学習机の鍵が開かないときの開け方を解説! 自分でもピッキングできる?
子供の学習机の引き出しには、学校で使うものや思い出の品など大切なものが入っているものです。
しかし、鍵付きの引き出しは子どもが子鍵を紛失したり、破損したりしてしまうと開けられなくなってしまいます。
本記事では、学習机の引き出しの鍵を紛失したり、何らかの理由で鍵が開かなくなったりした際の解錠(開錠)方法を解説します。
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目次
学習机の鍵の開け方
鍵の紛失や破損で学習机の引き出しが開けられないとなると、必要なものが取り出せなくなるため困ってしまいます。この状態で引き出しを開ける方法として考えられるのは、ピッキングです。
また、鍵を紛失した場合はひたすら探したり、メーカーに問い合わせたりすることも必要です。
ここでは、まず学習机の鍵がどういったものか、どんな開け方があるかについて解説します。
学習机の鍵
学習机の引き出しは、あまり複雑な構造の鍵はついておらず、多いのは「シリンダー錠」と呼ばれる円筒タイプです。鍵穴は、縦長の形をしていて、そこにギザギザの鍵を挿して回すことで施錠・解錠が行えます。
ギザギザの鍵、いわゆる刻みキーという子鍵を使うのは、ピンシリンダー錠やディスクシリンダー錠と呼ばれるシリンダーです。この形状の鍵は、構造がシンプルなため比較的ピッキングしやすく、自力でも開けられる可能性があります。
学習机によっては、鍵穴が円状で円筒状の子鍵を使うタイプもあるでしょう。これは、「八万ロック」あるいは「エースキー」などと呼ばれるタイプです。ピンシリンダー錠の一種ですが、開ける際は専用のピックが必要で内部構造もやや異なります。
そのため、このタイプの鍵がついている学習机の場合は、従来のピッキング方法で開けることは不可能です。
また、多くはありませんが、鍵にディンプル錠が使われていることもあります。
ディンプル錠は、子鍵の平面に不規則に並んだくぼみ(ディンプル)がいくつもあるのが特徴です。ディンプル錠の玄関のものほど難しいわけではありませんが、素人によるピッキングで開くことはないと考えられるため、試みるのはやめたほうが良いでしょう。
クリップやヘアピンなどで鍵を開ける
ピンシリンダーは、内部に複数のピンが並ぶ構造です。
合った鍵を差し込むと、ギザギザが噛み合ってピンが押し上げられて高さがそろい、左右に回せるようになります。つまり、解錠するためにはピンのラインをそろえなければなりません。
これを、「テンション」「ピック」と呼ばれる専用の道具を作成して行うのがピッキングです。ピッキングに必要なツールは、クリップやヘアピンなどの身近なものを使って簡易的に作成できます。
ピックは、クリップやヘアピンをまっすぐに伸ばして作り、テンションは先端部分を90度に折り曲げて作ります。いずれも、ラジオペンチなどを使うと加工しやすいです。道具ができたら、まずはテンションを鍵穴に差し込んで解錠方向へ力を加えましょう。
次に、鍵穴上部にピックを差し込み、内部のピンを探します。ピックにピンが当たったら感覚でわかるので、押してピンを正しい位置へとそろえましょう。なお、ピンは複数あるため、1本ずつ地道にそろえることが必要です。すべて正しい位置に収まった状態でテンションを回すと、鍵が開きます。
マイナスドライバーで鍵を開ける
先端が平らなマイナスドライバーを使うことで、ピッキングすることもできます。
やり方はシンプルで、「マイナスドライバーの先端を鍵穴の挿せるところまで差し込んで回す」というものです。少し回してみて開かない場合は、やや強引に回してみると開くことがあります。
ただ、鍵穴を壊してしまう可能性があるため、今後も鍵を使いたい場合は、力加減に微調整が必要です。「もう鍵が使えなくてもかまわない」、「壊れてもいいからとにかく開けたい」、という場合は、強引に回してみるのもよいでしょう。
学習机の引き出しの鍵は、あまり大きくないため、刃幅が小さく刃厚も薄いマイナスドライバーを使う必要があります。複数本を所持している場合は、それぞれで試してみましょう。
