鍵をなくしたときのスーツケースの開け方とは?頼りになる業者3選も解説

更新日:2022/12/20
鍵をなくしたときのスーツケースの開け方とは?頼りになる業者3選も解説

久しぶりにスーツケースを出してみると鍵の暗証番号を忘れていたり、旅行中にうっかり鍵をなくしてしまったりなど、スーツケースの鍵のトラブルは珍しくありません。

本記事ではそのような場合の対処法について鍵のタイプごとに詳しく説明します。また、自分の力ではどうしようもなくなったときに頼りたい業者3選を紹介します。

スーツケースの鍵をなくしたり番号を忘れたりしたときの開け方

何らかのトラブルでスーツケースの鍵が開かなくなったら、焦ってしまうことも多いでしょう。とりわけ旅先で解錠できなかったら、生活に必要なものが取り出せなくなり、困ってしまう場合があります。そんなときでも対処法さえ分かっていれば、すんなり解決できるものです。

この段落ではスーツケースの鍵をなくしたり、暗証番号を忘れてしまったりしたときの対処法について、鍵のタイプ別に解説します。

シリンダータイプの開け方

シリンダータイプ

まずシリンダータイプの鍵の開け方について説明します。
シリンダータイプの鍵とは鍵穴に小鍵を挿し込んだ後、左右に回して使用するもので、鍵の中では最も一般的なタイプです。

子鍵をなくすと解錠できなくなりますが、鍵穴に針金のようなものを挿し込み開けることも可能です。この方法をピッキングといい、それに使う工具はインターネット上で販売されていることもあります。

しかし、専門業者以外の一般人がそれを所持することは違法なため、絶対に買わないようにしてください。ちなみにピッキング用の工具を販売した方も罰せられます。

ピッキング用の工具がなくても、ヘアピン2本などを使って鍵を開けることもできますが、初心者には難しいでしょう。ヘアピンが抜けなくなったり、鍵穴が壊れたりする場合もありますので、鍵屋かスーツケースのメーカーに問い合わせる方がよいでしょう。

ダイヤル式の開け方

ダイヤル式の鍵

次にダイヤル式鍵の開け方について説明します。ダイヤル式の鍵には郵便受けで使用されることが多いダイヤルを左右に回して使用するタイプと、スーツケースで用いられる3桁または4桁の暗証番号にダイヤルを合わせて使用するタイプがあります。
以下ではスーツケースで用いられているタイプのダイヤル式鍵について説明します。

ダイヤル式の鍵が開かないのは暗証番号が間違っていることが多いです。暗証番号を忘れてしまったときは、自分に馴染みのある番号で試してみてください。

例えば、自分の誕生日、記念日、住所、電話番号、クレジットカードの暗証番号などです。自分に関係のある数字が暗証番号になっていることがよくありますので、それらを片っ端から試してみるとよいでしょう。

暗証番号が正しいにもかかわらず鍵が開かないときは、暗証番号に近い番号で試してみてください。なにかのはずみで設定していた番号がズレてしまうことがあります。

その他にダイヤルを1つずつ回してみる方法があります。これは「総当たり」と呼ばれ、時間のかかるやり方ですが、3桁であれば1000通りであるため、長くても30分程度で解錠することが可能です。

なお、特定の番号で隙間ができれば、それは正しい暗証番号と考えてよいでしょう。正しい番号でも隙間ができない鍵もありますが、特定の番号で何か違和感がないか、よく見ながらダイヤルを回すと暗証番号を早く探すことができます。

なお、鍵そのものが故障し開かなくなる場合もあります。

ジッパータイプの開け方

ジッパータイプのスーツケースの鍵

最後にジッパータイプのスーツケースの開け方について説明します。このタイプのスーツケースはジッパーの取っ手をダイヤルがついたスロットに嵌め込むか、取っ手同士を南京錠で繋ぎ止めて鍵をかけます。

スロットに嵌め込むタイプであれば前の段落で説明したダイヤル式の鍵を開ける方法を試してみてください。南京錠がダイヤル式の場合も同様です。これに対し、南京錠がシリンダータイプの場合は前述したシリンダータイプの鍵を開ける方法を参考にしてください。

ジッパーを直接こじ開ける方法も

その他に、鍵を開けるのではなく、ジッパーを開ける方法もあります。これはスーツケースの中身を早く取り出して使いたいときに便利な方法です。
必要なのはボールペンやキリなど先の尖ったものだけです。

ボールペン
ボールペン
キリ
キリ

例えばボールペンをジッパーに挿し入れ、ジッパーに沿いながら左右に動かすと、嚙み合ったジッパーが少しずつ開いていきます。これを繰り返せばスーツケースを開けられるようになります。

ただし、防犯性の高いジッパーは噛み合わせが頑丈にできているため、この方法で開けることはできません。無理に開けようとするとジッパーが壊れてしまいますので気をつけてください。

なお、ジッパーの取っ手部分をニッパーやペンチなどで切断し、ジッパーを開けるといった方法もあります。この方法ならジッパー自体は破損しないため、修理代は安くなることが多いです。

スーツケースの鍵が開かないときに頼りたい業者3選

スーツケースの鍵の開け方について説明しましたが、自分で開けるのが難しいとき、それほど急いでいないのであれば業者に解錠を依頼するのがよいでしょう。この段落ではおすすめの業者として「リペアショップ」、「製造メーカー」について説明します。

