ドアクローザーを自分で調整する方法|事前準備・調整方法・注意点をまとめて紹介!

更新日:2025/04/25
ドアクローザーを自分で調整する方法|事前準備・調整方法・注意点をまとめて紹介!

この記事でわかること

  • ドアクローザーの調整が必要になる主な症状
  • 調整前に確認すべきポイント
  • スピード弁・ラッチ弁・バックチェック弁の具体的な調整手順
  • DIYで調整するときの注意点
  • 業者に依頼する方法と費用相場

ドアクローザーは扉の開閉を安全かつスムーズに行うための重要な装置ですが、使用環境の変化や経年劣化により動作が不安定になることがあります。本記事では、調整の必要性や具体的なチェックポイント、DIYでの調整方法から注意点を分かりやすく解説します。

ドアクローザーの調整方法についてお調べしている方は是非とも参考にしてみてください。

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どんなときにドアクローザーの調整が必要?

ドアクローザーは扉の閉まり方を制御する油圧機構ですが、以下のような症状が現れたときには調整が必要になります。適切に調整を行うことで、危険防止や快適な開閉が実現でき、建物の安全性や使い勝手も向上します。

ドアが勢いよく閉まって危険を感じるとき

ドアが勢いよく閉まりすぎると、子どもの指を挟むなどの思わぬ事故につながります。また、買い物帰りで両手がふさがっている時や車椅子利用者が通行する場面では、急閉による転倒や荷物破損の危険性もあります。

特に風の強い日や建物内外の気圧差が大きい場所では、油圧機構の制御が追いつかず、速度調整弁(A弁)の設定が不適切だとドアがバタンと閉まる原因になります。

ドアが最後まで閉まらず戻ってしまうとき

扉を閉じた後に再び戻ってしまう現象は、ラッチ速度が適切にコントロールされず、必要な減速がかからないために起きます。この状態では扉が完全にロックされず、屋内外の冷暖房効率が低下するだけでなく、防犯性能も著しく損なわれます

とくに賃貸住宅や店舗の出入口では、確実にドアが閉じないことで風雨が入り込み床面が濡れる、侵入リスクが高まるなど多くのトラブルの原因となります。また、扉の戻りは建具や枠への衝撃を繰り返すことで金具の緩みや破損を招き、長期的には修理や交換費用の増加につながりかねません。

したがって、このような戻り現象が確認された場合は、生活やビジネス環境の安全性と快適性を維持するためにも早急な調整が必要となります。

風の影響で急に閉まってしまうとき

風が強く吹き抜ける出入口や通路では、ドアが突風にあおられて急激に閉まることがあります。これはバックチェック機能(C弁)が十分に働いていないためで、油圧の制御が不安定になると扉の動きを抑えきれずに急にドアが閉まってしまうということが発生します。

急閉は指を挟んでしまったり人や荷物への衝突事故を引き起こすほか、建具や枠、床に傷やへこみをつくり、長期的にはドア本体やヒンジ部の損耗を早めます。適切にC弁を調整することで、一定以上の力が加わらない限り扉が動かないように設定でき、風圧による負荷を分散し急閉を防止できます。

調整作業は扉を手でゆっくり押し、風による動きを確認しながら少しずつ行うのが基本です。また、建物構造に合わせた風対策として、風防板の設置やドアストッパーとの併用も検討すると効果的です。定期的な点検と微調整を行い、安全性の高い出入口を維持しましょう。

ドアが異音を立てるとき

扉を開閉するときに「ギーッ」「キュッ」といった異音が聞こえる場合は、ドアクローザー内部の油圧機構が適切に機能していないサインです。油量不足や調整弁の固着により、ピストン部で摩擦が生じ、イ異音が鳴ってしまいます。

このまま放置すると金属部品同士の摩耗が進み、やがて油漏れや動作不良を引き起こす原因になりかねません。異音は初期段階のトラブルとして対処が比較的容易なため、異音が鳴ったことを確認した時点で早めに速度調整弁やラッチ弁の緩みや締まり具合をチェックし、適切な油量管理と調整を行うことが重要です。

異音が消えれば、長期的な部品の寿命を延ばし、安心して使用できる環境を維持することができます。特に住宅やオフィスでは異音が周囲への騒音トラブルにもつながるため、住環境や業務環境の快適性を損なう前に対処しましょう。また、異音の発生頻度やタイミングを記録しておくと、調整後の効果検証がスムーズになります。 ​​

