ドアクローザーは自分で交換可能!手順や業者に依頼した際の費用も解説

更新日:2023/07/28
ドアクローザーは自分で交換可能!手順や業者に依頼した際の費用も解説

この記事でわかること

  • ドアクローザーを交換するタイミング
  • ドアクローザーの交換手順
  • 鍵屋にドアクローザーの交換を依頼したときの費用やメリット

「ドアがバタンと勢いよく閉まるようになった」

「ドアクローザーから液体が漏れている」

このような状況が見られたらドアクローザーの交換時期かもしれません。

放置しておくとケガやドアの故障に繋がる危険があるため早めに対処しましょう。

ドアクローザーは自分で交換可能です。

ただし場合によっては加工作業が発生する可能性があり、難易度はやや高めです。

この記事では、ドアクローザーの交換方法や、業者に依頼した場合の費用について解説します。

ドアクローザーの役割

ドアクローザー

ドアクローザーは、ドアが勢いよくバタンと閉まらないよう開閉の動きをゆっくりにし、開けたドアを自動で安全に閉めてくれる装置です

ドアクローザーがうまく機能していないと、勢いよく閉じるドアにぶつかったり、指を挟まれて大ケガをする危険があります。また、閉まる衝撃が強いとドアやドア枠を傷めてしまうため、ドアクローザーは非常に重要な役割を担っています。

ドアクローザーを交換するタイミング

使用状況や設置環境によって変わりますが、ドアクローザーの寿命は10〜15年程度といわれています。

正常に動いているときはあまり気にすることのないドアクローザーですが、以下のような状況が見られたら交換の時期である可能性があります。

ドアがバタンと勢いよく閉まりだした

開閉を繰り返しているうちに閉まる速度が速くなり、ドアが勢い良くバタンと閉まるようになります。

閉まる速度は速度調整弁で調整できますが、弁を締めても改善しない場合はドアクローザーの寿命が近づいている可能性があります。

ドアクローザーから液体が漏れている

ドアクローザーは本体内部のバネと粘性のある油によってドアの閉まる速度を調整しています

ドアクローザーの本体から液体がドアへと垂れている場合は、油が漏れてしまっているということです。そのような場合は修理することができないため、交換が必要です。

油が漏れる原因の大半は経年劣化で、本体上下の主軸のどちらかから漏れることが多く、一度漏れ出すと内部が空になるまで漏れ続けます

油が抜けていくと油圧が正常に働かずドアが勢いよく閉まるようになり、ケガやドアの故障に繋がるため早めに交換しましょう。

ドアクローザーの部品が破損している

ドアクローザーのアームが折れたり、破損している場合は交換が必要です。

部品が破損すると、ドアの動きがおかしくなったり、アームがガタガタ動く、開閉時に『ギィー』といった異音がするなど、さまざまな異常が発生します。

ドアクローザーの交換手順

ドアクローザーはホームセンターやネットショップで購入し、自分で交換が可能です。

手順はシンプルですが、取り付けるドアやドア枠によっては穴あけなど追加の加工作業が必要になります。

ここからは、ドアクローザーを自分で交換する手順を解説していきます。

用意するもの

・ドライバー

・ネジゆるみ止め剤

パーツの名称

各部名称や取り付け方は商品によって異なりますが、今回はRYOBI取替用ドアクローザーの場合を例に説明していきます。

ドアクローザーの取り付け穴の位置は製品によって異なります。RYOBI取替用ドアクローザーは穴の位置に合わせて柔軟に設置できますが、全てのドアクローザーに対応できるわけではありません交換用のドアクローザーを購入する際は、自宅に適用するかどうか必ず調べてから購入しましょう

RYOBIのホームページでは、現在使っているドアクローザーのタイプ、部品の形状や寸法、刻印番号などをスマホもしくはFAXで送ると、自宅に適用可能なドアクローザーを案内してくれるサービスもあります。詳しくはRYOBIのホームページをご覧ください。

