金庫の開け方を種類別に紹介!どうしても開かない場合の対処法とは

更新日:2022/12/29
金庫の開け方を種類別に紹介!どうしても開かない場合の対処法とは

この記事でわかること

金庫の種類や、それぞれの開け方について解説しています。

一般的に、金庫には貴重品のなかでも特に重要なものをしまっておく人が多く、鍵の開け方がわからなければ中にあるものを取り出せずに困ってしまいます。

また、金庫が親の遺産だった場合、中に何があるのかもわからないので処分しようにも難しいでしょう。金庫は買取してもらえますが、通常は解錠済みであること、中が空になっていることが条件だからです。そこで、本記事では金庫の種類や開け方の違いなどについて紹介します。

金庫の鍵はどう開ける?種類別に開け方を紹介!

こちらでは、金庫の種類別で鍵の開け方を紹介するので参考にしてください。

  • シリンダー式
  • ダイヤル式
  • キングスーパーダイヤル式
  • テンキー式
  • ICカード式
  • 指紋認証式

シリンダー式金庫の開け方

シリンダー式金庫は鍵穴に挿しこんだ鍵を回して開けるタイプの金庫です。シリンダーとは玄関によく使用されている鍵と同じ円筒状の鍵穴で、そちらを閂によってコントロールすることで施錠・解錠ができます。シリンダー式あるいは内蔵シリンダー式と呼ばれることが多いです。鍵があれば解錠できるため、最も一般的なタイプで使いやすいです。

もし鍵が回らない場合は金庫の中に物を詰め込みすぎている可能性があります。中の物がデッドボルト(閂)を圧迫している状態なので、無理に鍵を回さないようにしましょう。無理に回すと、デッドボルトが壊れてしまいます。こういったケースでは金庫の扉を前から押すようにして正常な位置に戻してから、鍵を回すのがポイントです。

鍵が固かったり、回らなかったりしたときは経年劣化で金庫の扉自体が下がっていることも考えられます。扉の下部にドライバーなどの先を入れて、扉を元の位置に押し上げるようにして鍵を回してみましょう。

ダイヤル式金庫の開け方

ダイヤル式金庫は、通常変更できない暗証番号を決められた回数、決められた方向に回して解錠するタイプの金庫(業務用金庫は変更可能なものもある)です。一般的に、右4回以上、左3回、右2回、左1回と回して解錠します。これはメーカー問わず、同じ場合が多いです。

解錠する際は先に鍵を挿しこんでから決められた暗証番号を回します。たとえば、最初の数字が5だった場合、右回しで5の位置に合わせて1回とカウントされ、それを4回以上行わなければなりません。すべての数字をそれぞれ指示通りに回した後、鍵を右に回すと解錠できます。

ただし、リセットされていない場合、何度正しく暗証番号を合わせても解錠できないこともあるので注意しましょう。ダイヤルを右に4周以上回すとリセットできます。

キングスーパーダイヤル式金庫の開け方

キングスーパーダイヤル式金庫とは

ダイヤル式金庫をさらに使いやすくした金庫

鍵を挿しこんでから左右交互に1回ずつ回して暗証番号を合わせるだけで解錠できます。

具体的には、まず右に360度回し、次に左1回、右1回、左1回と回して鍵を右に回せば解錠可能です。番号のリセットは右に1周のみ回しましょう。

テンキー式金庫の開け方

テンキー式金庫とは

金庫の扉部分に取り付けられているテンキーと呼ばれている番号ボタンで暗証番号を入力し、解錠するタイプの金庫

テンキー式金庫は、正しい順番でボタンを押すだけで開けられます。ダイヤル式のようにダイヤルを番号に合わせる必要がないため、手間が少ないです。

鍵がついているタイプは先に鍵を挿しこみ、暗証番号を入力後に鍵を回しましょう。鍵ではなく、暗証番号を入力後に「#」や「Enter」といったボタンを押して解錠するタイプもあります。注意点は暗証番号の入力前に鍵を挿しこんでおくことです。

また、電池切れで開かなくなる場合もあるので、そのようなときは操作パネルの下や扉の内側にある電池パックの電池を交換しましょう。電池パックが扉の内側にある場合は自力で開けられないため、鍵屋に依頼するのがおすすめです。暗証番号については、自分の好きな番号に変更できます。

ただ、電池切れの状態が長く続いたり、何度も暗証番号を間違えたりするとロックがかかってしまい、暗証番号の入力ができなくなります。暗証番号がわからない場合は、メーカーに問い合わせましょう。