開放角度が一定に保てないとき

ドアクローザーのホールド機能付きモデルで、一定の開放角度を維持できない場合は、調整不足や内部のバネ圧ズレが考えられます。開放角度が安定しないと、厨房や倉庫の搬入口で荷物を運ぶ際に扉が戻り作業の妨げになるほか、荷物や人員がぶつかって怪我をするリスクも高まります。

さらに、オフィスや商業施設の通路では、ドアが勝手に閉じることで通行を妨げるだけでなく、耐久性に影響が出やすく、ヒンジ部や枠への負荷が増大します。ホールド機能は開放ストッパーの調整ネジで微調整が可能ですが、これがずれていると毎回異なる角度で止まるため、一貫した動作性を確保できません。

したがって、このような症状を放置すると業務効率や安全性が損なわれるだけでなく、長期的には部品交換や修理コストが増加するため、早期に適切な調整を行う必要があります。

ドアクローザーの調整前に確認しておくこと

確認

ドアクローザーを調整する前は、まず本体の状態と作業環境をしっかり確認しましょう。オイル漏れの有無や調整弁の位置、扉およびヒンジの取付状態を点検し、必要な工具や交換部品を揃えてから作業を始めることで、安全かつ確実に調整が行えます。

ここではドアクローザーを自分で調整する前に確認しておくことについて解説します。

油漏れやオイル漏出が起きていないか確認

ドアクローザー本体の周囲や、ドア下部と床面に油染みや滴下がないかを目視でしっかり確認します。オイル漏れはシール劣化や内部圧力の異常を示すサインで、少量のにじみでも放置すると油量不足により油圧機構が正常に作動せず、急に閉まったり戻ったりといった不良を招きます。

調整前には清潔な布で拭き取り、再度漏れが発生しないか数日間観察しましょう。さらに、ドア枠やヒンジ部にもオイルが付着していないかをチェックし、床面の滑落防止対策を行ってから作業に臨みます。取扱説明書に記載のメーカー推奨シールキットや予備部品があれば、あらかじめ用意しておくと、調整中にシール交換が必要となった場合でもスムーズに対応できます。

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調整弁の位置と数を確認

ドアクローザーの各モデルには、扉の開閉速度や最終閉鎖のラッチ速度、風圧抑制のバックチェックといった機能を制御するため、スピード弁(A弁)、ラッチ弁(B弁)、バックチェック弁(C弁)など複数の調整弁が装備されています。

設置されている弁の位置や個数が分からない状態で作業を始めると、誤った弁を操作して必要な調整が行えず、かえって動作不良を招きかねません。調整前には必ず取扱説明書を確認し、弁の配置や形状、アクセス方法を把握しておくことが重要です。

特にL字型や丸型など工具を選ぶ際のヒントにもなるため、対象の弁を事前にチェックし、カバーの取り外しや点検口の確保が必要かどうかまで確認してから作業を始めましょう

ドア取り付け状態を確認

ドア取り付け状態を確認することで、ドアクローザーが本来意図した動きを行えるかどうかを事前に把握できます。まず、扉を開閉しながら上下左右のガタつきや傾きをチェックし、ヒンジ固定ネジに緩みがないか確認しましょう。

扉と枠の隙間が均一でない場合、片側に偏った荷重がかかり、動作不良や異音の原因になります。水平器や定規を使い、扉面が垂直かどうかを測定するとより正確です。

さらに、ヒンジ部や取り付け金具に錆びや摩耗がないかも点検し、必要に応じて潤滑油を注すかネジを適切なトルクで締め直します。これらを怠ると、どれだけクローザーを調整しても扉の偏りによる引っかかりや戻りなどが発生しやすくなるため、調整前に必ず取り付け状態を整えておくことが重要です。

必要工具・交換部品の準備

ドアクローザーの調整には、適切な工具と予備部品を事前にそろえておくことが大切です。まず、プラスドライバーとマイナスドライバー、サイズの合った六角レンチ(アレンキー)を用意しましょう。調整弁はネジ式のものが多いため、締め付け時に適切なトルクで回せるスパナやモンキーレンチもあると便利です。

また、調整中に本体や床を汚さないためのウエス(布)と、油圧機構専用の潤滑剤(シリコーンオイルやミネラルオイル)を用意しておくと、作業後のメンテナンスがスムーズに行えます。さらに、本体シールの劣化に備えて、交換用のOリングやシールキットを取扱説明書に従って準備し、必要に応じて即時交換できるようにしておきましょう。

