トイレの鍵が開かない場合の対処法!意外なもので簡単に解錠が可能?
この記事でわかること
- トイレのドアが開かなくなる原因と対処法
- 身近なもので鍵を開ける方法
- どうしても開かない場合の緊急対策
「内側から鍵がかかってしまいトイレのドアを開けられない!」
「トイレから出ようとしたらドアが開かない!」
このような体験は頻繁に起こることではありませんが、起こってしまうと対処法がわからず慌ててしまいますよね。
一人暮らしの場合はトイレに閉じ込められると助けも呼べないので、夏の暑い時期などは命にかかわる危険な状況に陥ることも。
この記事では、トイレのドアが開かなくなる原因や対処法、鍵交換の費用などについて詳しく解説しています。身近なものでの解錠方法や、どうしても開かない場合の緊急対策まで説明していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
トイレの鍵が開かない原因と対策
トイレの鍵が開かない場合、いくつかの原因が考えられます。
原因①:ラッチボルトや鍵の故障
ラッチボルトとは、ドアの横側のフロントプレートから出ている三角の出っ張り部分です。
ドアが閉まっているときはラッチが飛び出していてドアが開かないようにロックしていますが、ドアノブやレバーを回すことでラッチが引っ込んでドアが開く仕組みになっています。
ラッチボルトが故障するとドアノブを回してもラッチが引っ込まず、ドアが開けられません。浴室だと水分でラッチやシリンダー(鍵穴)がサビつき、開かなくなることがありますが、トイレの場合よくある故障の原因としては、金属疲労が挙げられます。
対策①:トイレットペーパーの芯やハンガーを使う
ラッチボルトを引っ込めることができればドアは開きます。
薄いカード状のものやハンガーなどでドアの隙間からラッチを押し込む方法です。ドアが傷つくこともあるので、十分に注意しながら行いましょう。
まずはラッチボルトの斜めになっている面が向いている方向を確認しましょう。ラッチは扉が閉まる方向に斜め部分が向いています。
公共施設では部屋の内側に向かって開く「内開き」が一般的ですが、住宅の場合は部屋の外側に向かって開く「外開き」が一般的。ただし家によっては内開きの場合もあり、どちら向きか(ラッチの斜め部分がどちらを向いているか)によって開け方が変わってきます。
<ドアを外側に開く方向(ラッチの斜面が自分側)から開ける場合>
- トイレの鍵を回して「解錠」の状態にします。
- トイレットペーパーの芯を潰して薄くカード状にし、ドアノブ横のドア枠とドアの隙間から、ラッチに向けて差し込みます。
- ラッチの斜めになっている面を押して引っ込めます。
- ラッチが引っ込んだらドアが開きます。
トイレットペーパーの芯以外でも、薄いカード状のものであれば代用可能です。
ドア枠が邪魔をしてなかなか差し込めなかったり、トイレットペーパーの芯がグニャッと曲がってしまうこともあるので少し苦労するかもしれません。
<ドアを内側に開く方向(ラッチの斜面が反対側)から開ける場合>
- トイレの鍵を回して「解錠」の状態にします。
- ハンガーのフック部分をドア枠とドアの隙間から差し込み、向こう側を向いているラッチの斜面部分に引っ掛けます。
- フックを手前に引くとラッチが引っかかって押し込まれ、ドアが開きます。
ハンガーが手元にない、またはハンガーが分厚くて隙間から入らない場合は、ヘアピンなどを曲げて代用できます。
ハンガーやヘアピンがない場合は、カード上のものを差し込み、ラッチの上側や下側から斜面部分に引っ掛けるように押し当てることでラッチが引っ込んで開けられる場合があります。
対策②:「非常解錠装置」を使う
故障やイタズラなど、何らかの原因で内側から鍵がかかってしまい、外側から解錠したい場合は、「非常解錠装置」を使います。
トイレの鍵には通常、外側のドアノブ部分に溝が設けられており、この溝にコインやマイナスドライバーをさして90°回すことで鍵を開けられます。
非常解錠装置も動作しない場合は鍵屋を呼んで解錠してもらいましょう。
原因②:建物の歪みで建付けが悪くなっている
建物が歪むと建付けが悪くなり、ドアが開かなくなる場合があります。建物が歪む原因には下記のようなものがあります。
- 経年劣化で建物自体が歪んでいる
- 地震などで建物が歪んでいる
- (寒冷地などで)雪が屋根に積もり、重みで建物が歪んでいる
対策①:ハウスメーカーなどに調整を依頼する