RYOBI 取替用ドアクローザカタログより

古いドアクローザーを外す

まずは古いドアクローザーを外していきます。

1.アームの連結部分を外す

アームの連結部分のネジを外します。

強めに締まっているので、ネジ山を潰してしまわないよう慎重に回しましょう。

注意:ドアクローザー本体側のアームには油圧がかかっているので、連結部分を外すと勢いよくアームが戻ってケガや破損の危険があります。

必ずドアを閉めて本体側のアームを手で押さえながら外しましょう

2.ブラケットを外す

ドア枠に固定しているブラケットのネジを外します。

上向きについているネジを外す際は、ネジを落として紛失しないように注意しましょう。

3.ドアクローザー本体を外す

ドアクローザー本体の取り付けネジを外します。

ネジを外したら本体を横にスライドさせ、ドアから外します。

本体を床に落下させないように注意しましょう。

4.取付板を外す

ドアに固定している固定板、取付板のネジを外します。

※同じメーカーの同じ商品に交換する場合は取付板がそのまま使えるので取り外し不要です。

新しいドアクローザーを取り付ける

続いて新しいドアクローザーを取り付けていきます。

1.新しいブラケットを取り付ける

上枠に新しいブラケットを取り付けます。

止めるネジは4か所。外側から締めて、次に内側を締めるという順番で止めていきます。

ドア枠のネジ穴が3か所しかない場合は、追加のネジ穴をあける加工が必要です。加工する位置は付属の取扱説明書などをご覧ください。

注意:上方向にネジを締める場合は、ネジが緩んで落下するのを防ぐため「ゆるみ止め剤」をネジに塗布してから締めましょう。ゆるみ止め剤はホームセンターなどで購入できます。

2.固定金具を取り付ける

ドアのネジ穴に合わせて固定金具を取り付けます。

ネジ穴の位置がどうしても合わない場合は、固定金具に合わせて穴あけ加工をする必要があります。

3.本体にアームを取り付ける

ドアクローザー本体をドアに取り付ける前に、先にアームを取り付けます。

4.本体をドアに取り付ける

スライド取付板の細長い穴が開いた部分を、固定金具の突起に合わせ、上から固定板をかぶせてネジで固定します。

その後、本体をはめ込み、スライドして固定します。

注意:本体の向きに注意しましょう。

RYOBI取替用ドアクローザーの場合、速度調整弁がある面が丁番側を向くように設置します。

反対に取り付けてしまうとドアが開かなくなるので間違えないようにしましょう。

5.本体のアームとリンクを連結する

リンクの長さを変えながら、リンクがドアと水平になるように連結します。

以下、間違えないように注意してください。

「リンク」が水平→OK
「アーム」が水平(リンクが斜め)→NG

間違えて設置すると、スピード調整をしてもドアがゆっくりにならず、バタンと強く閉まります。

6.閉まる速度を調整する

速度調整弁でドアの開閉速度を調整します。

ネジを締めると速度が遅くなり、緩めると速くなります。

扉が開いてから閉まるまでを6〜8秒くらいを目安に調整しましょう。

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7. ストップ機能を調整する

ストップ機能とは、ドアを大きく開くとロックされて、手を放しても開いたままの状態にできるドアクローザーの機能です。RYOBI取替用ドアクローザーの場合、約70度〜180度まで設定できます。

荷物が多いときやベビーカーを押しているときに、ドアを大きく開いたままにすることで出入りをスムーズにできます。

ストップ機能を設定する場合は、まずドアを止めたい角度まで開き、ドアを軽く揺らしながらストップネジを締めます。締め付けが緩いと、ストップネジが落下し、故障につながるおそれがあります。必ず付属のスパナできつく締めるようにしましょう。

ドアが止めたい角度で止まれば設定は完了です。万が一、ドアが「カチカチ」などと音を立てながら閉まる場合は、ストップネジの締め付けをやり直してみましょう。

注意:マンションなどの共同住宅ではドアクローザーの「ストップ機能」をオフにしましょう

万が一自室で火災が発生して避難する際、ドアが開けっ放しになっているとそこから火や煙が出て、周囲に延焼したり、避難の妨げになります。そのため、玄関ドアは常時閉まっている状態(常時閉鎖式防火戸)とするように建築基準法で定められています。

ストップ機能をオフにする場合は、まずドアを90度まで開き、ストップネジを締めます。その後ドアを閉じてストップネジを緩めます。そして、リンクの先端にあるストップ用カムの凹みを丁番側に向けた状態でストップネジを締めて完了です。

ドアクローザーは鍵屋で交換可能!業者に依頼するメリット

ドアクローザーを調整する業者

ドアクローザーの交換を自分でやる自信がないという人は、業者に依頼しましょう。

どこに依頼すれば良いの?と疑問に思う人もいるかもしれませんが、ドアクローザーの交換は鍵屋で対応可能です

プロの業者に依頼することで、以下のようなメリットがあります。

自宅のドアに適合するドアクローザーを選んでもらえる

ドアクローザーをDIYで取り付ける場合、自分で各部の寸法を測ったり、メーカーを確認して適合する製品を選ばなければなりません。

古いドアクローザーだとすでに生産を終了していて同じものが購入できない場合もあります。

間違えた製品を選んでしまうと、取り付けができず部品代が無駄になってしまうこともあります

鍵屋に依頼することで、経験豊かなスタッフが自宅のドアに適合するドアクローザーを選定してくれます

確実に取り外しと取り付けをしてもらえる

ドアクローザーの取り外し、取り付け作業は基本的にはシンプルですが、ドアの材質やドア枠などの状況によっては穴あけなど追加の加工が必要です。

また、不慣れな人が作業をすると取り付け作業中にドアクローザーが落下して破損してしまったり、怪我をしてしまう危険性もあります。

プロの業者に依頼することで、確実に取り外しと取り付けをしてもらえます。

スムーズに開閉できるよう調節までしてもらえる

ドアクローザーには、速度調整弁というドアの開閉速度を調整するための機能がついています。

DIYでドアクローザーを交換する際は、この開閉速度の微調整も自分でやらなくてはならず、うまく調整できないとドアがバタンと勢いよく閉まったり、逆にゆっくりすぎて時間がかかったりと、快適に利用できません