脚立や踏み台も、安全に作業するために必須です。これらをすべてそろえたうえで作業に入ることで、途中で慌てることなく、一連の調整作業を安全かつ効率的に進められます。

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ドアクローザーを自分で調整する方法

事前に確認した内容で問題なければ自分でドアクローザーの調整を行っていきます。ここではドアクローザーを自分で調整する方法について解説します。

調整弁の種類と役割を理解する

ドアクローザーには主に三種類の調整弁があり、それぞれ扉の動きを細かく制御します。「スピード弁(A弁)」は扉が閉じ始めてから中間までの速度を調整し、勢いよく閉まるのを防ぎます。

「ラッチ速度弁(B弁)」は扉の最後の数十センチで減速させ、確実にロックできるようサポートします。

「バックチェック弁(C弁)」は扉開放時にかかる過度な力を抑え、風圧や衝撃による急閉や揺れを軽減します。

機種によってはホールド弁(開放角度保持用)やオイル量調整弁が別途搭載されていることもあるため、取扱説明書で弁の配置を確認し、正しいネジを選んで操作することが肝心です。各弁の微調整は3〜5度程度の回転が基本で、実際にドアを動かしながら調節し、最適な動作を見極めましょう。

スピード弁(A弁)の回し方と速度調整目安

スピード弁(A弁)は、扉が閉じ始めてから中間までの速度を調整する弁です。調整には適合する六角レンチやドライバーを用意し、弁のネジ部に差し込みます。ネジを時計回りに少しずつ回すと油路が狭まり、油の流れが抑えられて扉の動きがゆっくりになります。

反時計回りに回すと油路が広がり速度が速くなります。ただし、一度に大きく回すと制御が不安定になるので、3度から5度程度ずつの微調整を心がけましょう。調整前には必ず支え棒を当てるなど安全対策を行い、指を挟まないよう注意してください。

調整後は扉を数回開閉し、荷物を持った状態や風の影響があるときでも安定して閉まるかを確認しましょう。なお、調整日と回転角度をメモに残すことで、次回のメンテナンスが簡単になります。

ラッチ速度弁(B弁)の調整手順

ラッチ速度弁(B弁)は、扉が閉じる際の最終段階で減速させ、確実にラッチ部が合致するよう制御します。調整には六角レンチやドライバーを用意し、B弁のネジを少しずつ締めたり緩めたりしながら扉を動かして確認します。

まずはネジを3〜5度程度時計回りに回して締め、扉が最後まで閉まるかどうかを数回テストしましょう。閉まるまでの動作がスムーズになるまで微調整を繰り返します。逆に固すぎると感じた場合は、反時計回りで同様に緩め、ラッチ部がしっかり噛み合う状態を探ります。

調整後は調整角度を記録し、気温や湿度の変化による動作の変化も確認してください。作業中は指を挟まないよう必ず支え棒を使用し、安全を確保したうえで行いましょう。

バックチェック弁(C弁)の調整手順

バックチェック弁(C弁)は、開放時にかかる過度な力を抑制し、風圧などによる急に勢いよく閉まるのを防ぐ役割があります。調整にあたっては、まず扉を中間位置に保持し、付属のレンチをC弁のネジ部に差し込みます。時計回りに3~5度ずつ回すと油路が狭まり、開放に対する抵抗が強くなります。

反時計回りに回すと油路が広がり、軽い力で開閉できるようになります。一度に大きく動かさず、扉を数回ゆっくり開放しながら動作を確認し、安全な開放抵抗かどうかをテストしてください。調整中は必ず支え棒を当て、手指を挟まないよう注意しましょう。調整回数や回転角度をメモしておくと、次回の再調整がスムーズになります。

調整後の動作テストと微調整のポイント

各弁の調整を終えた後は、必ず扉の動作テストを繰り返し行い、設定した速度や抵抗の効果を確認しましょう。まず、扉をゆっくり開閉し、閉じ始めや最終段階での動きに違和感がないかチェックします。

その際、荷物を抱えた状態や風の影響を想定して、手で軽く押したり引いたりしながら実際の使用条件に近い動作を試みることが重要です。異音や戻り、開放角度からのずれがないかを重点的に見極め、微妙な違和感があれば3~5度ずつ調整し直します。

テストは最低でも5~10回繰り返し、動作の安定性を確認したうえで次の工程に進みましょう。また、調整時の回転角度やテスト結果、改善箇所をメモに残すと、再調整や将来的なメンテナンスがスムーズになります。最終的に正常な動作が確認できたら、カバーや保護キャップを元に戻し、工具や余剰オイルを片付けて作業完了です。

