マンションの鍵交換は対応が複雑?4つの状況別対応方法を解説

更新日:2023/02/09
マンションの鍵交換は対応が複雑?4つの状況別対応方法を解説

この記事でわかること

  • マンションを交換する前に注意すべき点
  • マンションの鍵交換の手順
  • マンションにおすすめの鍵の種類について

「マンションの鍵を紛失した」「中古マンションに引っ越したので鍵を交換したい」「マンションの鍵が古いので防犯性の高い鍵に交換したい」

マンションの鍵を交換する場合、状況によって対応方法が異なります。対応を誤ると大きなトラブルになる可能性もあるため、正しい対応方法を知っておきましょう。

この記事では、状況に合わせたマンションの鍵交換の対応方法や費用相場について詳しく解説します。マンションの鍵交換を検討している人は参考にしてください!

賃貸でも分譲でも!鍵交換前に管理組合・管理会社に連絡

管理会社・管理組合

マンションの鍵交換は賃貸・分譲に関わらず、無断で交換はできません。賃貸であれば大家さんか管理会社、分譲であれば管理組合に事前に連絡し、必ず許可を得ましょう。

分譲マンションの管理規約では多くの場合、玄関ドアの外側は「マンションの共有部分」に該当すると定められていることが多いですが、鍵の部分は「専有部分」と定められていることが多いです。

そのため、シリンダー(鍵穴)のみだと問題なく交換できますが、ドアノブなど見た目が大きく変わってしまう部分の場合は無断で交換すると規約違反になってしまうこともあります。

賃貸の場合でも無断で交換すると退去時には必ず発覚して、鍵の交換費用を請求されたり、トラブルに発展する可能性もあるため、必ず交換前に大家さんか管理会社に連絡をするようにしましょう。

マンションの鍵交換費用はどのくらい?

紛失や故障のために鍵交換をする場合は、一般的にはシリンダー(鍵穴)部分を交換することになります。

鍵交換の費用はシリンダーの種類によって異なり、防犯性が高い鍵ほど高くなる傾向があります。それぞれの費用相場と交換にかかる作業時間をまとめました。

鍵の種類費用相場(部品代+作業代)作業時間
一般的なギザ鍵(ディスクシリンダーキーなど)16,500円~27,500円程度10分~15分程度
防犯性の高い鍵(ディンプルキーなど)27,500円~55,000円程度10分~15分程度
電子錠(暗証暗号、指紋認証、カードキー、リモコンキーなど)55,500円~100,000円程度30分~60分程度
※鍵が2箇所についているタイプのドアは費用も倍になります。

鍵の種類については「鍵の種類とマンションにおすすめの鍵を紹介」の項目で詳しく紹介していますので、そちらもご覧ください。

マンションの鍵交換費用は誰が負担する?

マンションの鍵交換費用を誰が負担するのかは、状況によって異なります。紛失や無理な使い方による破損など、居住者自身の落ち度で交換をする場合は基本的に本人負担となります。

賃貸マンションの場合、鍵の経年劣化が原因の不具合などであれば、オーナーや管理会社に修理や交換の費用を負担してもらえるケースもあるため、事前に相談してみましょう。

また、マンションによっては「入居者サポート」や「火災保険」「家財保険」などで鍵の紛失時の費用を一部補填できる可能性があります。交換前に管理規定や契約内容をよく確認しておきましょう。

【4つの状況別】鍵交換の対応方法

ここからは、4つの状況別に鍵交換の対応方法を解説していきます。

①マンションの鍵を紛失した

鍵の紛失が理由で鍵交換が必要な場合の手順は下記のとおりです。

STEP
警察に遺失届を出す

まずは警察に遺失物届けを出しましょう。

面倒と思う人もいるかも知れませんが、混み合っていなければ所要時間は10分〜20分程度です。提出しておけば親切な人が届けてくれた場合、警察から連絡を受けられます。

また、警視庁のホームページの「落とし物検索」では、落とし物が届いているかを自分でも確認できます。

STEP
管理組合・管理会社に連絡する

遺失物届を提出したら、次に管理会社または管理組合に紛失した旨を報告し、指示を仰ぎましょう。

分譲マンションの場合:管理組合に連絡
賃貸マンションの場合:大家さん(オーナー)か管理会社に連絡

賃貸マンションであれば大家さんや管理会社がマスターキーで解錠してくれたり、提携している鍵屋を紹介してくれるかもしれません。

注意:UR賃貸住宅(UR都市機構が管理・提供する賃貸住宅)の場合は、民間会社が経営する賃貸物件とは異なり、管理会社が合鍵を管理していません。そのため、鍵を紛失した場合は入居者自身で鍵屋を手配しなくてはなりません。

