サムターン回しとは?効果的な防犯対策【2024年最新版】

更新日:2024/05/22
サムターン回しとは?効果的な防犯対策【2024年最新版】

この記事でわかること

  • サムターン回しとはなにか
  • サムターン回しの手口
  • サムターン回しの対策

サムターン回しとは、侵入犯がドアの鍵を破壊せずに解錠する手口の一つです。この手法は、特にマンションやアパートなどの集合住宅で多く見られ、住人にとって大きな脅威となっています。

サムターン回しを防ぐためには、適切な防犯対策を講じることが不可欠です。この記事では、最新の防犯技術を駆使した効果的な対策を紹介します。これらの対策を実践することで、安心して暮らせる環境を整えることが可能です。2024年の最新情報を基にした具体的な方法を知りたい方は、ぜひ読み進めてください。

サムターン回しとは?その手口と防犯対策

先述したようにサムターン回しとは、玄関ドアの内側にある「サムターン」と呼ばれる鍵のつまみを外部から操作して解錠する手口です。この方法は、ドアの隙間や郵便受けなどから工具を差し入れて行われます。特に、サムターンが露出している場合や、ドアの構造が簡単に工具を挿入できる場合に狙われやすいです。

サムターン回しの主な手口は以下の通りです。

ドアに穴を開けて工具を使用する方法

ドリルを使ってドアノブの近くに穴を開け、その穴から特殊な工具を入れてサムターンを回して解錠する方法です。

電動ドリルであれば約10秒ほどで穴を開けることができます。ただ、ドリルのモーター音やドアを削る音が出てしまうので、周辺の住民に気づかれる可能性が高いです。ちなみに手動のドリルは、約20秒~1分ほどで穴を開けることが可能です。

ドアの隙間から工具を使用する方法

この手口は、ドアと壁(ドア枠)のすき間から特殊な工具を挿入し、サムターンを直接操作する方法です。驚くことに、この方法ではドアやドアスコープ、郵便受けを壊す必要がありません。

この侵入手口の最大の特徴は、痕跡をほとんど残さないことです。ドアに穴を開けたり、一部を壊したりすることがないため、侵入されたこと自体がわかりにくいのです。また、侵入者にとっても時間がかからず、音もほとんど出ないため、短時間で静かに侵入することが可能です。

ドアスコープを利用する方法

ドアスコープ

「ドアスコープ」とは、玄関ドアに設置された小さなのぞき穴で、外部からの訪問者を室内から確認するために使用されます。ドアスコープを外してその穴から特殊な工具を入れてサムターンを回すという手口です。

音がほとんど出ない方法のため注意が必要です。

郵便受けやガラスを破壊して手を入れる方法

郵便受け

玄関ドアに付いている郵便受け(ポスト)をバールなどの工具で壊し、そのまま手や針金棒を突っ込んでサムターンを回す手口があります。

また、サムターンとポストが離れている場合でも、郵便受けの穴を工具で広げてサムターンを回すことができます。バールなどの工具は、ドアをこじ開けるためにも使用されることがあります。

次に、ガラスを破壊する方法についてです。通常のガラスは簡単に割れるため、侵入者はハンマーや石などの道具を使ってガラスを破壊し、室内に侵入することができます。この場合、強化ガラスや防犯ガラスを使用することで、ガラスの破壊を防ぐことができます。

サムターン回しの防犯対策

「サムターン回し」と一言でいっても、あらゆる方法があることがお分かりいただけたと思います。ここでは、具体的なサムターン回しの対策について解説します。

補助錠を取り付ける

補助錠を取り付けることで、「サムターン回し」による侵入を防ぐ効果が期待できます。補助錠とは、防犯対策を目的として既に取り付けられている鍵とは別で設置する鍵のことです。

当然ですが、鍵は1つよりも2つ付けておいた方が防犯性は高くなります。補助錠の選び方ですが、ドアの材質や設置場所に適したものを選ぶことが重要です。具体的には、MIWAの補助錠や、GOALのディンプルキータイプの補助錠などが人気です。

これらの補助錠は、DIYで取り付けることも可能ですが、鍵屋に依頼することでより確実な設置が期待できます。価格は製品によりますが、1万円前後から購入できるものが多いです。補助錠の取り付けにより、玄関ドアの防犯性能が大幅に向上し、安心して過ごすことができます。

補助錠の取り付け後は、定期的にメンテナンスを行い、錠がスムーズに動作するか確認することも大切です。これにより、より高い防犯効果を維持することができます。

サムターンカバーをつける

「サムターンカバー」を取り付けることで、侵入者がサムターン回しを行うのを防ぐ効果があります。サムターンカバーは、サムターンの周りを覆うカバーで、ドアの内側に設置される防犯グッズです。サムターン自体を覆い隠すことで外部からの操作を困難にします。

特に、MIWAなどの有名ブランドが提供するサムターンカバーは信頼性が高く、多くの家庭やオフィスで使用されています。市販されているものもあるので、すぐに手に入れることができます。

取り付けは簡単で、専門知識がなくても自分で行うことが可能です。まず、ドアの内側にあるサムターンを確認し、適切なカバーを選びます。

ドアポストカバーをつける

ドアポストカバーは、郵便受けや新聞受けの開口部を覆うことで、そこからの不正なアクセスを遮断します。マンションやアパートのような集合住宅では、「防犯グッズ」としてドアポストカバーを取り付けることが推奨されています。

