在では室内ドアで使われることはほとんどなく、クラシカルな雰囲気を演出したい玄関向けの特別なドアノブと言えるでしょう。互換品や代替製品が出ていますが形状・寸法が特殊なため、交換費用が高額になりがちという一面もあります。

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玄関ドアに使われるドアノブ・錠前の種類

続いて、玄関ドアや勝手口など屋外に通じる扉で使われる主なドアノブ・錠前の種類について見ていきましょう。玄関用ドアノブは防犯性や耐久性が特に重視されるため、内部の錠前(ロック機構)の違いによっていくつか種類が分かれます。室内用に比べて堅牢な作りや複雑な構造を持つものが多く、古くから使われている形式から現在主流の高性能な錠前まで様々です。

ここでは代表的な玄関向けドアノブ・錠前として、円筒錠、インテグラル錠、サムラッチ錠(装飾錠)、プッシュプル錠、ケースロック(箱錠)の特徴を解説します。

円筒錠

円筒錠(えんとうじょう)は、握り玉型のドアノブに鍵穴を組み込んだドアノブ一体型の簡易錠前です。室内側ノブの中央に施錠用のボタンが付いており、それを押すとロック、室外側からは鍵で解錠する仕組みになっています。扉に丸い穴を2つ開ければ比較的容易に取り付けられるため、昭和後期には住宅に広く普及しました。

円筒錠は玄関だけでなくトイレ・浴室などにも用いられ、古い住宅で多く見られるタイプです。構造上ラッチボルト(斜めのかけ金)だけで仮締まりする簡易ロックであり、防犯性は高くありません。外側から鍵をかけてもドアノブ自体を工具で破壊されたり、バールでこじ開けられやすい弱点があります。

玄関に使うには防犯面で不安が残るため、現在の新築玄関ではほとんど見られなくなりました。ただし安価で交換しやすい利点から、勝手口や古い住宅では今でも使用例があります。

インテグラル錠

インテグラル錠は、デッドボルト(本締まり用のかんぬき)を内蔵したタイプの錠前です。ドアノブの中にシリンダー(鍵穴)とサムターン(内側つまみ)が組み込まれており、サムターンを回すとデッドボルトが突出して施錠されます。一見すると円筒錠と似ていますが、内蔵するデッドボルトによって施錠強度を高めている点が特徴です。

インテグラル錠は玄関の勝手口やトイレ・室内の一部にも使われてきました。鍵穴付きで内外両側から開け閉めできるため円筒錠より実用的ですが、構造は比較的古い形式で、防犯性能は現代のハイセキュリティ錠には劣ります。現在の新築玄関ではあまり見かけませんが、昭和〜平成期に建てられた住宅では玄関や勝手口にインテグラル錠が付いていることがあります。老朽化や鍵紛失の際には、後述のケースロックなどへの交換が検討されるタイプです。

サムラッチ錠(装飾錠)

サムラッチ錠(装飾錠)は、前述のサムラッチハンドル型の玄関錠を指します。親指で押すボタンによるラッチ操作に加え、鍵穴も組み合わさった玄関用の錠前です。アンティーク調の洋館風デザインで玄関を飾れる反面、内部構造は古典的で部品の入手も難しくなりつつあります。

防犯性という点では、サムラッチ錠自体に特別な高性能シリンダーが付いているわけではなく、シリンダー錠部分の防犯グレード次第です。古い製品ではピッキング耐性が低いこともあるため、防犯面を重視するなら後付けで補助錠(補助的な鍵)を併用したり、別の錠種へ交換することも検討されます。実際に近年では老朽化したサムラッチ錠をプッシュプル錠など現代的な玄関錠に交換するケースが増えています。

なお、サムラッチ錠はメーカーによってサイズ規格がまちまちで、前述のとおり既に生産終了のデザインも多いため、交換時は慎重な適合確認が必要です。場合によってはドアごと交換したり、専門業者に加工取り付けを依頼することになるでしょう。

プッシュプル錠

プッシュプル錠は、前述のプッシュプルハンドルと錠前が一体化した玄関用のロックシステムです。縦長のハンドルを押す・引く動作でラッチとデッドボルトを同時に操作できるような構造になっており、ワンドアツーロック(1つのドアに2つの鍵)が容易に実現できるタイプが多くあります。マンションや新築戸建ての玄関で採用が増えており、防犯性・利便性のバランスに優れています