ハサミで鍵を開ける
鍵穴に入るマイナスドライバーがない場合、ハサミで代用することも可能です。
マイナスドライバーがなかったとしても、ハサミなら子どもの文房具のなかにもあるのではないでしょうか。
やり方は、マイナスドライバーと同じでハサミを開いて片刃を鍵穴の挿せるところまで差し込み、解錠するる方向へと回します。開かない場合は、刃の向きや角度を変えてチャレンジしてみましょう。
ただし、マイナスドライバーと異なり刃がある分、作業中にケガをするリスクが高くなるため、必ず軍手をはめたうえで慎重に行ってください。
マイナスドライバーと同様に、鍵穴を傷つけるリスクもあるため、力加減には十分配慮しましょう。また、鍵穴だけでなくハサミの刃が傷みやすい点にも注意してください。
ドリルで鍵を開ける
上記の方法を試しても、ピンシリンダーやディスクシリンダーのようなピッキングで開くはずのタイプがどうしても開かないこともあります。
また、ディンプル錠や八万ロックなど、そもそもピッキングでは開けられないタイプの鍵の場合もあるでしょう。
この状態で、すぐに開けたい場合は鍵穴を壊すしかありません。日曜大工などが趣味で電動ドリルを持っている場合は、それを使えば壊して無理やり開けることができます。
開ける場合は、ドリルを鍵穴に差し込んでシリンダー内部をくりぬくように作動させましょう。このとき、必ず低速回転で少しずつ穴を開けるように心がけます。高速回転させると、鍵穴の部品が飛び散りケガをする可能性があるため、非常に危険です。
また、作業する際は飛び散った破片から目を守るために保護メガネやゴーグルなどのアイシールドを装着したうえで、なるべく厚手の服を着て行いましょう。手袋は、ドリルビットの回転に巻き込まれ危険なため、おすすめしません。
ピッキングツールを使って開ける
「市販のピッキングツールを使えば簡単に開けられるのでは?」と感じた方もいるのではないでしょうか。
しかし、鍵屋が使うような専用ピッキングツールは、「特殊開錠用具所持禁止法(ピッキング防止法)」により、業務外で持つことは禁じられています。
そのため、業者が業務上使用するために所持する分には法に問われませんが、一般人が所持することは認められていません。これは、ピッキングによる空き巣や窃盗の被害が増加したことが理由です。もし、ネットで見かけて便利そうだと思っても、決して購入しないようにしましょう。持っていると処罰の対象となるため、注意してください。
なお、同法で禁止されているのは専用のピッキングツールだけではありません。一定のサイズを超えるマイナスドライバーやバール、ドリルを正当な理由なく所持し、持ち歩くことも違法です。
マイナスドライバーの場合は、長さ15cm以上、先端の幅が0.5cm以上であれば該当します。バールは、先端部分が2cm以上で長さ24cm以上のもの、ドリルは直径1cm以上のものが対象です。とはいえ、業務上使用したり日曜大工の作業で使用したりするなど正当な理由があれば所持していても問題にはなりません。
紛失した鍵を探す
鍵を紛失して開けられない場合、最も楽なのが「鍵を探す」という方法です。
マイナスドライバーやハサミなどで無理に開けようとすると、鍵穴を壊してしまう可能性があります。そのため、引き続き鍵穴を使用したい場合は、まず紛失した鍵をよく探しましょう。
なかには、部屋が散らかっていて紛失したのか、単純に見つからないだけなのかわからないこともあります。その場合は、部屋を片付けながら鍵を探すのがおすすめです。鍵は、薄く平らな形状のため、教科書やクリアファイル、ノートなどの文具に挟まっていることもあります。
一般的に学習机の鍵の場合、外に持ち出すことはあまり考えられません。いつも保管している場所にない場合は、ほかの収納場所も探してみましょう。「こんなところにはないだろう」という場所も、うっかり置き忘れている可能性があるため、確かめることが大切です。
メーカーや販売店に問い合わせる
鍵が見つからないときや破損したときは、メーカーや販売店に問い合わせるのも正当な選択肢の一つでしょう。
