【スマートキーの車盗難！】リレーアタック対策解説

更新日：2023/12/26

この記事でわかること

スマートキーを利用した車の盗難が増加しています。

特にリレーアタックという手口が非常に危険で、被害件数が多いです。

この記事では、リレーアタックの仕組みや対策方法について解説します。

リレーアタックとは？スマートキーの悪用による盗難手口の解説

リレーアタックとは、スマートキーを悪用した車の盗難手口の一つで、犯罪者が車両とスマートキー間の電波を中継することで、車のドアロックの解除やエンジンスタートが可能となってしまう現象です。

以下では、リレーアタックの手口について解説します。

リレーアタックの仕組みは、スマートキーの持つ電波を利用し、車両への不正アクセスを行うものです。

犯罪者は電波を拾う機器を使用して、スマートキーから発せられる電波をキャッチし、車両近くでその電波を中継して解錠を行います。

一般的なスマートキーは、数メートル以内の距離でしか反応しない仕組みですが、リレーアタックでは電波を拾いやすい環境を作り出すことで、車両とキーの距離を問わず不正操作が可能となってしまいます。

このため、車の所有者が近くにいる場合でも、犯罪者は車を盗むことができます。

リレーアタックによる被害が多い車種は、スマートキー機能が標準装備となっている高級車が多いです。

その理由は、スマートキーを搭載している車種の中でも、車両価格が高い車種ほど犯罪者にとって魅力的なターゲットとなるからです。

スマートキーは便利である分、その機能が悪用されやすいという側面もあります。

また、購入者がリレーアタックやその対策方法について十分に認識していないことも、被害が多くなってしまう原因となっています。

リレーアタックの対策グッズを活用することで、大事な車両を窃盗から守りましょう。

以下では、リレーアタックの効果的な対処法について解説します。

電波遮断ポーチやケースは、スマートキーの電波を遮断しリレーアタックを防止する効果があります。

これらの遮断ポーチやケースにスマートキーを入れるだけで、犯罪者が電波を受信することが困難になります。

市販されている電波遮断ポーチやケースは、多くの車種に対応しており、価格も手頃です。

選ぶ際は、信頼性のあるメーカーや購入者のレビューを参考にするとよいでしょう。

また、自作できる方法もあり、アルミ缶をスマートキーを入れるだけで遮断効果が期待できます。

車両には、様々な防犯機能が搭載されています。

その中でも、ドアロック機能やエンジンスタート機能の設定確認が重要です。

正しい設定を行うことで、リレーアタックのリスクを減らすことができます。

例えば、トヨタ車の一部車種では、スマートキーと車両間での通信を停止させる節電モードの設定が可能です。

これにより、リレーアタックによる盗難を未然に防ぐことができます。

また、確実なロック手順を実施し、ドアがしっかりロックされているか確認することも大切です。

リレーアタック以外にも、車両盗難にはさまざまな手口が存在します。

ここでは、その中でも代表的なものと対策方法を紹介します。

ガラス割り：窓ガラスを割って車内に侵入する手口です。盗難被害を防ぐためには、駐車場の選定や車両の置き方、ハンドルロックを利用することが効果的です。
ピッキング：器具を使って鍵を不正に解錠する手口です。対策として、高品質なドアロックを選ぶことや、メーカー純正のキーレスエントリーシステムを利用することがおすすめです。
イモビライザー回避型盗難：防犯機能を持つイモビライザーを無効化し、車両を盗む手口です。車両にハンドルロックを取り付けたり、車内に盗難対策のデバイスを設置しましょう。
車両の横付け型盗難：盗まれた車両を、犯人の車に横付けして運ぶ手口です。対策として、駐車場での車両の向きや位置を工夫し、他の車や柱などに囲まれるように停めることが効果的です。
エンジン止めていない状態での盗難：エンジンを止めないで車内にいる際の盗難です。対策としては、エンジンを切る習慣をつけ、車を離れる際には鍵を持って行くことが大切です。

いずれの手口も、日頃の注意と周囲の状況を把握し、予防策をきちんと取ることが重要です。