プッシュプル錠はその構造上、レバー錠などに比べて部品点数が多く複雑ですが、玄関を閉めるだけで上下二重ロックがかかる製品もあるなど、高い防犯性能を備えている点が魅力です。一方で前述したように価格が高価になりやすく、ドアノブごと交換する場合の費用も大きくなりがちです。既存の丸型ノブからプッシュプル錠への交換はドアの穴径や加工が合わず難しいケースも多いため、後付けは専門業者に任せる方が無難でしょう。

ケースロック・面付箱錠

ケースロック(箱錠)は、ドア内部に四角い箱状の錠ケースを埋め込んで設置するタイプの錠前です。現在の玄関ドアで一般的に使用されている主錠(メインロック)で、強度が高く防犯性に優れています。ドアの厚み部分にケースごと収めるものを「ケースロック(埋め込み錠)」、ドア表面に箱をネジ留めするものを「面付箱錠」と呼びます。

ケースロックには必ずデッドボルト(本締まりの鍵)が付いており、扉を確実にロックします。シリンダー錠と連動したラッチ+デッドボルト構造が主流で、ピッキング対策のディンプルキーなど高性能シリンダーを組み込むことで非常に高い防犯性を発揮します。

現在の戸建て玄関では、このケースロックをレバーハンドルやプッシュプルハンドルと組み合わせる形で使用するのが標準的です。例えば「美和ロック(MIWA)」や「ゴール(GOAL)」といった国内主要メーカーの玄関錠は、内部にケースロック機構を持ち、外側のハンドルはデザインに応じて変更できる仕組みになっています。

古い住宅で円筒錠などを使用している場合でも、リフォームでドアごと交換する際にはケースロック式の玄関錠にアップグレードされることが一般的です。防犯性の観点からも、玄関にはデッドボルト付きのケースロックや複数箇所施錠できるプッシュプル錠を選ぶことが重要とされています。

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室内ドアに使われるドアノブの種類

疑問

次に、リビングや寝室・水回りなど室内ドアで使用されるドアノブの種類を紹介します。室内用は玄関用と比べ、防犯性よりも使い勝手やプライバシー確保が重視されます。そのため「鍵付き」「鍵なし」など施錠方式による違いや、引き戸向けの特殊なノブも存在します。ここでは代表的な室内用ドアノブとして、空錠、チューブラ錠、間仕切錠・表示錠、戸襖錠の特徴を説明します。

空錠(鍵のないドアノブ)

空錠(からじょう)とは、施錠機能のないドアノブを指します。単純にラッチボルトで扉を閉めるだけの構造で、内部に鍵穴やサムターンがありません。トイレや個室のように鍵が必要な場所以外、例えばリビングや子供部屋など普段施錠しない室内ドアに用いられます。

空錠は「空(から)」の名の通り鍵が空っぽの錠前で、ドアノブとしてはレバー型・丸型どちらも存在します。開閉するだけのシンプルな構造ゆえに壊れにくく、コストも低めです。家族が頻繁に出入りする部屋や、幼児が閉じこもると危ない部屋などには空錠が安心でしょう。なお、空錠の室内ドアノブには鍵穴がないため、デザイン的にもすっきりしている利点があります。

チューブラ錠

チューブラ錠は、筒状(チューブ状)のケースの中にラッチ機構など必要な機能を収めたタイプの錠前です。ドアノブ一体型の円筒錠とは異なり、ラッチ部分とノブ(またはレバー)部分が分離した構造になっています。室内側にサムターンやボタンが付いており施錠できるものと、純粋にラッチだけのもの(空錠タイプ)があります。

チューブラ錠は1960年代以降に普及した比較的新しい形式で、現在の室内ドアで広く使われている標準的な錠前です。丸座(金属プレート)に固定用ネジが見えるのが特徴で、工具で比較的簡単に取り外し・交換ができます。室内ドア用として壊れたノブを交換する際など、市販の「室内ドアノブセット」の多くがチューブラ錠対応になっています。

構造が簡易なため、防犯性は特に考慮されていませんが、室内用途には十分です。古い住宅では各部屋の出入口に握り玉タイプのチューブラ錠(内側ボタン無しの空錠またはボタン付きの簡易錠)が使われていることが多く、経年劣化で回しにくくなった場合などは同等品への交換が容易です。

間仕切錠・表示錠

間仕切錠(まじきりじょう)と表示錠は、ともに室内扉の簡易施錠に用いられる錠前です。これらはトイレや浴室、個室など「中から鍵をかけたいが外からの緊急解錠も必要」な場面で使われます。