学習机の引き出しの鍵は、小さいうえに子どもが使うため、紛失の問い合わせは多い傾向です。そのため、よほど古いタイプの鍵でなければ店舗やメーカーに在庫があり、相談すれば対応してもらえる可能性は高いでしょう。
ただし、多少の費用と日数はかかります。なお、問い合わせには学習机の型番と鍵の番号が必要です。鍵番号は、鍵穴に刻印されています。
自力で開けようとして無理なピッキングで鍵穴が傷んでしまうと、正規の鍵を手に入れても開かないこともあるため、注意が必要です。その場合は、鍵穴ごと修理・交換となります。
鍵屋に依頼する
確実な方法としては、鍵屋へ依頼することも一つの手です。メーカーや販売店に依頼した場合、鍵が届くまでにある程度日数がかかります。また、ノーブランドの学習机の場合は、必ずしも対応してもらえるとは限りません。
自分で開けようとして失敗し、交換が必要になったときも同様です。その点、鍵屋であれば解錠(開錠)から鍵の交換、作成まで一貫してお任せいただけます。
合鍵の作製も可能です。「型番などを調べてメーカーや販売店に頼むのが面倒」、「なるべく壊さず早く開けたい」、といった場合は、不確実な自力ピッキングをせずに、プロの鍵屋までご相談ください。
学習机の鍵が開かない理由と適切な開け方
学習机の引き出しが開かないときは、原因に合った開け方を選ぶ必要があります。なぜなら、鍵の紛失や破損だけでなく鍵穴自体に異常がある場合も考えられるからです。ここでは、鍵が開かない理由と適切な開け方について解説します。
鍵を失くした
一般的な理由で多いのが、鍵の紛失です。部屋のなかはもちろん、家中を探しても鍵が見当たらず、合鍵もなければ開け方もわからないといったこともあるでしょう。
その場合は、まずメーカーや販売店に連絡するのが賢明です。どうしてもすぐに開ける必要があるときは、ぜひ鍵屋へ相談してください。
自力で開けるほうが早いと思われがちですが、ピッキングは失敗する可能性があるだけでなく鍵穴を壊してしまうこともあります。そのため、今後鍵が使えなくても良い場合のみ、試みるようにしましょう。
子鍵が変形してしまった
経年劣化や、回す方向を間違え続けたことに伴い、子鍵自体が曲がったり、折れたりしてしまうことがあります。子鍵はいったん変形するともとに戻すことはできません。折れた部分を接着剤で接合できたとしても、回転時にかかる力には耐えられないでしょう。
また、接着剤でくっつけた子鍵を鍵穴に入れて回すと、内部で折れて取り出せなくなる可能性があります。内部で折れた場合は、ラジオペンチなどを使ってゆっくりと引き抜いて取り出せるか試し、難しい場合はあきらめましょう。鍵が曲がったり折れたりした場合は、新しいものに交換するしかありません。
鍵穴に何かが詰まっている
鍵が開かない原因として、鍵穴の奥に異物が詰まっていることもあります。例えば、長く使っていないことで細かいほこりやごみが蓄積したり、子どもが遊びで紙くずなどを詰め込んだりした場合です。
また、クリップやヘアピンなどを使ってピッキングし、内部で折れて破損物が残ってしまうこともあるでしょう。この場合、ピンセットなどを使ってうまく取り出せれば問題ありません。しかし、除去できない場合はメーカーや鍵屋に依頼して鍵を交換してもらうしかありません。
鍵穴が壊れた
鍵穴内部が壊れて開かないこともあります。例えば、強引なピッキングで鍵穴の内部が破損したり経年劣化で自然に壊れたりする場合です。鍵穴側が壊れてしまうと、鍵があっても開けることが難しくなります。鍵の修理や交換が必要になるため、メーカーや鍵屋への依頼が必要です。
学習机の鍵の開け方がわからないときは鍵屋に連絡しよう
学習机の引き出しが開かなくなっても、メーカーや販売店、鍵屋などに相談すれば解決できる可能性が高いです。
自力でのピッキングは、成功すれば連絡する手間も費用もかかりません。しかし、鍵の開錠は技術が必要なだけでなく、鍵を傷つけたり壊したりする可能性があるため、一般の方が行うのはおすすめできません。
メーカーや販売店で対応してもらえない場合もあるため、その際はぜひ鍵屋までご相談ください。