ドアノブを自分で修理したい!手順と気を付けるポイントを症状別に解説!

この記事でわかること
- アノブの種類や故障症状を見極める方法
- ドアノブの代表的トラブルの原因と対処法
- 必要な工具・部品の選び方
- 自分で修理する際の費用相場や作業時間の目安
- DIYが難しい場合の業者依頼のメリットや選び方、費用相場
ドアノブがゆるんだり、固くて回らなくなったりすると、毎日の出入りがストレスになるだけでなく、防犯面でも不安になりますよね。業者に頼む前に「自分で直せるなら費用も抑えられる」「作業手順さえ知っていれば初めてでも挑戦できる」と感じる方も多いはずです。
本記事では、DIYで対応可能なトラブルの見極め方から、必要工具・部品の準備手順、具体的な修理方法までを解説します。もし「自分では難しい」と判断した場合の業者依頼の目安や費用相場も合わせてご紹介します。
ドアノブに不具合が起きてお困りでしたら是非とも参考にしてみてください。
目次
ドアノブ修理を自分で行う前に知っておくべきこと

DIYでドアノブを修理する前には、自宅のノブがどのタイプに該当し、どの程度の故障かをしっかり把握しておきましょう。準備不足や難易度の見誤りは、作業中のトラブルや部品破損につながりかねません。
まずはノブの構造難易度を確認し、自分のスキルや工具環境に見合った準備を整えてから作業を始めてください。
ドアノブの種類と構造難易度を確認する
ドアノブには主に「丸ノブ(ラウンドノブ)」と「レバーハンドル式」があり、さらに玄関用の鍵付きタイプ、サムターン付きプッシュプル式などバリエーションがあります。丸ノブは軸と握り玉、スプリングだけのシンプル構造で分解が容易ですが、レバーハンドル式は内部にベアリングやセットスクリュー、ストライクプレートが組み込まれています。
鍵付きノブではシリンダー内部にピンやバネが多数配置されており、精密な調整が必要です。初めてDIYに挑戦する際は、外観だけでなくネジ位置や分解手順図を確認し、扱える構造かどうかを見極めましょう。
DIYで対応可能か判断する
軽度の緩みやガタつき、ドライバーで増し締めできるビスの緩み、潤滑剤で滑りが復活する固着なら、初心者でも安全に対応可能です。しかし、鍵が空転するシリンダー内部の摩耗や、ラッチ機構の大規模な錆・欠損が見られる場合は、専用工具や細かなパーツ調整が必要となり、DIYでは難易度が高まります。
作業前に「何が原因でノブが動かないのか」「交換パーツは入手できるか」「自分に手順を順守できる技術があるか」をチェックし、対応可能と判断できるトラブルだけを自分で解決するようにしましょう。
必要部品を事前に確認する
修理に必要な部品は、作業を始める前にあらかじめ揃えておくことが重要です。基本的には、握り玉やレバー用の交換ビス、ワッシャー(座金)、スプリング類、ラッチ機構の部品セットなどが必要になります。鍵付きノブではシリンダーピンやバネ、プラグ固定用Cリングなど細かいパーツが多いため、純正品または適合する汎用部品を選びましょう。
また、潤滑剤や錆取り剤も忘れずに準備し、工具はプラスドライバー、六角レンチ、ピンセット、ワイヤーブラシなどを揃えておくと安心です。部品不足で途中中断するリスクを防ぐため、必須アイテムは必ず作業前にチェックしてください。
▼関連ページドアノブの基本構造とよくある故障の症状

ドアノブ内部にはラッチ機構、スプリング、ワッシャーなど細かな部品が複数組み込まれており、それぞれの摩耗や緩みが不具合の直接原因となります。丸ノブとレバーハンドル式では構造が大きく異なり、故障箇所や対処法も変わってきます。
ここではまず両タイプの内部構造を解説し、その後に緩み・固着・空転・異音といった代表的な症状を確認していきましょう。
丸ノブ(ラウンドノブ)の構造
