ドアノブを自分で交換!必要な道具や注意点とは

この記事でわかること
- ドアノブを自分で交換する方法
- ドアノブの交換に必要な道具
- ドアノブ購入時の注意点
- ドアノブの外し方
- 自力で交換する際に生じるリスク
- 業者に依頼する場合の費用や時間
目次
ドアノブ交換は自分でできる?
ドアノブがグラグラして外れかかっているなどの理由から、交換を考えている方も多いでしょう。
ドアノブには様々な種類がありますが、基本的に交換方法はそれほど大きくかわらず、特殊な道具も必要ありません。そのため、工具さえあればDIYで比較的簡単に交換することができます。
ドアノブを自分で交換する際は、事前に交換用部品の選び方から種類別の取り外し方、取り付け方など調べてから交換することで、失敗する危険性も低くなるでしょう。
そこで本記事では、室内のドアノブを交換する手順や部品の選び方、注意点などを詳しく紹介していきます。
ドアノブ交換に必要な道具
ドアノブには様々な種類がありますが、室内のドアやトイレ、バスルームなどに多く使用されている「チューブラ錠」は、マイナスドライバーとプラスドライバーさえあれば、取り外し・取り付けが可能です。
ドライバーはネジ山を潰してしまわないよう、適度なサイズのものを使用してください。また、円筒錠のドアノブを交換する場合は、キリや千枚通しなどの細くて硬いものが必要になります。
インテグラル錠のドアノブを交換する際はグリップ付きのグローブとプライヤーがあると便利です。プライヤーとは、ものを挟んだりひねったりする際に用いられる工具のことです。ペンチに形状は似ていますが、ペンチとの大きな違いは「開く幅が調整できること」です。プライヤーでできることは「挟む、つかむ、切る」の3つで、大きめのものを扱うときに用いられます。
部品が錆ついたりでドアノブや丸座が回しにくい場合などは、ドアノブなどを挟んで回すことができるプライヤーなどの工具があるとスムーズに交換できるでしょう。
ドアノブ交換前に「種類・サイズ」を確認しよう。
交換用のドアノブを購入するときは、取り付けられているドアノブの種類とサイズの確認を最初におこなう必要があります。
ドアノブのサイズの計り方
ここでは、ドアノブのサイズの計り方を紹介します。ドアノブのサイズが合っていないと、「ラッチケースが入りきらない」、「隙間が空いている」などの失敗に繋がるので注意してください。
ラッチケースとは?
ドア側面にあるラッチ(閂)を収納する部分

プロントプレート・ビスピッチ
既存ドアに取り付けられているフロントプレートの縦横幅とビスピッチのサイズを測定します。
ネットショップでは、商品詳細などに記載されていることもあるのでしっかり確認してください。
フロントプレートとは?
ドアの側面に付いている金属プレート

チューブラタイプが多い
ビスピッチとは?
ビスの中心から中心までの距離
バックセット
バックセットは50mm、55mm、60mm、65mm、70mmと切りのいいサイズが多く、小さいものだと35mmから、大きいものでは100mmなどがあります。
ご覧の通り、バックセットの多くは切りのいいサイズになっているので、測りやすいかと思います。しかし、バックセットのサイズを間違えてしまった場合は、確実に交換商品を買い直すことになるので注意しましょう。
バックセットとは?
ドアの端からドアノブの中心までの長さ
ドアの厚み
大抵のドアノブは、「〇〇〜〇〇mm」というようにドア厚の対応幅にある程度余裕があります。
交換用のドアノブを探す際は、自分が測定したドア厚がこの対応幅の中に余裕を持って入るものを選ぶと良いでしょう。
丸座の直径
丸座のサイズが合っていないと部品を削ったりなどの加工が必要になることがあるので、丸座が付いている握り玉のドアノブを交換するときは丸座の直径も測っておきましょう。
ドアノブを交換するときのメーカー、型番の調べ方
ドアノブ交換をする際は、目的・故障箇所などによっては、鍵ケース・ラッチの交換も必要になる場合もあります。
錠ケース・ラッチのフロントに型番の刻印がある場合は、型番から調べることができます。型番をメモしてホームセンターに行くか、インターネットでメーカー名と型番で検索してみましょう。
型番の刻印がない場合は、【ドアの厚み、バックセット、フロント板の幅と長さ、スピンドル用の穴(ロールバック片・半月板)の数(0〜2本)、角芯の太さ、丸座の長形】をメモしてホームセンターに持っていくことで、適合する錠ケース・ラッチを調べることができます。
錠ケースとは?
閂など、錠前の部品が納められている箱型の部分
角芯とは?
ドアノブの室外側の中心から出ている長い棒の部分。