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ドアクローザーを自分で調整するときの注意点

ドアクローザーの自力調整には、調整弁やシール部など繊細な油圧機構への配慮が必要です。適合工具を使わずにネジを急激に回したり、油漏れを見逃したまま作業を進めると、本体故障や怪我の原因になります。

ここでは、安全確保や工具選び、作業環境の整え方など、調整前から作業中に守るべきポイントを解説します。

ネジは少しずつ(3~5°ずつ)回して調整

調整弁のネジを一度に大きく回しすぎると、油圧の流量が急激に変動し、扉の動きが不安定になる恐れがあります。特に、制御が利かずに途中で急停止したり反動で戻ったりすると、内部部品に過度な負荷がかかり、摩耗や破損を招きやすくなります。

また、シール部へのダメージやオイル漏れのリスクも高まるため、必ず3~5°ずつ少しずつ回し、その都度扉を開閉して動作を確認しましょう。作業中は手指を保護し、安全な姿勢を保って行い、調整角度や回数をメモしておくと、次回の再調整やトラブル時の対応がスムーズになります。焦らず丁寧に作業を進めることで、安全性と機能性の両立が可能です。

調整弁を本体から突出させない

ドアクローザーの調整弁を緩めすぎて本体面から突出させると、ネジが外れやすくなり油圧機構内部のオイルが漏れ出してしまいます。オイル漏れが発生すると内部圧力が低下し、速度制御が不安定になって急閉や戻りを引き起こす恐れがあります。

また、突出したネジが扉や枠に接触し、塗装の剥がれや傷の原因となる場合もあります。調整作業では、必ず取扱説明書に記載の範囲内でネジを回し、本体面とほぼ同一平面に収まる程度の緩みで止めることが重要です。

作業後は目視と手で触れて弁の突出具合をチェックし、オイルのにじみがないかどうか入念に確認してください。万が一漏れや異常が認められた場合は、清掃とシール部品の交換を検討し、必要に応じて専門業者に相談することをおすすめします。

無理に扉を押したり引いたりしない

ドアクローザーは油圧を利用して開閉速度を制御する精密機器です。内部機構はピストンやバルブで構成されており、これらに設計以上の力をかけるとシール部の破損や油漏れ、ピストンの偏摩耗を引き起こす原因となります。

特に扉の固さを感じた場合、強引に押し込むとヒンジ部にも負荷がかかり、ヒンジ緩みや枠との干渉を招く恐れがあります。必ず支え棒を使って扉を固定し、一度扉の動きを手でゆっくり押して確認してから作業を行いましょう。

また、動作テストは軽い力で何度も繰り返し、安全を確認した上で調整を進めてください。このように慎重に作業することで、内部機構へのダメージを防ぎ、長期的に安定した動作を維持できます。

風の強い日は作業を避ける

屋外や出入口付近で風が強い日に調整作業を行うと、扉が風圧で揺れ動き、本来の動作とは異なる挙動が発生してしまいます。風の影響を受けた状態で弁を操作すると、必要以上に締めすぎたり緩めすぎたりして調整効果が正確に得られず、かえって速度制御が不安定になる恐れがあります。

さらに、扉が突然動くと手指を挟む危険や工具の取り回しミスにつながるため、安全性も大きく損なわれます。調整は風の影響が少ない雨天後や早朝、夕方など比較的風が弱い時間帯を選ぶか、屋内作業が可能な場合は近くの窓やドアを閉めて風を遮断してから行いましょう。

また、扉をゆっくり手で動かしながら微調整する際は、風で動くのではなく指先の感覚だけで動作を確認できる環境を整え、安全性と精度を両立させて調整を進めることが重要です。

メイン速度とラッチ速度の差を大きくしすぎない

ドアクローザーには、開き始めから中間までの動きを制御するメイン速度弁(A弁)と、最終段階で扉をゆっくりと閉じるラッチ速度弁(B弁)があり、両者のバランスでスムーズな開閉が可能です。

しかし、これらの速度差を不自然に大きくすると、扉が中間速度ではスムーズに動く一方、最終段階で急激に減速したり、逆に勢いを増したりして不安定な動作を招きます。具体的には、突然の急停止や反動で戻る動きが発生しやすくなり、挟み込みリスクや内部部品への負荷が増大します。

また、速度差が大きいと金属部品に衝撃が集中し、シール破損や金具緩みの原因にもなります。調整時は速度差を徐々に広げながら、実際に扉を何度も開閉して挙動を確認し、一貫したスムーズさが得られる範囲でバランスを保つことが重要です。