丸ノブは握り玉、ツバ(座金)、内部軸受け、スプリング、ラッチ連動機構で構成されます。握り玉部分は軸に差し込まれ、内部のスプリングが握り玉を元の位置に戻す役割を担います。ツバは装飾的カバーとして見た目を整えながら、内部の軸やスプリングを固定します。
軸受け部分にはワッシャーが配置されて摩擦を軽減しつつ回転を支え、ラッチ機構はツバから伝わった回転力でドアラッチを引き込む仕組みです。部品点数が少ないため分解や組み立てが容易ですが、スプリングの組み付け位置を誤ると動作不良の原因になるため、注意が必要です。
レバーハンドル式ドアノブの構造
レバーハンドル式はレバー本体、セットスクリュー(固定ネジ)、内部ベアリング、スプリング、ストライクプレート、ラッチ機構で構成され、鍵付きタイプではさらにシリンダー、プラグ、ピン、バネが加わります。レバーを下げると内部のスプリングが圧縮され、ベアリングが摩擦を抑えつつ回転をサポートします。
セットスクリューはレバーを軸に固定する部品で、ここが緩むとガタつきや異音が発生します。ストライクプレートはドア枠側の受け座役で、ラッチが正しく噛み合わないと固着の原因になります。鍵付きタイプでは、鍵を差し込むことでプラグ内のピンが正しい高さにそろい回転可能となる精密構造を持ちます。
よくある故障の症状
- 緩み・ガタつき:長期間の使用でネジやセットスクリューが緩み、ワッシャーが摩耗して隙間が生じるとノブが左右に揺れます。
- 回らない・固着:内部に埃やサビが蓄積し、部品同士の摩擦が増大して回転が重くなったり完全に固まったりします。
- 鍵の空転:鍵付きノブのシリンダー内ピンやバネが摩耗・折損し、鍵を差し込んでもプラグが噛み合わず空回りする状態です。
- 異音:摩耗した金属部品の干渉やスプリングのずれによる「カチカチ」「ギシギシ」音が発生し、放置するとさらなる故障を招く恐れがあります。
これらの症状を正しく把握することで、後続の対処法選択が容易になります。
ドアノブの緩み・ガタつきを直す方法

長期間の使用でドアノブはネジやセットスクリューが徐々に緩み、ワッシャーの摩耗によって隙間が生じることがあります。また、湿気や温度変化で金属が膨張・収縮を繰り返すと、固定力が弱まってガタつきが発生しやすくなります。
このような緩みは放置すると不快な音やさらなる部品損傷を招くため、早めの確認と対処が肝心です。
緩みの原因を知る
ドアノブの緩みは主に以下の要因で生じます。
- 繰り返し開閉による振動:ドアを開け閉めするたびに小さな衝撃がネジに伝わり、徐々に緩んでいきます。
- 摩耗による部品の変形:ワッシャーやスプリングが長年の摩擦で薄くなると、ネジを増し締めしても隙間が残る場合があります。
- 温湿度変化による収縮・膨張:金属製ノブは環境変化で膨張・収縮し、固定ネジの締め付けトルクが変動します。
- 汚れやホコリの噛み込み:ネジ山にホコリが挟まると、正しく締め付けられなくなるケースがあります。
これらを踏まえ、まずはノブを手で軽く揺らして隙間の有無を確かめ、部品の摩耗状態やネジ山の状況をチェックしましょう。
ネジの締め直し手順
- 工具の準備
プラスドライバー、六角レンチ、必要に応じてゆるみ止め剤(ロックタイト)を用意します。 - ゆるみ止め剤の塗布(任意)
ネジ山に少量のゆるみ止め剤を塗布すると、再緩みに対する耐性が向上します。 - 止めネジ・セットスクリューを増し締め
丸ノブ:裏側の止めネジをドライバーで時計回りにゆっくり締め込む。
レバー式:レバー根本のセットスクリューを六角レンチで締める。無理に強く締めすぎるとネジ山をなめる恐れがあるため、手応えを感じたら微調整で止めましょう。 - 動作確認
締め付け後はノブを数回回転させ、ガタつきや異音が解消されたかを確認します。 - 仕上げ
締め直し後に潤滑剤を少量注入し、内部の摩擦を抑えるとさらなる緩み防止につながります。