スピンドルをロールバックと呼んでいる
スピンドルとは?
インテグラル錠の角芯の下(2スピンドルタイプは上下)についているプレート。
ドアノブの外し方を種類ごとに解説
ドアノブの外し方は、種類に応じて異なります。ここでは、ドアノブの外し方を種類別に紹介していきます。
チューブラ錠
チューブラ錠は、室内に使われるドアノブの中でも、最もオーソドックスなタイプです。これは、ドアノブを回すとラッチボルトが出たり入ったりし、それだけで開閉できる仕組みになっています。
形状は丸型が一般的ですがレバーハンドルもあり、施錠できないタイプもあれば、内側からのみ施錠できるものや外から施錠できるものなど様々なタイプがあります。
チューブラ錠の外し方はシンプルで、基本的に内側と外側のネジを緩めてドアノブを外すだけです。そのため、必要な道具はドライバーがあれば事足ります。
円筒錠
円筒錠に関しても基本的な仕組みはチューブラ錠と変わらず、ラッチボトルだけで開閉を操作します。
しかし、他のドアノブと比べて強度が弱く、ドアノブごともぎ取られる可能性も高いなど防犯性が低いことから、古い建物以外では見かけなくなりました。
チューブラ錠との違いは丸座がネジで固定されておらず、円筒錠の場合は内側のドアノブの付け根部分に小さな穴があるのが特徴です。
円筒状を外す際は、内側のドアノブの付け根部分にある穴にキリなど先端が細いものを差し込み、そのままドアノブを外しましょう。
丸座の側面に溝が確認できるので、その溝にマイナスドライバーなどを差し込んで手前に持ち上げるようにすると丸座が抜けます。
丸座が外れると、丸座裏金というドナーナツ形状の部品が出てくるので、固定されているネジを外していくと、丸座裏金とドアノブを外すことができます。
ドア側面の拉致を固定しているネジを外してラッチを引き抜けば完了です。
丸座裏金とは?
丸座とドアの間にある穴が空いた金属板
インテグラル錠
取り付け可能な扉の幅が広いインテグラル錠は様々なドアに使われています。通常インテグラル錠は丸型ですが、専用の部品を使用してレバーハンドルにすることもできます。室内以外にも玄関や勝手口などで使用されることが多いドアノブです。
鍵穴がついており円筒錠と似ていますが、キーを使って施錠と解錠が可能で、内側はプッシュボタンではなく、サムターンになっています。
インテグラル錠を外すにはまず、内側のドアノブの丸座を反時計回りにまわして外していきます。次に、丸座裏金を固定している上下左右4つのネジをプラスドライバーで緩めて、丸座裏金を取り外していきましょう。
丸座裏金が外れると、外側のドアノブを引き抜くことができます。そして、ドアの側面を見ると錠ケースを固定している上下のネジが確認できるので、緩めていき錠ケースを引き抜けば完了です。
レバーハンドル錠