適切な工具を使い、誤ったネジを回さない

ドアクローザーに取り付けられている調整弁のネジは、各メーカー指定のサイズや形状があり、汎用のプラスドライバーやスパナを無理に使用するとネジ山がつぶれたり、過大なトルクによる破損を招く恐れがあります。

必ず取扱説明書で推奨された専用工具(専用スパナや六角レンチなど)を用意し、かみ合わせをしっかり確認したうえで作業を行いましょう。工具が滑りやすい場合は、軍手を外して滑り止めのない状態で確実にグリップし、ネジを回す際の角度や力加減に注意してください。

また、誤ってカバー固定用ネジや別の部品ネジを回さないよう、事前に弁の刻印や位置を確認して対象のネジのみを操作することが不可欠です。

お電話は0120-955-127

ドアクローザーの調整をしても改善しない場合は業者に依頼

自力で何度調整しても改善しない場合は、内部シールの劣化やピストン部品の摩耗、油圧回路の不具合など、専門的なメンテナンスが必要な状態になっている可能性があります。早めに信頼できる業者へ依頼することで、根本的な修理・交換を行い、再発を防止できます。

ここではドアクローザーの修理や交換を業者に依頼するときの費用相場などについて解説します。

業者に依頼するメリット

専門業者は、ドアクローザーの各種メーカー・機種に対応した豊富な経験と専用工具を有しているため、自力では発見しづらい微細な不具合や部品の劣化を的確に診断できます。たとえば、内部シールの交換やピストン構造の分解・清掃、オイル交換など、油圧機構そのものに対するメンテナンスを含めたトータルサポートが受けられる点が大きなメリットです。

さらに、作業後の保証を付けている業者が多く、万一再発した場合でも無償で再点検・再調整を行ってもらえるため、長期的な安心感が得られます。保険や施工資格を持つ業者であれば、万が一作業中に建具や人身へのトラブルが発生しても補償が適用される点も安心材料です。

信頼できる業者の選び方

信頼できる業者を選ぶ際は、まず施工実績や口コミ評判を確認しましょう。ホームページやレビューサイトで「ドアクローザー調整」「油圧修理」の施工事例やお客様の声をチェックし、作業内容や仕上がりについて具体的な情報が掲載されているかを確認します。

次に、無料見積もりを依頼し、作業内容と費用の内訳が明確に提示されるかを確認することが大切です。見積書に「作業料金」「部品代」「出張料金」が明示されていれば、追加費用リスクを抑えられます。

さらに、施工後の保証期間やアフターフォローの有無、保険加入状況も確認し、安心して任せられるかどうかを総合的に判断しましょう。

ドアクローザーの修理・交換の費用相場

業者に依頼した場合の費用相場は、「作業料金+部品代+出張料金」が基本となります。ドアクローザー本体の部品代は11,000~22,000円程度、交換作業料金が11,000~16,500円、出張料金は0~8,800円程度が一般的です。

これらを合計すると、トータルでおおよそ22,000~47,000円前後が相場となります。鍵業者などが提供する「交換のみ」プランでは15,000~22,000円で交換を請け負うケースもありますが、別途出張費や追加工事(ネジ穴あけ直しなど)が発生すると、さらに8,000~20,000円程度が必要になる場合があります。

具体的な費用は機種や現場状況によって変動するため、必ず複数業者から見積もりを取って比較検討することをおすすめします。

まとめ

本記事では、ドアクローザーの「調整が必要なタイミング」から「調整前のチェックポイント」、「自分で行う調整方法と注意点」、さらに「改善しない場合の業者依頼」までを順に解説しました。ドアクローザーは油圧機構を用いた精密部品のため、調整不足や誤操作は指挟みや扉戻り、異音、油漏れなどのトラブルを招くリスクがあります。

まずは必ず油漏れ有無、調整弁の位置や数、扉取り付け状態、必要工具・部品を確認し、支え棒を使うなど安全対策を徹底してください。次に、スピード弁(A弁)・ラッチ弁(B弁)・バックチェック弁(C弁)の役割を理解し、ネジは3~5°ずつ少しずつ回すことで、スムーズな開閉を実現します。

どうしても改善しない場合は、専門業者に依頼し、内部シール交換やピストン部の整備、油圧オイル交換を行うのがおすすめです。もしドアクローザーの修理や交換できる業者をお探しならキーホースにお任せください。

キーホースでしたら見積り・出張費無料で最短当日でドアクローザーのトラブルを解決いたします。ドアクローザーのことならキーホースまでお気軽にお問い合わせください。

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