リペアショップ

リペアショップとは

スーツケースの解錠、合鍵作成やキャスターの交換・修理などを行っているサービスショップです。

リペアショップは空港にもあるため、空港でスーツケースの鍵が開かないことに気づいたときは、空港の店舗を利用するとよいでしょう。

解錠や合鍵作成にかかる料金は3,000~6,000円です。

例えば、成田空港・羽田空港には以下のリペアショップがあります。

成田空港リアット成田空港第1ターミナル店
成田国際空港振興協会
羽田空港リアット羽田空港第2ターミナル店
伊丹空港なし
関西国際空港なし


なお、成田国際空港振興協会は荷物を一時的に預かっている財団法人で、スーツケースのラッピングサービスも行っています。そのため、スーツケースの鍵を壊した後、ラッピングを頼むことも可能です。

なお、コロナ対策でサービスそのものを休止していることがあるため、旅行前に電話番号を控え、トラブルが起きたときの準備をしておくとよいでしょう。

リペアショップは店舗によって営業時間、サービス内容や所要時間などが大きく異なっています。合鍵を作るときは料金だけではなく、作成に必要な時間をきちんと確認し、飛行機に乗り遅れないようにしてください。なお、鍵のタイプによっては解錠・合鍵作成できない場合があります。

ところで、すべての空港にリペアショップがあるとは限りません。むしろ、首都圏以外の空港にはないと考えた方がよいでしょう。例えば、大阪は伊丹・関西どちらの国際空港にもスーツケースを解錠できるリペアショップはありません。リペアショップがない場合は、鍵屋に頼むなど、他の方法を検討する必要があります。

製造メーカー

次に、スーツケースの製造メーカーにスペアキーを注文することについて説明します。スペアキーがあれば確実に鍵を開けることが可能です。

主要メーカーの問い合わせ先は下記の通りです。

ACE/プロテカ はこちら

サムソナイト(アメリカン・ツーリスター含む)はこちら

ロジェール はこちら

リモワ はこちら

保証書や鍵穴周辺には鍵番号が記載されていることが一般的です。その番号を製造メーカーに伝えると、スペアキーの在庫を確認することができます。なお、アフターサービスの有無や修理内容は製造メーカーによって異なりますが、過度に期待するのはよくありません。サービス内容については事前に確認しておくことをおすすめします。

ところで、製造メーカーに問い合わせると対応に時間がかかってしまう場合が多いです。そのため、急いでいるときは他の方法を検討する必要があります。

簡単には開けられない特殊なスーツケースの鍵とは?

ところで、スーツケースの中にはすでに説明した方法では解錠できない特殊な鍵を使用しているものがあります。この段落では「カードロック」と「マグネットロック」という簡単に開けられない鍵について説明します。

カードロック

まず、カードロックについて説明します。これは専用のカードを使い施解錠をするタイプの鍵です。このタイプの鍵にはカードを差し込むスロットのようなものがありますが、鍵穴はありません。そのため、シリンダータイプの鍵のようにピッキングで解錠することはできません。つまり、自力で開けるのはほぼ不可能です。カードロック方式を採用しているスーツケースを買うときは注意してください。

マグネットロック

次に、マグネットロックについて説明します。これは磁石の付いた特殊な鍵で解錠をするタイプで、マルエム松崎やアメリカンフライヤーなどが製造した古いスーツケースの一部で採用されています。カードロックと同じように鍵穴がないため、ピッキングで解錠することはできません。そのため、防犯性は高くなりますが、マグネットキーをなくしたり、それが壊れたりしたときに不便です。マグネットロックにはこのような欠点があるため、広く普及していません。

鍵屋

最後に鍵屋について説明します。スーツケースの鍵を開ける方法として最も確実なのは鍵屋に依頼することです。専門技術を持っている鍵屋なら迅速に鍵を開けることができるため、自力ではどうしても開けられなく、時間もないとき、また、メーカーが迅速に対応できないときは鍵屋に相談するとよいでしょう。

鍵屋といえば自宅の鍵をなくしたときに自宅に呼ぶといったことを想像しがちですが、鍵屋はホテルや空港への出張にも対応しています。電話1本で簡単に依頼することができますが、ホテルへの出張を依頼するときは、鍵屋をホテルに呼んでもいいか、ホテルの従業員に確認してからにするとよいでしょう。

なお、解錠の料金はスーツケースのメーカーや鍵のタイプによって異なりますが、事前に見積もりを出してくれる業者なら安心して依頼することができます。

スーツケースの鍵が開かないときは鍵屋にご連絡を

スーツケースの鍵を自力で開けると時間がかかり、鍵やスーツケースを壊してしまうこともありますが、壊れると修理代が高くつきます。そのため買い替えを検討する方もいるでしょうか。それに比べると鍵開けは費用が抑えられる場合が多いため、手間がかかったとしても鍵屋に依頼するのがお得です。

鍵屋キーホースは作業前のお見積もりを徹底しているため、安心してご利用いただけます。出張サービスにも対応していますので、困ったときはすぐにご連絡ください。

お電話は0120-955-127

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