STEP
鍵屋に解錠・鍵交換を依頼する

管理会社と連絡が取れず、どうしてもすぐに自室の鍵をあける必要がある場合は、鍵屋に依頼して解錠してもらいましょう。ただし、管理会社の許可が得られるまでは勝手に鍵交換を依頼してはいけません。

鍵屋に解錠を依頼する際には、原則として顔写真と住所が確認できる身分証明書(運転免許証やパスポートなど)の提示が必要。どうしても手元に本人確認書類がない場合は、警察官の立会いのもとでの解錠となります。

鍵の種類費用相場作業時間
一般的なギザ鍵(ディスクシリンダーキーなど)8,800円~16,500円10分~15分程度
防犯性の高い鍵(ディンプルキーなど)8,800円~27,500円30分~1時間程度
電子錠(暗証暗号、指紋認証、カードキー、リモコンキーなど)12,800円~26,500円30分〜1時間程度

逆マスターキーを紛失した場合

逆マスターキーシステム

マンションのエントランスやゴミ捨て場などの「共有部分」と「自室の玄関」が同じ鍵で解錠できる仕組みを「逆マスターキー」といいます。

逆マスターキーを紛失してしまい、誰かがそれを拾った場合、拾った人は鍵を使って共有部分に侵入できてしまうため、マンションの住人全体に盗難やいたずらなどの危険が及びます。

とはいえエントランス部分の鍵を交換すると、紐付いているすべての住戸の鍵も交換しなくてはならず、莫大な費用がかかる上に、将来的にまた同じことが起こる可能性も否定できません。

そのため実際には全戸の鍵交換やそれに伴う高額な費用を負担させられるというケースはほとんどなく、紛失者の住居の玄関鍵のみを交換するという対応が取られることが多いようです。

逆マスターキーに対応していない通常のシリンダーに交換した場合、作業は最短即日で完了できますが、同じ鍵ではエントランスを解錠できません。つまり、自宅用の鍵とエントランス用の鍵を2種類管理することになります。

逆マスターキーに対応したシリンダーと鍵に交換する場合は、管理組合や管理会社が提携している鍵屋を通して、メーカーに発注しなくてはならず、納期は30日~40日ほどかかります。

どのような対応を取るのかは管理組合と相談し、指示に従いましょう。

②中古・賃貸マンションの入居時に鍵交換したい

中古マンションに引っ越した際、または賃貸マンションを借りた際、鍵交換がされておらず元々の鍵がそのままついている場合は、防犯上交換をした方が良いでしょう。前のオーナーやその知人などが合鍵を持っている可能性があるためです。

鍵交換の手順は以下のとおりです。

STEP
鍵交換が済んでいるか不動産会社に確認

新しく住むマンションの鍵交換が済んでいるか、事前に不動産会社に確認しましょう。

また、鍵の寿命は10年程度といわれています。ついている鍵が古い場合は防犯性が低い鍵の可能性も高く、経年劣化による故障の可能性もあるため、新しく防犯性の高い鍵へ交換することをおすすめします。

STEP
管理組合・管理会社に連絡する

賃貸・分譲ともに自己判断で鍵交換はできません。

トラブルを避けるため、中古マンションの場合は管理組合、賃貸の場合は大家さんか管理会社に事前に連絡し、了承を得てから交換しましょう。

STEP
鍵屋に鍵交換を依頼する

マンションによっては交換できる鍵の種類に制限があったりするため、事前によく確認してから交換を行いましょう。

管理会社が提携している鍵屋を紹介してくれるケースもあります。

③マンションの鍵が故障したので鍵交換したい

マンションの鍵が回りづらい、折れてしまったなど、鍵の故障が原因で鍵交換をしたい場合は以下の手順で交換しましょう。

STEP
管理組合・管理会社に連絡する

故障の場合も賃貸・分譲ともに自己判断で鍵交換はできません。

中古マンションの場合は管理組合、賃貸の場合は大家さんか管理会社に事前に連絡し、了承を得てから交換しましょう。

STEP
鍵屋に解錠、修理、鍵交換を依頼する

管理会社によっては提携している鍵業者に依頼するよう指定される場合があります。指定がなければ自分で鍵業者を探して依頼しましょう。

業者によっては鍵の修理や解錠、新しいカギへの交換を即日対応してもらえます。

④マンションの防犯性を高めるために鍵交換をしたい

ディスクシリンダーやピンシリンダーなど、設置されている鍵が古い種類の場合は、ディンプルキーなど、より防犯性の高い鍵への交換をおすすめします。

交換方法は以下のとおりです。

STEP
管理組合・管理会社に連絡する

防犯性の向上が目的であっても、賃貸・分譲ともに自己判断で鍵交換は控えましょう。分譲マンションの場合は管理組合、賃貸マンションの場合は大家さんか管理会社に連絡し、交換の了承をもらいましょう。