ICカード式金庫の開け方

ICカード式金庫とは

ICチップ搭載のカード(FeliCaやFeliCa搭載スマホ)をセンサーにかざして解錠します。金庫専用カードがあるものと交通系ICなど一般で使用されているICカードで解錠するものがあります。

金庫専用カードに不具合がある場合は金庫のメーカーに問い合わせましょう。

交通系ICカードが改札などで普通に使用できているにもかかわらず、金庫を開けられない場合はセンサーが故障している可能性があります。スマホで解錠できるタイプは家族など複数人分を登録することが可能で、解錠されたときにスマホに通知がきたり、誰が開けたのかを確認できたりするので便利です。

指紋認証式金庫の開け方

指紋認証式金庫とは

使用者の指紋をあらかじめ登録し、専用の指紋リーダーで認証させることで解錠できるタイプです。指紋認証式金庫はほかの解錠方法よりも不安定な部分もあるため、単体のものだけではなく、シリンダーやテンキーもついていることが多いです。

解錠するには指紋解錠ボタンを押して、読み取り部分に指を置きます。鍵がある場合は先に鍵を挿しこんでから指紋解錠ボタンを押す、読み取り部分に指を置く順で解錠しましょう。解錠されると音が鳴るので、その音を聞いてから鍵を回して扉を開けます。指紋が読み取りにくくなるため、指が汚れていたり、濡れていたりすると反応しにくいです。また、指が乾燥しすぎていても反応しないケースがあります。

指紋認証式金庫でも、指をスライドさせて認証させるタイプもあります。たとえば、エーコーの「指紋照合スライド」です。こちらは操作にコツがあります。指紋の渦の中心が指紋リーダー(読み取り部分)を通るようにスライドさせなくてはなりません。その際、リーダーの傾斜と水平になるようにすること、適度な速さでスライドさせることがポイントです。

金庫の鍵が開かない!困ったときの開け方は?

こちらでは、正しい手順を踏んだにもかかわらず解錠できなかった場合の金庫の開け方について解説します。

ダイヤル番号がわかっているのに開かないとき

ダイヤル式金庫の場合、暗証番号がわかっているケースとわかっていないケースでは、どのような対策をとるのかが変わります。ダイヤル式金庫で暗証番号がわかっているのに開かないときは、きちんとリセットがされているかを確認しなければなりません。

暗証番号は4つあれば、右に4回以上回すことでリセットされます。暗証番号とは、たとえば、「72-16-29-12」といった4つの数字です。

開かないときにはつい焦ってしまいがちですが、まずは気持ちを落ち着けましょう。その後で、4回以上右に回して1番目の数字、左へ3回まわして2番目の数字と正しい順序でダイヤルを回します。ダイヤルを止める位置を間違えているときがあるので、その点も確認が必要です。

また、ダイヤル式金庫でありがちなのは、暗証番号がわからないというものです。ほかには、よく使用しているのでダイヤルをガムテープなどで固定していたのに勝手に施錠されてしまったケースもあります。

このケースでは、何らかの理由でダイヤルが動いて施錠されてしまったという事故です。少しずつダイヤルが動いてしまった可能性が高いことから、このようなケースではダイヤルを徐々に動かすなどして解錠できないかを試してみましょう。

もし、暗証番号を忘れただけ、書いてあった紙をなくしただけという場合は自分でできる方法はほぼありません。「メーカーに照会してもらう」「鍵屋に依頼する」という選択肢から選ぶことになります。技術の高い鍵屋は金庫を破壊せずに解錠することも可能です。

テンキー式で暗証番号がわからないとき

テンキー式金庫の暗証番号がわからなくなったときは、付属の説明書に記載されている「工場暗証番号」で暗証番号をリセットすることができるタイプもあります。あるいは、メーカーに非常解錠番号を問い合わせなければなりません。ただ、こういった方法は有料で、暗証番号が届けられるまでの日数がかかってしまいます。メーカーにもよりますが、日数でいえば最短でも1週間、長ければ数週間かかる可能性もあるので注意が必要です。

金庫によっては非常解錠用キーで解錠できるものがあります。非常解錠キーがある金庫は通常、暗証番号のみで解錠できるにもかかわらず、鍵穴があるものです。こちらのタイプであれば、暗証番号がわからなくなったときに非常解錠キーを鍵穴に挿しこめば扉を開けられます。