間仕切錠

扉の内側からのみ施錠・解錠できるタイプです。室内側にサムターン(つまみ)が付いており、外側からは通常鍵穴がなくコインやマイナスドライバー等で開錠できる非常開放口だけがあります。浴室や書斎、子供部屋など「部屋の中からだけ簡易ロックしたい」場合に適しています。

表示錠

間仕切錠と構造はほぼ同じですが、外側に「施錠中/解錠中」を示す表示窓が付いたタイプです。トイレでよく見られるもので、外から人が使用中かどうか一目で分かるようになっています。多くは室内側サムターン+外側コイン非常解錠口の組み合わせで、ラッチボルトを固定してドアをロックします。

いずれもプライバシー確保のための簡易鍵で、防犯性は高くありません。しかしトイレや浴室では内側から鍵をかけられ、万一外で緊急時にはコインで開けられる構造が安全上重要です。デッドボルト付きのものも一部ありますが、大半はラッチボルトを固定するだけの仕組みで、子どもでも扱いやすいよう簡単な作りになっています。

戸襖錠(引き戸用のノブ)

戸襖錠(とぶすまじょう)は、和室の襖(ふすま)や引き戸など引違い戸向けに使われる錠前です。洋室と和室を仕切る戸などで、片側が洋風ドア、もう片側が和風引き戸というような特殊なケースに用いられます。洋室側にはレバーハンドルや握り玉が付き、和室側には引き手(くぼみ取っ手)やつまみ型ハンドルが付く、といった組み合わせになっているのが特徴です。

戸襖錠は基本的にラッチボルトのみで鍵が付いていないシンプルな構造です。和室と洋室の境の扉に使われ、「ふすまのように見えるけれど実は開き戸」といった建具で採用されます。和室側から見ると和風の引手、洋室側から見ると洋風のノブというように、部屋の雰囲気に合わせて両面で異なるデザインになっていることもあります。特殊な用途のノブですが、和室を多く含む住宅では意外と重宝するタイプです。

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ドアノブを選ぶ際のポイント

選び方

ここまでドアノブの種類を見てきましたが、実際に選ぶ際には使う場所や重視するポイントに応じて適切な種類を選ぶことが大切です。最後に、いくつかの用途・シチュエーション別にドアノブ選びのポイントをまとめます。

防犯性を重視したい場合

玄関など屋外に通じる扉のドアノブを選ぶ際には、まず防犯性に優れた錠前を選ぶことが重要です。具体的には、デッドボルト付きのケースロック(箱錠)や複数箇所を同時施錠できるプッシュプル錠などが玄関には適しています。玄関ドアには可能な限りワンドアツーロック(二重施錠)を取り入れ、ピッキング耐性の高いシリンダー錠を選ぶようにしましょう。

逆にデザイン重視で防犯性能の低いドアノブに交換してしまうと、空き巣被害に遭うリスクが高まります。玄関用では安易に装飾優先の製品を選ばず、必ず防犯グレードに配慮してください。

バリアフリーで使いやすさを優先する場合

家庭に高齢者がいる場合や、将来的にバリアフリーを考慮したい場合は、少ない力で操作できるドアノブを選ぶことがポイントです。握り玉タイプは「握ってひねる」動作が必要なため、握力が低下した方には難しい場合があります。

そのため、レバーハンドルのように軽い力で下げられるタイプや、プッシュプルハンドルのように押すだけで開けられるタイプがおすすめです。プッシュプル式なら手首を捻らずに体重をかけて開閉でき、車椅子利用者や筋力の弱い方にも扱いやすいでしょう。

また、ドアノブの位置や形状も配慮しましょう。高さは一般的に床から90cm前後ですが、利用者に合わせて適切な高さに設置することも可能です。滑りにくい素材や、暗がりでも位置がわかる工夫(蓄光素材のノブなど)も有用です。バリアフリーを意識した家づくりでは、レバーやプッシュプルが定番になっています。

小さなお子様やペットがいる家庭の場合

お子様やペットのいるご家庭では、「子どもが勝手に扉を開けて外に出てしまわないか」「イタズラで内側から鍵を掛けてしまわないか」といった心配があります。まず、レバーハンドル型は幼児や大型ペットでも動かしやすいため注意が必要です。小さなお子さんはレバーを下げる動作をすぐ真似してしまうので、玄関がレバー式だといつの間にか外に出てしまう危険があります。