マンションによっては交換できる鍵の種類が制限されている場合があるため、事前に交換可能な鍵の種類を確認しておきましょう。

STEP
鍵屋に鍵交換を依頼する

管理会社などで提携している鍵屋などがない場合、自分で依頼する鍵屋を探して交換を依頼しましょう。鍵屋に相談すれば、マンションに取付可能で防犯性の高いおすすめの鍵を提案してくれます。

ホームセンターなどで購入して自力で交換することも可能ですが、正しく設置しないと高い防犯性を発揮できないだけでなく、ドア自体を傷つけてしまうと高い修理費用が追加で発生してしまうため、プロの鍵屋に依頼しましょう。

鍵の種類とマンションにおすすめの鍵を紹介

ここからは、マンションでよく使用される鍵の種類とそれぞれの特徴、そして防犯性の高いおすすめの鍵を紹介します。

鍵の種類防犯性価格相場
ディスクシリンダー5,500~11,000円
ピンシリンダー5,500~11,000円
ロータリーディスクシリンダー11,000~22,000円
ディンプルシリンダー16,500~27,500円
電子錠38,500~209,000円

ディスクシリンダー

ディスクシリンダー

鍵の両側がギザギザしている種類です。

かつては広く住宅に使われていましたが、ピッキングされやすく防犯性が低いという弱点があり、現在は廃盤になっています。

ピンシリンダー

ピンシリンダー

鍵の片側がギザギザしている種類です。

アンチピッキングピンを採用しているシリンダーはピッキングに強いですが、そうでないものは構造がシンプルなこともあり防犯性は低いです。

ロータリーディスクシリンダー

ロータリーディスクシリンダー

ディスクシリンダーの進化版で不正解錠に強く、多くの住宅で採用されています。

美和ロックのU9やURが有名で、防犯性が高いのに安価という優れたコストパフォーマンスが特徴です。

ディンプルシリンダー

ディンプルシリンダー

鍵の表面にいくつものくぼみがある鍵です。

複雑な構造で、ピッキングなどの不正解錠には相当強いです。防犯性はシリンダー錠としてはかなり高く、その分価格も高めになっています。。

合鍵作製には特殊な機械が必要で、作製費用も高く、時間もかかります。

電子錠

電子錠はオートロック機能付きのものが多く、鍵穴や鍵を使用しないのでピッキングのリスクもありません。一方で、電子錠は電池で動作しますので、電池切れに注意する必要があります。

電子錠には以下のような種類があります。

  • 暗証番号式
  • リモコン式
  • カード式
  • 指紋認証式

マンションの鍵交換におすすめの鍵タイプ

防犯性を重視するならディンプルシリンダーです。防犯性と低価格を両立したい場合はロータリーディスクシリンダー(MIWA U9など)もおすすめです。

ディンプルシリンダーは複製に特殊な機械が必要なため、ホームセンターの合鍵屋などでは対応できないこともあります。ロータリーディスクシリンダーの多くは合鍵屋で複製が可能ですので、合鍵を手軽に複製したい方にはおすすめできます。

鍵屋への依頼の流れ

鍵屋に鍵交換を依頼する際の流れは以下のとおりです。

  1. 管理会社や管理組合から鍵交換の許可を得る
  2. (指定業者がない場合)依頼する鍵業者を探す
  3. 現場で見積り
  4. 金額に納得したら正式依頼

正確な値段は現場を見ないとわからないため、基本的には現場での見積もりとなります。

業者によっては見積もり自体が有料という場合もありますが、明確な値段を提示してくれて、価格を見た上でキャンセルすることも可能な業者を選びましょう。支払いは現金のみという業者もいるため、支払い方法についても事前に確認しておくと安心です。

鍵の専門業者に依頼することにより、以下のようなメリットがあります。

  • 防犯性や利便性、費用など、要望に合った鍵を提案してもらえる
  • 最短で当日中に対応してくれる
  • 熟練のスタッフが確実に施工してくれるので安心
  • 作業をすべて任せられるのでラク

マンションの鍵交換は鍵屋キーホースも対応可能です

マンションの鍵交換は戸建ての鍵交換とは違い、注意する点がたくさんあります。
また、鍵の種類も管理会社や管理組合に指定される場合が多いため、知識のない人が自力で交換するのはかなり難易度が高いです。

確実に迅速に交換したい場合はプロの鍵業者に依頼するのがおすすめです。

鍵のプロフェッショナル「キーホース」は経験豊富なスタッフの確かな技術により、防犯性の高いディンプルキーや電子錠に交換も対応可能です。

出張費や見積もりも完全無料なので、マンションの鍵交換をお考えの人はお気軽にお問い合わせください!

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