勝手口の補助錠を後付けしたい!DIYで防犯強化

更新日:2022/12/26
勝手口の補助錠を後付けしたい!DIYで防犯強化

この記事でわかること

  • 勝手口に補助錠を後付けするメリット
  • 目的別おすすめの補助錠の種類
  • 勝手口に補助錠を後付けするときの費用

勝手口に補助錠を後付けするメリット

防犯性強化などの観点から勝手口に補助錠を後付けすることを検討している方は多いのではないでしょうか。

防犯対策以外にも家族の徘徊防止や小さな子供の飛び出し防止のために補助錠を使いたい、という方もおられるでしょう。


しかし、「どのような補助錠がおすすめなのか?」「DIYで取り付けることはできるのか?」といった疑問をお持ちではないでしょうか?

今回は、勝手口への後付けにおすすめの補助錠や、自分で補助錠を取り付ける際の注意などを解説していきます。

また、ドアに補助錠を取り付けることができる場所があるかも確認しておきましょう。ドアによっては框に十分な幅がなく、希望する補助錠が取り付けられないこともあります。

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防犯対策

荷物やゴミの出し入れに便利な勝手口ですが、人目につきにくく、空き巣にとっては侵入口として狙われやすい場所でもあります。

玄関ばかり対策をしていても、勝手口の防犯対策が疎かになっているお宅は多いのではないでしょうか?

空き巣に狙われないよう、勝手口に補助錠を後付けするというのは有効な防犯対策です。

勝手口は玄関に比べて防犯性が劣る住宅も少なくないため、ピッキングや破壊に強いディンプルキーに交換することで、防犯性をさらに高めることができます。

徘徊や飛び出し防止

なお、自力で補助錠を取り付けるのが不安、防犯面の相談をしたい、といった方もご安心ください。鍵の専門業者でしたら、補助錠の取り付けや相談も可能ですので、お困りの方は相談からしてみるのもいいでしょう。

小さなお子様や高齢者がいらっしゃる場合、勝手口に補助錠を後付けすることで家族の徘徊や飛び出しを防止することができます。また、勝手口には内鍵を追加する、あるいは防犯サムターンを取り入れて簡単に外出できないようにする方法もおすすめです。

サムターンとは?

ドアの室内側についている、つまみを回して施錠する鍵のこと

しかし、徘徊や飛び出し防止の目的で鍵を付ける場合は、閉め出しや監禁にならないように注意する必要があります。

勝手口の補助錠を後付けするために確認しておくこと

勝手口に補助錠を取り付ける際には、これから後付けしようとしているドアを事前に確認する必要があります。

補助錠を後付けしようとしているドアの種類

ドアの種類によっては補助錠の取り付けができない可能性があります。

そのため、補助錠を後付けする前には、これから取り付けようとしているドアの種類や開き方、扉の状態などをしっかり確認することが大切です。

ドアの種類には「内開きの開き戸」、「外開きの開き戸」、数は少ないですが「引き戸」があります。

  • 内開きの開き戸:ドアが室内側に向かって開くドア
  • 外開きの開き戸:ドアが室外側に向かって開くドア
  • 引き戸:横にスライドさせて開閉するドア

ドアの開き方やドアの状態などによって後付けする補助錠の使い方や取り付けの可否が異なります。

補助錠を内鍵にするのか外鍵にするのか

ドアに鍵を後付けする際には、内鍵にするのか外鍵にするのか事前に確認しましょう。

場合によっては、外鍵にしたいということもあるかと思いますが、防犯を目的とした場合は、外側からの解錠はされない方がいいでしょう。

しかしながら、非常時や玄関の鍵を紛失したりで勝手口からしか入ることができない状況になった際、内鍵の場合は家の中に入れなくなってしまいます。

防犯の観点からすると鍵は内鍵で十分ですが、玄関の鍵を紛失したときのような非常時には不便に感じることもあるでしょう。このように補助錠を内鍵か外鍵にするかは、メリット・デメリットを踏まえてしっかりと検討してから決めましょう。

補助錠を後付けしようとしている扉の状態

補助錠を後付けするためには、ドアや壁に穴を開ける必要があります。そのため、経年劣化などでドアの素材が傷んでいたり、そもそも穴を開けることが難しい場合は、面付錠のような切り欠き加工が必要な鍵は取り付けられず、穴あけ不要の補助錠を選択する必要があります。

面付錠とは?