この手順を守ることで、工具さえ揃っていれば短時間で安全に緩みを解消できます。
ドアノブが回らない・固いときの対処法

ドアノブが重くて回らない、または途中で引っかかるような固さを感じたときは、内部にサビやホコリがたまり潤滑不足を起こしているケースがほとんどです。無理に力を加えるとパーツ破損を招くため、まずは原因を見極め、適切な清掃・潤滑を行うことが重要です。
ここでは「回らない原因」「錆び落としと清掃」「潤滑剤の選び方と使い方」の3ステップを解説します。
ドアノブが回らない原因
ドアノブの固着原因は主に以下の通りです。
- 内部への埃・ゴミの侵入:屋外に面する玄関ノブでは、埃や砂ぼこりがラッチ機構やシリンダー内に入り込み、部品間の隙間を塞いで回転を阻害します。
- 金属部品のサビ付き:鉄製パーツが空気中の水分や塩分で錆びると、表面がざらつき摩擦が増大し、固着状態になります。
- ラッチ受け座の位置ズレ:ドア枠側のストライクプレートがずれると、ラッチが正しく戻らず引っかかりを生じる場合があります。
- 潤滑剤の劣化・不足:長期間使用すると潤滑剤が飛散・劣化し、金属同士が直接接触して動きが渋くなります。
これらを把握したうえで、無理に回そうとせずに次項の清掃・潤滑を行いましょう。
錆び落としと清掃方法
- 取り外し
取り外し手順に従い、ノブ本体とラッチ機構を露出させます。 - 表面の錆び除去
ワイヤーブラシや細めのブラシで軽く擦り、浮いた錆粉を落とします。深い錆には錆取り剤を塗布し、数分~指示時間放置後に再度ブラシでこすり落としてください。 - 細部の埃除去
綿棒や小型ブラシでラッチの隙間、シリンダー内部のゴミを丁寧に取り除きます。圧縮空気が使える場合は、内部の埃を吹き飛ばすとより効果的です。 - 拭き取り
残った錆取り剤や汚れをウエス(布)で拭き取り、乾燥させます。水分が残らないようしっかり乾燥させることが固着防止につながります。
潤滑剤の選び方と使い方
ドアノブの潤滑には、主にシリコン系スプレーと鉱物油系オイルの2種類があります。シリコン系スプレーはプラスチック部品にも使用でき、時間が経っても固まりにくい特徴があるため、プラグ内部や細かい隙間への塗布に適しています。
一方、鉱物油系オイルは金属同士の摩擦を強力に低減するため、ラッチ機構やベアリング部の滑りを重視する場合に効果的です。
塗布は、スプレータイプなら付属のノズルを用いて隙間に向けて1~2秒程度吹き付け、点滴型なら綿棒などを使って少量ずつ丁寧にしみ込ませると内部全体に行き渡りやすくなります。塗布後はノブを数十回ゆっくり回して潤滑剤を内部に循環させ、余分な油分は乾いた布で拭き取って床や扉を汚さないようにしましょう。これにより、元のスムーズな動作を長期間維持できます。
▼関連ページ鍵付きドアノブを修理する方法

鍵付きドアノブは、内部のシリンダー機構が複雑で、ピンやバネの摩耗・汚れが原因で不具合を起こしやすい部位です。自分で修理を進めるには、まず原因を特定し、正しい手順で分解・清掃を行ったうえで、必要な部品交換や調整を実施することが重要です。
ここでは「鍵が空転する原因と対策」「シリンダー内部の分解・清掃手順」「交換パーツの選び方と取り付け方法」「鍵の抜き差しをスムーズにするコツ」という4つのステップで解説します。
鍵が空転する原因と対策
鍵が差し込まれてもハンドルだけが空回りしてドアが開かない「空転(空回り)」現象は、主にシリンダー内部のピンとプラグの噛み合わせ不良によって起こります。シリンダー内には上下に分かれたキー用ピンとドア本体を固定するバネが内蔵されており、正しい高さでピンが揃わないとプラグが回転できません。