対策としては、レバーではなく握り玉にすることを検討するとよいでしょう。握り玉ならドアノブを掴んで回す動作が必要なため、手が小さく力の弱い幼児やペットには簡単には開けられません。すでにレバー式を使っている場合、レバーを縦向き(上げ下げでなく左右回転方向)に取り付け直して子どもの手が届きにくくする方法もあります。

また、室内扉については内側から鍵を掛けられるタイプを子供部屋に使わないことも重要です。好奇心旺盛な子が間仕切錠を勝手に掛けて閉じこもってしまうと危険なので、子供部屋や遊び場のドアノブは空錠にしておくか、鍵を抜いて管理するなど工夫してください。

デザインやおしゃれさを重視したい場合

ドアノブはインテリアのアクセントにもなるため、デザインにこだわりたい方も多いでしょう。しかし、おしゃれさだけで選ぶと失敗することもあります。まず現在付いているドアノブとの互換性を必ず確認しましょう。

せっかく気に入った海外製のデザインノブを購入しても、日本のドアと規格(サイズや形状)が異なり取り付けられないことがあります。取り付け穴の直径やビスピッチ、ドアの厚みなどを事前に測り、適合する製品を選ぶことが大切です。

次に、玄関の場合は防犯性を犠牲にしないよう注意します。デザイン優先で玄関のドアノブを装飾性の高い古典的なものに交換した結果、鍵の数が減ったり耐ピッキング性能が下がったりすると、本末転倒です。玄関ではおしゃれさと同時に鍵の種類や数にも気を配り、防犯性を下げないようにしましょう

室内用であれば比較的自由にデザインを選べます。アンティーク調の真鍮ノブや、モダンな黒マットのレバーハンドル、クリスタルガラス製のノブなど、多彩な素材・意匠の製品があります。インテリアのテイストに合うか、握り心地や操作感に問題ないかも含めて選ぶと良いでしょう。

賃貸住宅でドアノブを交換する場合

賃貸物件にお住まいで「ドアノブを交換したい」と思った場合は、まず費用負担者とオーナーの許可の有無を確認する必要があります。経年劣化や不具合による交換は通常オーナー(貸主)の負担で行われますが、防犯目的でディンプルキー付きに替えたいなど借主の希望による交換や、不注意で壊してしまった場合は借主負担となるのが一般的です。勝手に交換すると契約違反になる可能性もあるため、必ず事前に大家さんや管理会社に相談して許可を得ましょう。

許可が出た場合でも、原状回復義務に留意が必要です。将来退去する際に元のドアノブに戻す必要があるため、交換した既存品は保管しておきましょう。また、セキュリティ向上のために勝手口だけディンプルキー錠に替えたい、といった場合には専門業者に依頼すると安心です。その際の費用負担についても取り決めておくことをおすすめします。賃貸でのドアノブ交換はトラブル防止のため何より事前確認と原状回復の配慮が大切です。

DIYでドアノブを交換する場合

ドアノブ交換はポイントを押さえればDIYでも十分可能です。ただし種類によって内部構造が大きく異なるため、交換前に現在のドアノブの種類を正確に見極めておくことが何より重要です。見た目が似ていても、円筒錠とチューブラ錠では内部パーツの規格が違い、新しく買った部品が合わず取り付けできないことがあります。

一般的な室内ドアノブの交換程度であれば、プラスドライバーや六角レンチがあれば外せる製品が多く、市販の交換用ドアノブセットを使って比較的簡単に取り替えられます。特に握り玉からレバーハンドルへの交換需要は高く、互換性のある製品も各メーカーから多く出ています。対応品を選べば難易度も下がっているので、DIYで挑戦してみるのもよいでしょう。

しかし、握り玉からプッシュプル錠やサムラッチ錠への交換はサイズが合わず難易度が高いです。新たに穴開け加工が必要になったり、既存の穴を埋める必要が出る場合もあります。正確な位置に大きな穴を開ける作業は素人には難しく、失敗するとドア自体を傷めかねません。

こうした場合は無理せず鍵業者やリフォーム業者に依頼するのが安全です。DIYに自信がない場合や特殊なケースでは、費用はかかってもプロに任せる方が結果的に安心できます。

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スマートロック(電子錠)を導入したい場合

近年、スマートフォンで解錠できるスマートロック(電子錠)が普及しつつあります。スマートロックを後付けしたい場合、お使いのドアノブや錠前の種類との相性を確認しましょう。後付け型スマートロックの多くは室内側のサムターン(つまみ)に被せて取り付けるタイプです。そのため、玄関ドアに内側サムターン式のシリンダー錠(ケースロックなど)が付いていれば、対応する製品を選ぶことで比較的簡単に設置できます。