室内側の扉面に錠ケースが露出するように取り付ける錠前のこと。

また、賃貸住宅も家主の許可なしにドアや壁に穴を開けることはできません。借りている物件というものは基本的に家主のものですし、万が一勝手に穴を開けてしまうと退去時に原状回復のために多額の修繕費用を請求され、管理会社や大家と思わぬトラブルに発展してしまう可能性が高いからです。

玄関ドアと比較して勝手口の扉は薄いアルミサッシなどでできていることも多く、穴を開ける、ビス留めをする、といった加工をする際は歪みやすい傾向にあります。自分で部品を購入してDIYで取り付けるのも良いのですが、誤った取り付け方をしてしまうと扉が変形してしまう恐れもあります。

鍵を後付けする場合は、それがどんな鍵であろうと先に扉の状態を確認しておきましょう。特に築年数の古い戸建てでは経年や地震などの影響で扉の建て付けが悪くなっていたり、扉枠が歪んでしまっていたりします。

扉の状態によっては自力での取付けが非常に難しいので、無理せずにプロの鍵屋に任せましょう。

勝手口の補助錠におすすめの種類

勝手口に後付け可能な補助錠はどのようなものがあるのでしょうか?ここでは、勝手口におすすめの補助錠を紹介します。

防犯強化が目的なら

こじ開け対策

錠前が扉の中に埋め込まれている一般的な鍵と違い、面付タイプの補助錠は室内側に錠前が出ています。そのため、バールなどの工具で錠前をこじ開ける強行突破にも強く丈夫であるため防犯向けの補助錠としておすすめです。

面付タイプは取り付けの際にドアの側面に穴を開ける必要がない、といったことも利点でしょう。しかし、表面にネジ穴と鍵穴を開ける必要があるため、困難な場合は業者へ依頼しましょう。

サムターン回し対策

また、防犯性をさらに強化したい場合は、防犯サムターンの取り付けもサムターン回しに効果的です。サムターンとは内鍵のつまみのことで、室外からドアの隙間などから針金などを差し込みサムターンを回して解錠する手口をサムターン回しといいます。

防犯サムターンにはサムターンの上下にあるボタンを押しながら回したり、ツマミ全体に力がかかるようにしないと空転する、というタイプがあります。また、子鍵を用いて空転モードに切り替えするタイプもあります。サムターン回しに使う工具では簡単に回せないよう、様々な工夫がされています。

サムターンの場合、既にサムターンがついているシリンダーがある必要がありますが、適応シリンダーさえあれば追加で穴を開けたりする所用は発生せず、基本的にドライバーがあれば交換可能です。

ガラス破り対策

勝手口の扉には玄関よりも大きな窓ガラスがついていることも多く、これを焼き破りなどで割られてしまうと、腕を伸ばして内側のサムターンを回すことが可能になってしまいます。

このようなガラス破り対策のために、防犯フィルムなどで対策するという方法もありますが、侵入を防ぐという意味では取り外し可能なサムターン付きの錠前がお勧めです。

美和ロックのND2Sという面付鎌錠は狭框用の補助錠で、框が狭いドアや、薄いドア厚の扉にも対応できる面付錠です。外出時にはサムターンを取り外すことができるため、ガラス破りでじかにサムターンをいじられても解錠は不可能です。

徘徊や飛び出し防止が目的なら

徘徊や飛び出し防止には、ドルマカバ社のセーフティサムターンのようにキー操作でサムターンが空転に切り替わるものを、新しくとりつける補助錠に加えるのをお勧めします。

セーフティサムターンは通常のサムターン同様にサムターンを回すことで施解錠できる在宅モード、サムターンが空回りして室内からは施解錠できない外出モードがキー操作で切り替え可能です。