建物の歪みによって建付けが悪くなっている場合は、鍵の修理や交換をしても根本解決にはなりません。ハウスメーカーや住宅設備メーカー、またはリフォーム会社などに建付けのチェックや調整を依頼しましょう。
対策②:屋根の雪下ろしをする
寒冷地などで屋根に雪が積もっている場合は雪下ろしをしましょう。
降り積もったばかりの新雪は1㎥あたりの重さが50〜150kg程度。しかし、降り積もって圧縮された雪は同じ1㎥の重みが250〜500kgにもなります(屋根の面積が100㎡の場合、最大で50トンが屋根にかかる)。積もりすぎる前に、早めに雪下ろしをすることをおすすめします。
どうしても開けられない場合の対処法
対策を試してもどうしてもドアを開けられない場合は以下の方法を試しましょう。
救急隊(119)を呼ぶ
トイレの中は夏は暑く、冬は寒い過酷な環境。特に夏は長時間閉じ込められていると熱中症になり命を落とす危険もあります。
子供が閉じ込められたなど、急を要する場合は救急隊を呼んで救助してもらいましょう。
ドアを破壊して出る
どうしてもドアを開けられない場合の最後の手段。ドアを破壊して脱出します。ドアの修理代がかかりますが、命の方が大事です。
思い切り蹴破る、体当たりする、またはトイレの壁を支えにして体を固定し、ドアを押す方法のほかに、トイレタンクのフタでドアを破壊する方法があります。破壊する場合は、ケガに十分注意して行いましょう。
鍵屋を呼ぶ
鍵の専門業者である鍵屋であれば、トイレの鍵の解錠や修理だけでなく、ドアノブの交換までまとめて依頼できます。
やむを得ずドアノブを破壊して解錠する場合も、ドア自体を傷つけてしまうとそちらの修理・交換代の方が高くついてしまうため、無理に自力で行わず鍵屋を呼ぶことをおすすめします。業者によっては連絡すればその日のうちに駆けつけ、即日対応してくれるので、急いで解決したい場合に便利です。
ひとり暮らしの場合だと玄関のドアも施錠されている場合が多いですが、その場合も鍵屋であれば玄関の解錠を依頼できます。
依頼人自身がトイレに閉じ込められていて会話ができない場合は、鍵屋でも依頼を断られる場合があります。
窓などから直接会話ができれば良いですが、マンションの上層階などでは直接会話できない場合が多く、鍵屋としては例え電話がつながっていてもその部屋の中に本人がいるという確証がないため、勝手に玄関扉を解錠ができないのです。
そのような場合は、鍵屋が警察や管理人、近隣住民などに立会を要請することがあります。
トイレに閉じ込められないための予防策
対策を知っていてもいざ閉じ込められると焦ってしまうもの。できれば閉じ込められないように事前に対策しておきたいですよね。ここからは、トイレへの閉じ込め予防に有効な対策を紹介します。
トイレのドアは開けたまま使う
一人暮らしの場合は普段からトイレに鍵をかけずに、ドアを開けたまま使用するのも有効な予防策です。
ただし、家の窓が開いているなど、室内の空調状況によってはドアが勝手に閉まってしまうこともあるので、油断はせず、ドアの調子がおかしい場合は早めに対処しましょう。
スマホを常に身につけておく
万が一トイレに閉じ込められた場合助けを呼べるように、普段からトイレに入る際もスマホを身に着けておくことをおすすめします。スマホがあれば家族や友人、鍵屋や救急隊などに連絡して助けを求められます。
ただし、衛生的に良くないので緊急時以外はトイレ内でスマホを使用するのはやめましょう。
強い力で開け閉めしない
ドアを強い力で閉めると衝撃でラッチボルトや鍵の部品が破損して、ドアが開かなくなる可能性があります。トイレのドアは一日に何度も開け閉めするため、ダメージが蓄積すると金属疲労などで破損しやすくなります。ドアの開け閉めは静かに行いましょう。
ドアの前に物を置かない
トイレのドアの前や周辺に物を置いていると、地震などの際に崩れてドアを塞ぎ、閉じ込められてしまう場合があります。鍵の故障などではなく物理的にドアの開閉が妨げられてしまうと自力での脱出が難しく大変危険なため、普段からトイレのドア周辺は物を置かずにキレイにしておきましょう。
定期的にメンテナンスをする
ドアノブを回してもラッチが引っ込まない、動きが鈍いという場合は故障している可能性があります。
ドアが完全に故障する前に対処するために、ドアノブはガタついていないか、ドアノブを回した際にラッチボルトは正常に動作しているか、など、定期的にメンテナンスを行いましょう。
異常を感じたら早めに修理・交換する
ドアノブが外れそう、ガタガタと音がするといった状況はドアノブが壊れる前兆現象です。