逆に言えば、内側から鍵を回すつまみ(サムターン)が無いタイプの玄関錠(例:古い円筒錠で内側ボタン式のみ等)だと、汎用スマートロックは取り付けられない場合があります。そうした場合は錠前ごと交換するか、スマートロック一体型のハンドルに付け替える必要があります。

スマートロック一体型の玄関ノブも各メーカーから登場しており、テンキー式やICカード対応の電子錠ドアノブに交換するケースも増えています。いずれにせよ電子錠は電池切れや誤作動のリスクもあるため、既存の物理鍵との併用や非常解錠の方法を確保したうえで導入しましょう。

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ドアノブ交換にかかる費用相場

費用相場

最後に、ドアノブを交換・購入する際の費用相場について把握しておきましょう。ドアノブ本体の価格は種類によって幅があり、さらに業者に交換を依頼する場合は作業費が加わります。

室内用ドアノブの価格帯

一般的な室内用ドアノブ(握り玉式・レバー式)であれば、製品代は数千円程度から購入できます。例えば握り玉式やレバーハンドル式のシンプルなドアノブなら、約2,000〜10,000円が交換費用の目安です。ホームセンターやネット通販でも安価な室内用ノブセットが販売されており、デザインにこだわらなければ1つ数千円で手に入ることが多いです。

室内用の場合、DIYで交換すれば部品代のみで済むため、費用を1万円未満に抑えることも十分可能でしょう。古いドアノブと同じ規格の国産標準品を選べば在庫も豊富で安価です。ただし凝ったデザインや高級素材を使ったノブにすると1個数万円するものもありますので、予算に応じて選んでください。

玄関用ドアノブの価格帯

玄関用ドアノブ(錠前一式)の場合、プッシュプル式では20,000〜100,000円程度、サムラッチ錠も10,000〜100,000円程度と非常に価格に幅があります。これは凝ったデザインの高級品や輸入品だと部品代だけで高額になるためです。一般的な玄関用レバーハンドル錠でも、シリンダー錠付きのしっかりした製品は1〜3万円程度はするのが普通です。

防犯性能の高いディンプルキー仕様や電子錠一体型など高機能なドアノブは、やはり数万円以上の価格帯になります。玄関は家の安全を守る要なので、価格だけでなく信頼性も重視して選ぶようにしましょう。特に輸入品は為替や流通によって価格が上下しますし、メンテナンス部品の入手性も考慮が必要です。

業者に依頼する場合の費用目安

ドアノブ交換を業者に依頼した場合、作業料金や出張費が加わります。玄関・室内問わず交換作業料の相場はおおよそ1〜2万円前後で、特殊なケースでは3〜4万円になることもあります。そのため業者にすべてお任せする場合、総額で7,000〜50,000円くらいが一般的なドアノブ交換費用の範囲と言われます。

内容としては製品代+作業費なので、製品が高級品で工賃も高ければ数万円台後半になり得ます。一方、安価な部品で短時間で交換できる場合は1万円未満に収まることもあります。費用を抑えたいなら、在庫豊富な国産標準品から選ぶ、DIYで取り替える、といった工夫で低コスト化も可能です。逆にデザインに強いこだわりがある場合やスマートロック一体型にする場合は、数万円以上を見込んで準備しましょう。

複数の業者に相見積もりを取って比較するのも、費用を適正に抑えるコツです。大切な玄関の鍵ですから、安さだけでなく実績や信頼性も考慮して依頼先を選ぶことが大切です。必要に応じてプロの力を借りつつ、予算と目的に合ったドアノブを選んでください。

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まとめ

鍵屋キーホーストップ画像

以上、ドアノブの種類ごとの特徴と選び方について詳しく解説しました。それぞれのドアノブが持つメリット・デメリットや適した用途を理解し、ご家庭の状況やニーズに合わせて最適なものを選びましょう。

もし「どの種類を選べば良いか分からない」「自分で交換できるか不安」といった場合は、無理をせずプロの業者に相談するのもおすすめです。その際はぜひともキーホースまでご相談ください。キーホースでは見積り・出張費無料でドアノブのトラブルを解決いたします。ドアノブのことで何かお困りのことがあればお気軽にお問い合わせください。

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