鍵屋に依頼することでドアの開閉を、家主の好みに合わせて快適な速度に調節してもらえます

自宅の鍵の不具合があれば併せて修理や交換を依頼できる

鍵交換する業者

玄関ドアの鍵の回りが悪い、もっと防犯性の高い鍵に交換したいなど、鍵に関する問題があれば、併せて依頼でき、その場で解決してもらえます。

鍵の寿命はドアクローザーと同じく約10年と言われていますので、防犯性能や動作に不安を感じる人はその場で点検してもらい、交換の必要性を相談してみましょう

お電話は0120-955-127

業者に依頼した場合の修理・交換費用相場

財布からお金を出す様子

ドアクローザーの修理や交換を業者に依頼した場合の費用について解説します。

修理費用相場

ドアクローザーの修理費用相場は下記のとおりです。

作業費用:8,800円〜

先述した通り、油漏れが起きている場合は経年劣化が原因だと考えられるので、交換での対応となります。

交換費用相場

ドアクローザーの交換費用相場は下記のとおりです。

作業費用:16,500円〜
部品代:11,000円〜27,500円

このほか、業者によっては「出張料」がかかることがあります。

業者に依頼するとDIYと比べて作業費用が多くかかってしまいますが、取り付けに不備があるとドアの故障やケガなど、大きな代償を払うことになってしまいます。

ドアクローザーは長く使うものですので、不安がある人はプロの業者に任せることをおすすめします。

自宅ドアに適合するドアクローザーの選び方

ここからは、自宅のドアに適合するドアクローザーの選び方について解説していきます。

選択を間違えると正しく取り付けができないので、慎重に確認しましょう

また、先述した通り、RYOBI取替用ドアクローザーのような、穴の位置に合わせて柔軟に設置できる万能型のドアクローザーであっても、適応できない穴の位置もありますので、その点はご注意ください。

ドアクローザーの種類を確認

まずは自宅についているドアクローザーの種類を確認します。

ドアクローザーには以下の3つの種類があります。

パラレル型

ドアを「押し開く側」(室内側)に取り付ける種類です。

ドアを閉めた状態でドアクローザーのアームはドアと平行の状態になります。

日本では玄関で靴を脱ぐ習慣があるため、玄関ドアは外開きが多いと言われており、パラレル型が一般的ですが、住居によってスタンダード型がついている場合もあります。

スタンダード型

ドアを「引いて開く側」(室外側)に取り付ける種類です。

スタンダード型のアームはドアを閉めた状態でドアと垂直の状態になるため、ドアを180度開ききることができません。

また、ドアから90度の位置に壁や障害物があるときは設置できません。

コンシールド型

コンシールド型はドアクローザーの本体がドアの上部に埋め込まれており、外側からは見えません。そのためスタンダード型やパラレル型と比べてドア周りがすっきりしており、デザイン性に優れています。

コンシールド型は素人には交換や取り付けが難しく、交換する場合は業者に依頼する必要があります。

ドアの幅と重さを確認

重いドアほどドアクローザーのパワーが必要です。

ドアの重さに対してドアクローザーの力が弱すぎるとドアが閉まらなかったり、反対に強すぎるとドアが必要以上に重くなってしまうことも。

ドアに対して適切な性能を選ばないと十分に性能を発揮できない可能性があるため、自宅のドアの幅と重さに合ったものを選びましょう。

ドア寸法と重さの目安は以下のとおりです。

適用ドア寸法(幅×高さ)ドア重量(kg)
800mm × 1800mm15~30
900mm × 2100mm25~45
950mm × 2100mm40~65
1050mm × 2400mm60~85
1200mm × 2400mm80~120
1500mm × 2700mm100~140
2000mm × 3000mm250以下
出典: リョービ GEOPRO(ジオプロ)カタログ

ドアクローザーの交換を確実に行いたいなら鍵屋に依頼

鍵屋がポーズしている写真

ドアクローザーは自分でも交換が可能ですが、適合するドアクローザーの選定や、追加の加工作業など、DIYに慣れていない人にはやや難易度が高めです。

手っ取り早く確実に交換したいならプロの鍵業者に依頼しましょう

キーホースならドアクローザーの修理・交換にも対応可能。経験豊富なプロのスタッフが全国どこへでも駆けつけます。

出張費・見積り費用は完全無料、価格に納得いただけてから作業を開始するので安心してご利用いただけます。ぜひお気軽にお問い合わせください!

お電話は0120-955-127

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