同じようにキー操作で空転モードを選択できるのがGOALのTM型防犯サムターンの一種、TMK型防犯サムターンです。こちらも必要な時には専用の子鍵で空転モードにしておくことで、危険な徘徊や飛び出しを防ぐことが可能です。

防犯サムターンのなかにはサムターンそのものを取り外してしまえるものもあります。先述した美和ロックのND2Sシリーズについているサムターンもそのうちの一つですが、家研販売(KAKEN)の「安心錠」も大変ユニークな取り外しタイプで有名です。

「安心錠」はどちらかというと両面シリンダータイプの面付本締錠で、室内側では一見サムターンのように見える子鍵を抜くことでシリンダーが露出し、鍵を入れないと開かない普通の鍵穴に見えるようになります。ND2S同様、ドア厚26mmから対応しているので、薄い扉にも取付け可能です。

これら徘徊や飛び出し防止対策は、本人の意思で鍵を開けようとすることを抑制する効果があるため、行き過ぎて監禁のようにならないよう、注意が必要です。

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鍵交換も選択肢のひとつ

勝手口の鍵がドアノブ一体のインテグラル錠の場合、ハンマーなどの工具でドアノブを破壊されたり、もぎ取られたりする危険があります。

インテグラル錠とは?

デッドボルトとラッチボルトを備えている。ドアノブの中心に鍵穴が付いており、鍵を鍵穴に差し込んでから回すと解錠できる錠前のこと。キー・イン・ノブとも呼ばれる。

そのため、防犯性能を引き上げる方法のひとつとして汎用性の高いケースロックや面付錠に交換してしまうことも非常に有効です。

ケースロックとは?

箱型のケースの中に、本締め用のデッドボルトと仮締め用のラッチボルト、開閉機構を一緒に収めた錠前のこと。

その際に、ディンプルキーなどの防犯性能が高いキーを選ぶことで防犯性能が一層高くなります。

ただし、もともとのドアノブが円筒錠チューブラ錠だったドアにケースロックを取り付ける場合には、錠ケースを収める穴を開けるため、扉に切り欠き加工という作業を施す必要があります。

チューブラ錠とは?

チューブ状の錠ケースを持つ錠前を指すが、ドアノブではラッチボルトを備え、これを固定することで施錠する室内用のドアノブを指す。デッドボルトを備えた本締錠もあり「チューブラ本締錠」などと呼ばれる。

円筒錠とは?

ノブの中にシリンダーがあるがインテグラル錠とは違ってラッチボルトのみを備えており、これを固定することで施錠する。

このため取り付けの難易度は高く、自分で作業をするのは困難なので、鍵屋などの専門業者に依頼するのが無難でしょう。

勝手口に補助錠を後付けするときにかかる費用は?

DIYで勝手口の鍵を交換する場合は、ドライバーなどのツールを購入する費用などもありますが、補助錠の購入代金を入れてもおおむね1万円〜1万5000円程度でしょう。

一方、業者に依頼する場合は別途で作業費がかかります。業者によって料金設定や、鍵の種類、取り付ける数によっても費用は異なりますが、平均的な料金は1万〜3万円ほどです。

補助錠の性能を充分に発揮させるには

勝手口へ補助錠を後付けする場合、ドアや補助錠の種類によっては後付けすること自体が難しい、ということもあります。勝手口へ補助錠を後付けしてもサイズがあっていなかったり、取り付け方法が間違っていた場合、補助錠本来の性能が発揮されない可能性もあります。

防犯対策や徘徊防止のために補助錠を後付けするのであれば、無理をせず経験とノウハウが豊富な鍵屋などの専門業者に依頼することがおすすめです。

その際はぜひ鍵屋キーホースにご依頼ください。キーホースでは全国の幅広いエリアでドアノブ交換をはじめとする鍵の様々なトラブルに対応しております。

独自の厳しい技術研修とサービスマナー講習を修了したサービススタッフが、親切・丁寧に対応いたします。

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