時間の経過や湿気によって金属表面が摩耗し、ピンの高さが狂ったり、バネが疲労して適切なテンションを保持できなくなったりすることで、ピン同士がプラグの溝に噛み合わず空転するようになります。また、内部に微細な埃や古い潤滑剤が固まってピンの動きを阻害するケースも少なくありません。
対策としては、まずピンとバネの状態を分解して確認し、摩耗・折損が見られるピンは新品に交換します。ピンが摩耗してわずかに高さが合わない場合は、同じ長さのピンを取り寄せるか、セットアップキーを使って高さを微調整してください。
バネがヘタっている場合は高品質なスプリングに交換し、ピンが確実にプラグに押し付けられる状態を回復させます。さらに、汚れや固化した潤滑剤が原因なら、後述の清掃手順で内部をリセットし、新しい潤滑剤を適切に塗布することで、空転が解消されることがほとんどです。
シリンダー内部の分解・清掃手順
- ドアノブ本体の取り外し
ドア枠側面の固定ネジを外し、レバーハンドルまたは握り玉を慎重に引き抜きます。ツバ(装飾座)とラッチ機構を外し、シリンダープラグを露出させましょう。 - プラグの抜き取り
プラグの裏側にあるCリング(サークリップ)を外すため、細口ペンチやスナップリングプライヤーを使用します。Cリングを外したら、キーを浅く差し込んでプラグをゆっくり引き抜きます。 - ピンとバネの取り出し
プラグ内の上下ピンとバネを、順序と向きをメモしながらピンセットで一つずつ取り出します。番号を振ったトレーやマスキングテープで順序管理すると、再組み立てがスムーズです。 - 汚れ・錆の除去
各ピン・バネをウエスで拭き、綿棒や細いブラシで溝に付着した古い潤滑剤や埃、錆粉を丁寧に落とします。頑固な汚れには少量のシリンダー専用クリーナーを使い、拭き取り後は必ず乾燥させてから次の工程に移ってください。 - 本体内部の清掃
プラグを取り外したシリンダー本体にも埃が溜まっています。圧縮空気でエアブローし、細部に残った汚れを吹き飛ばした後、綿棒で軽く拭き取ります。 - 潤滑剤の塗布
清掃後、シリンダー内部にシリコン系スプレーやドライタイプのグリスを少量ずつ吹き付け、プラグを数回回して行き渡らせます。余分な油分は布で拭き取り、組み付け準備完了です。
交換パーツの選び方と取り付け方法
シリンダー内部のパーツは、メーカー純正品と汎用品の2種類があります。純正品は精度が高く、取り付け後の動作安定性に優れますが、入手に時間がかかる場合があります。一方、汎用ピン・バネセットはホームセンターや通販で手に入りやすいものの、微妙にサイズが異なるとピンの噛み合わせやバネテンションに不具合が出ることがあります。そのため、交換前に必ず既存パーツの外径、長さ、バネの圧縮長をノギスや定規で正確に測定し、適合性を確認してください。
取り付け時は、取り出した順序と向きを間違えないよう注意しましょう。プラグの溝にピンを戻す際、ピンが完全に溝底まで収まっているかを目視で確認し、バネのテンションが均一になるように置いていきます。全ピンを戻したらCリングを元の位置に戻し、プラグをそっとシリンダー本体に差し込んでからCリングで固定します。最後にドア本体にシリンダーをセットし、ラッチ機構、ツバ、レバーを元通りに組み立てれば完了です。
鍵の抜き差しをスムーズにするコツ
組み立て後、一度鍵を差し込んで回し、スムーズに動作するかを確認します。もし抵抗を感じる場合は、シリンダーとプラグの隙間にわずかに潤滑剤を追加で垂らし、再度数十回回して内部に行き渡らせましょう。
ただし、潤滑剤の量が多すぎると埃を呼び寄せて逆に動作が悪化するため、点滴程度の少量塗布にとどめることがポイントです。また、鍵の抜き差しが渋い場合は、鍵の歯部にほんの少しグラファイトパウダーを振ることで、ピンとの摩擦を軽減でき、さらなるスムーズ化が期待できます。これらの調整を行うことで、鍵付きドアノブの操作性を長期間維持できます。
ドアノブの取り外・取り付け方法