レバーハンドル錠は、持ち手が丸型などではなくレバーになっているドアノブのことです。玄関や室内などあらゆるドアに使用され、鍵なし、鍵付きなど様々な商品があります。
レバーハンドル錠には、ハンドル部分と台座が別々になっているタイプもあります。その場合は、台座の取り付けネジがカバーに隠れてしまい、見えにくい状態になっていることもあるので注意が必要です。
外し方は、ドアノブの外側台座にあるネジを外し、ドアノブを引き抜きます。続いて、同じように内側台座を固定しているネジも緩めて取り外し、内側のドアノブを引き抜きましょう。最後に、ドア側面にあるフロント部分のネジを外してラッチを引き抜いていけば完了です。
ドアノブ交換を自分でする際に生じるリスク
ドアノブ交換をする際に思わぬ事態が発生することもあります。自分でドアノブ交換をしても結局自分では対処しきれないこともあります。ここでは、ドアノブ交換を自分でする際に生じるリスクについて紹介します。
加工が必要な場合もある。
ドアの中に収まっているものが違うもの同士を交換するには、多くの場合加工が必要になります。
ドアにチューブラ錠が収まっている円筒錠をインテグラル錠に交換するのが難しいのは、インテグラル錠の箱錠を収めるためにドアの彫り込みが追加で必要になるからです。
これにはドリルなどを使用して、ドアに彫り込み加工をするわけですが、ドアの素材・強度などによっては、単純に箱錠を収めることができなかったりします。
そのあたりの判断や作業はDIYのレベルでは難しいので、特に専門の鍵屋に任せていただきたい点です。
廃番になっている・間違った交換商品を購入してしまう。
よくあるパプニングですが、ドアノブは古くなるまで修理も交換もしないので、買い換えようと思っていたら既に廃番になっていた、ということもあります。
また、交換商品を買ってきたはいいものの、いざ取り付けようと思ったら間違った商品だったということもやはりありがちな失敗です。
特に握り手が丸型のチューブラ錠、円筒錠、インテグラル錠は見た目がよく似ているので、鍵の構造をよく知らないと何が違うのかよくわからず、間違った商品を購入してしまうリスクが大いにあります。
余計な出費を払う結果になるかもしれない。
普段工具を使った作業やDIYをしない方がドアノブ交換をすると、慣れない作業で怪我をしたり、部品を紛失してしまうこともあります。また、相互品が見つけられず、予算だけでなく膨大な時間を費やすことになるかもしれません。
錠前やシリンダー類は防犯のため、一度購入すると返品することができません。最終的に余計な出費になってしまうこともあり得ます。
無理に自己解決しようとするより、やはり鍵屋にご依頼いただいた方が安価で済むということもあります。
ドアノブが錆ている場合
ドアノブが古くて錆び付いている場合は、スムーズに部品を取り外せないこともあります。その場合、金鋸や電動工具を用いた作業が必要になります。
金鋸などでドアノブを根元の方から切断し、錆によって固まってしまっているネジなどに錆取りスプレーを吹きかけます。うまくいけば外しやすくなることもありますが、金鋸などの工具を使うので、不安な方やそれでも外せないといった方は弊社までご依頼ください。
ドアノブ交換に不安がある人は鍵屋に依頼する。
ドアノブ交換は、まず既存のドアノブの特定とサイズ計測から始まります。作業に慣れていない方にとっては、おそらく商品探しや取り外しの段階が第一のハードルになるでしょう。
取り外しが単純なチューブラ錠はわかりやすいですが、円筒錠やインテグラル錠の取り外しは、なかなかうまくいきません。少しでも不安に感じたら、鍵屋のキーホースまでご依頼ください。
キーホースは全国の幅広いエリアでドアノブ交換をはじめとする鍵の様々なトラブルに対応しております。
「ドアノブ交換をやってもらいたい」、「自分でドアノブ交換をするのは不安」、「自分でドアノブ交換をやってみたもののうまくいかなかった」などでお困りでしたら、キーホースまでご依頼ください。
独自の厳しい技術研修とサービスマナー講習を修了したサービススタッフが、親切・丁寧に対応いたします。