毎回、暗証番号入力後に鍵を回す必要がある金庫や鍵穴そのものがないタイプは非常解錠キーがない可能性が高いです。その場合の解決策は工場暗証番号でリセットするか、メーカーへの問い合わせになるため、急いでいる場合は鍵屋に依頼するほうが早いといえます。テンキー式金庫は基盤の故障が原因の場合もあり、それが不可能となれば破壊解錠しかありません。

鍵を紛失してしまったとき

シリンダー錠の鍵を紛失したときはメーカーに連絡して、合鍵を取り寄せましょう。合鍵を依頼する方法はWebサイトやメールなど各メーカーによって異なります。金庫の販売店に対応を任せているメーカーもあるので、メーカーのホームページなどをチェックしておくのがおすすめです。合鍵の依頼をする際には本人の氏名や電話番号、住所、メールアドレス、金庫の情報(製造番号・型番・品番)などを伝えます。身分証明書の提出をしなければならないケースが多いので、どのように提出するのかについて確認しましょう。合鍵を依頼してから1~2週間前後で届きます。

ただ、金庫の鍵をなくしたり、盗まれたりした可能性が高いときは、鍵屋に依頼してシリンダー錠ごと交換してもらったほうが安心です。鍵屋では解錠できるだけではなく、スペアキーの作成もできます。鍵穴の構造から作成できるため、急いでいる場合はそういった方法をとるのもよいでしょう。マグネットキーを紛失した場合も鍵屋で対応できます。

電池の交換が必要なとき

テンキー式や指紋認証式の金庫は電力を必要としています。そのため、正しく操作しているにもかかわらず解錠できない場合は、電池切れの可能性があります。

金庫の扉部分に電池パックがあるので、場所を確認しましょう。一般的には、扉の外側あるいは内側についていることが多いです。電池パックが外側についている場合は簡単に新しいものと交換できるので、交換後に再び解錠をします。内側についている場合は鍵屋に依頼すれば、金庫を破壊することなく解錠することが可能です。電池パックはカバーがネジでとめられていることが多いので、ドライバーを用意しておくとすぐに対応できます。

どうしても金庫が開かないときは鍵屋に鍵開けを依頼しよう!

金庫の合鍵をメーカーに依頼すると、届くまでに1~2週間ほどかかります。急いでいるときには困ってしまうので、スピーディーに、しかも破壊せずに解錠したい場合は、鍵屋に依頼しましょう。金庫の種類によって解錠までの時間は異なりますが、平均的に20~30分ほどで即日鍵開けができます。その際、必要であれば合鍵を作製したり、鍵そのものを交換したりすることも可能です。知識や経験豊富な鍵屋であれば専門道具もさまざまあるので、金庫の破壊をせずに解錠できるケースもあります。

依頼する際には金庫や鍵の種類、どのような状況なのか、金庫の持ち主について、最後に金庫を開けた日などをあらかじめ伝えておきましょう。情報が先にあれば、それをもとにしてスムーズに解錠作業に入ることができるからです。また、大切なものが中にしまってあるときは金庫の中身についても伝えておくほうがより安心して任せられます。

「金庫が開かない」というトラブルを防ぐには?

金庫が開かなくなるトラブル防止のためにできることとして、鍵の保管場所を決めておくことが挙げられます。使用した後は必ず同じ場所(決めた場所)に保管しましょう。スペアキーは大事なものだからと金庫の中にしまう人もいますが、いざというときになくては困ってしまいます。必要なときにすぐ取り出せるように、金庫の外で場所を決めて保管しておくことが大切です。

金庫の中に詰め込みすぎると開けられなくなる原因になります。そのため、日ごろから入れておかなくてはならないもの・金庫以外で保管しても大丈夫なものに分けておくことが重要です。電池を使用している金庫は電池切れを防ぐために、年に1度は電池交換をしましょう。金庫の側面に電池交換をした日付を書いたシールを貼っておくと忘れないのでおすすめです。

金庫が開かず困っているなら鍵屋に相談しよう!

金庫が開かないときには正しい順序で行ったか、電池切れなどを確認しましょう。確認しても解錠できなかった場合には、メーカーに合鍵の依頼や暗証番

号の照会をしなければなりません。ただ、メーカーから合鍵が届くまで1~2週間ほどかかります。鍵屋であれば、金庫の破壊をせずに解錠できる可能性があります。即日対応も可能で、解錠までにかかる時間は30分程度です。困ったときには気軽にお問い合わせください。

お電話は0120-955-127

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