完全に壊れてしまうと、ある日突然ドアが開かずに閉じ込められてしまったり、修理代も余計にかかってしまう可能性があります。
自分が不在の時に子供など家族が閉じ込められてしまう危険もあるため、ドアの異常を感じた場合は放置せず、早めに修理や交換をしましょう。
トイレの鍵交換にかかる費用相場
トイレの鍵交換は鍵屋に依頼するほか、方法さえわかれば自力での交換も可能です。自力で交換できれば作業費用は無料なので、交換する部品代のみで済みます。鍵屋に交換作業を依頼する場合と、自力で交換をする場合の費用相場は下記のとおりです。
鍵屋に依頼する場合
トイレの鍵本体の部品代 | 2,000円〜6,000円程度 |
交換作業代金 | 11,000円〜 |
合計 | 13,000円〜17,000円程度 |
DIYで交換する場合
トイレの鍵本体の部品代 | 2,000円〜6,000円程度 |
交換作業代金 | 0円 |
合計 | 2,000円〜6,000円程度 |
DIYでトイレの鍵を交換する方法
ここからは、自力でトイレの鍵を交換する方法を紹介します。
トイレのドアノブの種類を把握しよう
トイレのドアノブにはいくつかの種類があります。それぞれ取り外し方などが少しずつ異なるので、まずはドアノブの種類を把握しましょう。
円筒錠
握り玉にシリンダーが組み込まれており、室内側はプッシュボタンかサムターン(つまみ)になっています。内側のドアノブ付け根部分に握り玉を外すための小さなピン穴が空いています。
チューブラ錠
錠前の機能がチューブ状のケースに内蔵されている鍵です。内側からはサムターンを回して施錠・解錠します。ネジを外すだけで簡単に交換できます。
インテグラル錠
シリンダーがドアノブの中に収納されているシンプルな構造です。鍵をかけるとデッドボルトといわれる金具が飛び出し、ドア枠の穴に引っかかることで施錠します。
円筒錠と見た目がよく似ているので、交換用に購入する際は間違えないように注意しましょう。
レバーハンドル錠
レバーを押し下げるだけの操作でドアを開けられるため、力の弱い子供や高齢者にもおすすめのドアノブです。専用のエスカッション(レバーハンドルの取り付け部分にあるカバー)を使用することで円筒錠からレバー錠への交換も可能です。
事前準備
交換用の部品を購入するために、まずは既存のドアノブのメーカー名や型番を調べましょうメーカー名や型番はドアのフロントプレートに刻印されています。
次に、既存のドアノブのサイズを測りましょう。新しく購入するドアノブは、既存のドアノブと同じ寸法でないとうまくはまらないので、間違えないように注意してください。
確認する寸法は下記の4箇所です。
- ドアの厚み
- ドアノブの中心からドアの端までの長さ(バックセット)
- フロントプレートの寸法(幅と長さ)
- フロントプレートを固定している2つのビスの間隔(ビスピッチ)
ドアノブはメーカーや製品によってドア穴の経やネジの間隔などが異なるため、適当に選ばすメーカーや型番、寸法をしっかり確認してから購入しましょう。
<手順1>
【円筒錠の場合】ドアノブの根本にあるピン穴に千枚通しなどの細いピンを差し込みます。
握り玉部分をロックしている爪が外れたらそのままドアノブを引き抜いて外します。
<手順2>
ドアに固定されている丸座のネジ2箇所を外し、ドアノブを引き抜きます。
ネジが丸座のカバーで隠されている場合は、丸座の根本に設けられている溝にマイナスドライバーなどを差し込み、丸座カバーを外します。
<手順3>
ドアの横のフロントプレートを固定しているネジを2箇所外します。
ネジを外すとラッチケースが取り外せます。
<手順4>
外したときと逆の手順で、交換するドアノブを取り付けていきます。
注意:ラッチケースをドアの横から挿入して取り付ける際、ラッチの向きに注意してください。ラッチの斜めになっている面が「扉の閉まる方向」に向くように取り付けます。ラッチが反対を向いていると、ドアを閉めた際にラッチが引っ込まず、ドアを閉められません。
<手順5>
取り付けが完了したら、取り付けたドアノブ(またはレバー)を回し、ラッチや鍵が正しく動作しているか確認すれば作業完了です。
トイレの鍵を解錠するなら鍵屋に依頼
トイレの鍵の解錠や鍵交換は自力でやれる場合もありますが、失敗すると購入した部品が無駄になったり、ドアに傷がついてかえって高くついてしまいます。安全に鍵の解錠や交換を行うなら、プロの鍵業者に依頼しましょう。
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