ドアノブを交換・分解するときは、部品やドア本体を傷つけず安全に作業することが大前提です。ここではドアノブの取り外し・取り付け方法について解説します。
ドアノブを取り外す前のチェックポイント
取り外しに先立ち、以下のポイントを順番に確認します。まずドアを完全に閉じた状態にし、ドア本体がブレないようドアストッパーや重しで固定します。次に作業用の工具(プラスドライバー、六角レンチ、ピンセット、スナップリングプライヤーなど)が揃っているか、確認をしておきましょう。
小さなネジやCリングを一時保存するトレイや磁石付きトレーを用意し、落下や紛失を防ぎます。床やドア面には養生シートや段ボールを敷き、工具や部品による傷付きを防止してください。さらに、作業中にドアが不用意に動かないよう、ドアノブの反対側にウエスを挟むか、壁とドアの隙間にタオルを詰めておくと安全です。これらの準備を済ませたうえで、次の手順に進みましょう。
ドアノブの外し方
- セットスクリューをゆるめる
レバーハンドル式はレバー根本の六角穴ビス、丸ノブは裏側の小さな止めネジを六角レンチやプラスドライバーで反時計回りにゆっくり緩めます。 - 握り玉・レバーを引き抜く
緩めたネジが完全に外れない場合は、レバーを軽く引きつつ回して抜き取ります。無理に引っ張ると内部部品を傷めるため、ネジを緩め具合を微調整しながら慎重に作業してください。 - ツバ(装飾座)とラッチ機構を外す
握り玉やレバーを外すと、ツバやラッチケースが露出します。ツバを持ち手を回して外し、ドア側面のストライクプレート固定ネジをドライバーで外してラッチ機構を引き抜きます。 - シリンダー・プラグの取り出し
鍵付きタイプは、ドア枠側からシリンダーを固定するCリングをスナップリングプライヤーで外し、キーを浅く差し込んでプラグをゆっくり引き抜きます。
各パーツは順序と向きを忘れないよう、番号を振ったトレイやマスキングして整理しながら進めると、再組み立てがスムーズです。
▼関連ページ正しいドアノブの取り付け手順
- ラッチ機構の再装着
取り外し時と逆順で、まずドア側面にラッチ機構を元の向きで差し込み、ストライクプレート固定ネジを締めます。 - ツバと握り玉・レバーの嵌め込み
ツバをドアに押し当てた後、握り玉またはレバーを差し込みます。鍵付きタイプはプラグを元の向きで挿入し、Cリングでしっかり固定してください。 - セットスクリューの締め付け
レバーハンドル式は六角レンチでセットスクリューを挿入し、軽くトルクをかけて締めます。丸ノブは裏側の止めネジをドライバーで締め、ガタつきがないか確認しながら調整してください。 - 動作チェックと最終仕上げ
ノブを数回回し、スムーズに動作するか、ラッチが確実に戻るかを確認します。緩みや固さが残る場合は微調整し、潤滑剤を少量追加して全体に行き渡らせてから余分な油分を拭き取ります。
これにより、外装修理や部品交換後も元の正確な動作を取り戻すことができます。
ドアノブ修理を自分でする際にかかる時間と費用相場

DIYでドアノブ修理を行う場合、必要な工具や部品の調達にかかる時間を含めて、概ね数千円程度のコストと数十分~数時間程度で作業が完了します。ここではドアノブの修理にかかる費用や時間について解説します。
ドアノブを自分で修理するときの費用相場
ドアノブ緩みの調整や清掃、潤滑程度の軽微なメンテナンスであれば、ドライバーや六角レンチなど基本工具は既にお持ちの方も多いでしょう。
新たに購入が必要な場合でも、工具セットが1,500~3,000円程度、潤滑剤や錆取り剤が800~1,200円程度です。交換用のワッシャー・スプリング・ピンなどの小部品は、種類にもよりますが500~2,000円ほど。合計して2,800~6,200円程度でほとんどの修理が対応可能です。