取り付け方法は簡単で、DIY初心者でも手軽に行えます。まず、カバーをドアポストの内側に合わせ、付属のネジでしっかり固定します。これにより、外からの不正な手の侵入を防ぎ、自宅の安全を守ることができます。

また、ドアポストカバーにはさまざまなデザインや素材があり、インテリアに合わせて選ぶことが可能です。防犯性能だけでなく、見た目も重視したい方にはおすすめです。ドアポストカバーを取り付けることで、安心して生活できる環境を整えましょう。

脱着式サムターンに変える

脱着式サムターンとは、施錠後にサムターンを取り外すことができるサムターンです。

たとえば、MIWAの「脱着式サムターン」は、簡単に取り付けられ、セキュリティを強化する優れた製品で、多くのホームセンターやオンラインショップで購入できます。取り外しが簡単で、使うときだけ取り付けるため、日常生活の利便性を損なわず、防犯性を高めることが可能になります。

特に一戸建てやオフィスでの使用に適しており、夜間や外出時にはサムターンを取り外しておくことで、不正侵入のリスクを大幅に減少させます。取り付けも簡単で、専門の工具を使用せずに設置可能です。

防犯ドアスコープを使う

ドアスコープカバー

防犯ドアスコープは、カバーがついたドアスコープのことです。マンションやアパートの玄関に適しており、低コストで高い防犯効果を実現します。一般的な防犯カメラと併用することで、更に安心感が増すでしょう。

さらに、ドアスコープには様々な種類があります。例えば、広角レンズを搭載したものや、暗視機能付きのものなどがあり、ニーズに合わせて選ぶことが可能です。

最新の防犯技術を取り入れ、安心できる生活環境を作るために、防犯ドアスコープの導入を検討してみてください。

サムターン回しの被害状況と有効な対策

サムターン回しはマンションやアパートで多発しています。被害状況としては、侵入窃盗が主で、特に夜間や不在時に狙われることが多いです。対策としては、サムターンカバーや補助錠の設置が有効です。

また、ドアの隙間を塞ぐ「防犯プレート」も効果的です。近年では、スマートロックを導入する家庭も増えています。これらの対策を組み合わせることで、サムターン回しのリスクを大幅に減少させることができます。

5分間の耐久が重要な防犯対策

サムターン回しに限らず自宅の防犯性を高めるためには「5分間の耐久」がカギとなります。侵入犯は犯行に時間がかかるほどリスクが高まるため、5分以上耐えられる防犯対策を施すことが有効です。

5分間の耐久を目指すことで、侵入犯にとって「リスクの高い家」と認識され、ターゲットから外される可能性が高まります。防犯対策は一つではなく、複数の対策を組み合わせて行うことが最も効果的です。これにより、安心して暮らせる住環境を実現できます。

サムターン回し以外の侵入手口と防犯対策

サムターン回し以外にも、多様な侵入手口が存在し、それぞれに対する防犯対策が必要です。例えば、「ピッキング」は鍵穴に特殊な工具を挿入して施錠を解除する手口で、特に古い鍵に対して有効です。この対策には、ディンプルキーなどのピッキングに強い鍵への交換が効果的です。

バンピング」は、特殊なバンプキーを使用して施錠を解除する手口です。この手口に対する防犯対策として、バンピング耐性のあるシリンダーに交換することが有効です。

窓ガラス破り」も一般的な手口です。窓ガラスを割って直接侵入するため、防犯フィルムや強化ガラスの導入が有効です。特に、防犯フィルムは割れにくく、侵入に時間がかかるため、防犯効果が高いです。防犯フィルムは、透明で目立たないため、窓の外観を損なわずに防犯性能を向上させます。

また、無施錠の玄関や窓からの侵入も多くあります。日常的に施錠を徹底することが基本的な対策ですが、さらにセキュリティ意識を高めるために、スマートホームセキュリティシステムの導入も推奨されます。スマートロックや防犯カメラを連動させることで、侵入者をリアルタイムで監視し、異常が発生した際に即座に対応できる環境を整えます。

先述したように、侵入犯は侵入に時間がかかるほどリスクが高まるため、複数の防犯対策を組み合わせることが重要です。これにより、侵入者にとって「リスクの高い家」と認識され、犯行を諦める可能性が高まります。

鍵の取り付けや交換は鍵屋に依頼しよう

鍵の取り付けや交換は、専門的な技術と知識が求められるため、プロの鍵屋に依頼するのが最適です。「サムターン回し」などの防犯対策を考えると、素人が自力で対応するのはリスクが高いです。鍵屋は、最新の防犯技術や「鍵の種類」について熟知しており、適切なアドバイスを提供してくれます。

また、鍵の交換や取り付けには経験が必要であり、誤った取り付けは防犯性能を低下させる恐れがあります。鍵屋に依頼することで、安心して生活を送ることができます。急なトラブルにも迅速に対応してくれるため、緊急時にも頼りになります。防犯性能を高めるために、信頼できる鍵屋に相談することをおすすめします。

お電話は0120-955-127

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