もし工具をすべて新調する場合でも、総額5,000~7,000円程度で抑えられるため、業者に依頼するよりも大幅にコストダウンできます。
ドアノブを自分で修理するときにかかる時間の目安
緩みの増し締めだけなら工具を手元に用意してから数分~15分程度で完了します。内部のサビ落としや清掃を伴うメンテナンスでは、取り外し・清掃・再取り付けを含めて30~60分が目安です。
シリンダー分解やパーツ交換が必要な場合は、部品の取り外しとサイズ確認に時間を要するため、60~120分ほど見積もっておくと安心です。事前準備として工具・部品を揃え、作業手順を頭に入れておけば、実際の作業時間を効率化でき、トータルでも2時間以内にほとんどの作業が完了します。
自分で直せないときは業者に依頼しよう

DIYでの修理が難しい場合や、自分の手に負えないと判断したときは、早めに専門の鍵業者に依頼することで安全かつ確実にドアノブの不具合を解消できます。ここではドアノブの修理や交換を業者に依頼するメリットや費用相場について解説します。
ドアノブの修理や交換を業者に依頼するメリット
専門業者に依頼すると、自分で揃えにくい純正部品や高精度の汎用品を即日入手できるうえ、専用のスナップリングプライヤーやプラグ抽出工具、電動ドライバーといったプロ仕様の工具でスピーディに作業が進みます。
さらに、防犯設備士や鍵技師など資格を持つスタッフが対応するため、ドアノブの細かなガタツキや鍵穴の微調整など、DIYでは難しい精密作業も確実に仕上げてくれます。作業後は保証期間が設定されることが多く、万一不具合が再発しても無償で再修理を受けられるため、結果的にコストパフォーマンスが高く安心です。
▼関連ページ業者に依頼したときの費用相場
鍵屋にドアノブ修理を依頼すると、技術料はおおむね8,800円~14,000円程度が相場です(緩みや固着の調整のみの場合)。一方、ドアノブ交換となると工賃が11,000円~20,000円ほどかかり、これに部品代が加わるため合計で15,000円~35,000円程度になるケースが多いです。
加えて、現地までの出張費が別途0円~8,000円程度かかる場合があり、深夜や休日の緊急対応ではさらに割増料金が発生することもあるため、事前に見積もりで確認しておくと安心です。
▼関連ページ信頼できる業者の選び方
信頼できる鍵業者を選ぶポイントは、「料金の透明性」「見積もり無料」などの明確な料金体系を提示しているかどうかです。公式サイトやチラシに作業費用の内訳がしっかり掲載されているか、追加料金の有無を事前に確認しましょう。
また、防犯設備士資格や業界団体への加盟実績がある業者は技術力が高く、トラブル対応のノウハウも豊富です。口コミサイトやSNSの評価も参考になりますが、極端に評価が偏っている場合はサクラの可能性もあるため、複数の情報源でバランスよく判断してください。最後に、問い合わせ時の対応の丁寧さや、作業後のアフターフォロー内容をヒアリングし、信頼できる担当者かどうかを見極めることが大切です。
まとめ
本記事では、DIYでドアノブ修理に挑戦する前の事前準備から、緩み・固着・鍵付きノブの具体的な修理手順、工具・部品の選び方、費用と時間の目安、さらには自力で対応できない場合の業者依頼までを網羅的に解説しました。まずはノブの種類や故障症状を正しく見極め、増し締めや清掃・潤滑で解消できる軽微なトラブルは自分で対応しましょう。
シリンダー内部の空転や深刻な錆び・摩耗には慎重な分解・清掃・パーツ交換が必要です。最後に、DIYが難しい場合は保証付きの専門業者に依頼し、安全かつ確実に問題を解消してください。
もし、ドアノブのトラブルが解決しなければキーホースまでご相談ください。キーホースでしたら見積り・出張費無料で最短当日にドアノブのトラブルを解決いたします。ドアノブのトラブルならキーホースにお任せください。