引越し先の鍵交換は必要?注意点や費用を解説

更新日:2023/06/14
引越し先の鍵交換は必要?注意点や費用を解説

この記事でわかること

  • 引っ越し先の鍵交換が必要な理由
  • 賃貸で鍵交換をするときの注意点
  • 鍵交換の費用

鍵交換はなぜ必要か?

引っ越し先の鍵交換とは以前に住んでいた人が使用していた鍵から、鍵とシリンダーを新しく取り替えることを言います。これは主に、鍵交換によってこれまでそこに住んでいた人を出入りできないようにするための処置です。

前の居住者が合鍵を作成している可能性もあり、そのような合鍵は窃盗や不法侵入のために用いられるかもしれません。これは賃貸・中古物件どちらにも該当する懸念で、中古マンションなどを購入した場合も、前の住人が鍵を使えないようにするために、シリンダーを交換することをお勧めします。

この記事では、特に賃貸物件での鍵交換にスポットライトを当てて、問題点や注意点を解説していきます。なお、鍵交換を検討されている方は鍵屋に相談することをお勧めします。費用や防犯のことも相談できるので、ご自身に合った鍵に交換することができるでしょう。

お電話は0120-955-127
▼関連ページ

引っ越し先の鍵交換を検討するとき

鍵交換をするタイミング

昨今では、一般的にも防犯意識が高まっており、貸主や管理会社が必ずと言っていいほど鍵の交換を行うようになっています。

ただ、大家や管理会社によって鍵や防犯に関する考え方も様々なので、本当の意味で入居先の鍵が交換されているとは限らない、というのが現状です。

特に以下のような問題も想定されます。このような場合は鍵の交換を検討する必要があるかもしれません。

渡された子鍵が古い

賃貸物件に関してよくあるのが、明らかに新品ではない鍵を渡されることです。鍵交換済み、となれば新しい鍵がついた部屋を期待するのも当然かと思います。果たして本当に鍵交換は行われているのでしょうか?

結論を申しますと、鍵交換済みとは言いつつ必ずしも新品の鍵が渡されるとは限らないということです。

賃貸マンションでは、家主がマスターキーを持っている場合や、多数の物件を管理している場合、錠をローテーションさせることがあります。

多くは使用済みのものを使い回しているので、必然的に賃借人に渡される鍵は、若干経年が感じられるものになってしまいます。大きな管理会社あるいは不動産会社の物件なら、大量に在庫があるので、少し安心できますが、同一物件のシリンダーを使い回しているような場合には要注意です。

例えば、以前2階の部屋にいた住人が、借りていたときに作った合鍵で3階の違う部屋に入れることがわかり、窃盗目的で侵入する可能性も考えられます。

鍵交換を本当にしているかどうかを確認したい方は、鍵交換の施工日に立ち合いを希望することもできますので、管理会社などに確認してみると良いでしょう

鍵交換を借主に任せている

入居説明などで渡される契約書や特約書に、鍵交換の費用に関する記載がなく、鍵交換費用を支払ってもいない場合は、鍵交換を借り主に任せており、入居前に鍵交換がされていない可能性が非常に高いので、必ず管理会社や家主に確認してください。

鍵交換費用は通常、入居時の初期費用に含まれていて、特約などに費用は借り主が負担する、と明記されています。また、仲介業者などの店舗で契約した場合は担当者から口頭での説明も受けている筈です。

鍵は破損や紛失がない限り原状回復の対象ではないので、前にいた入居者の敷金から引かれているということもありません。

また、鍵交換を貸主に任せるとは、どの範囲までのことを指しているのかもわかりません。好きな鍵をつけても大丈夫なのか等、細部まで確認し、同意した内容については文面で残しておいてください。

鍵交換は入居後でもできる

入居してからしばらくして、やはり鍵を交換したい、あるいは鍵を交換しないといけない、と感じることもあるでしょう。ここでは、鍵交換のタイミングを5つ紹介します。

防犯性の高い鍵に交換したくなった

入居してから玄関鍵の防犯性があまり高くないと判明することもあるかと思います。心配な場合は鍵の交換がお勧めです。

管理会社や家主は鍵について詳しいとは限らず、廃番になっているような古い鍵を使い続けている可能性もあります。もし、鍵についての心配事や疑問があったら一度鍵屋に相談してみましょう。

現行の鍵はどのような鍵で、どの程度の防犯性能があるのかなどを説明してもらうこともできますし、防犯性の高い鍵に付け替えるときはドアに対応している商品や費用などの見積りを貰うこともできます。

鍵屋に出してもらった見積書などを元に、貸主や管理会社と話し合いをするとスムーズにことが運ぶかもしれません。そこで、防犯性の脆弱性が認められた場合は、鍵交換にかかる費用を貸主側が負担してくれる可能性もあります。

鍵が破損した場合

玄関の鍵は毎日使用するものなので当然、長い年月をかけて鍵も摩耗していきます。入居後、鍵が回りにくくなったり、鍵穴に差し込んだら途中で折れてしまうこともあるでしょう。そのため、鍵は10年で交換することがひとつの目安となっています。

鍵は精密機器と一緒で、急に不具合が生じて正常に作動しないということも起こります。その際は、経年による損耗の修繕などは管理者側の義務ですので、貸主が交換し、費用を負担しなければなりません(民法第606条)。

これは、設備のひとつである鍵の交換も例外ではなく賃貸人に修繕義務があります。

鍵を紛失した場合

賃貸人が鍵を紛失してしまった場合は、賃借人の過失であるため自己負担での鍵交換となります。また、鍵を紛失してしまった際は、必ず管理会社、家主へ連絡して、必要があればスペアキーなどを借りて鍵を開けてもらうようにしましょう。

鍵が原因で空き巣などの被害に遭った場合

万が一、空き巣などの被害に遭ってしまったときは、鍵交換や補助錠の追加をしたくなるでしょう。

そのようなときは家主や管理会社に鍵の交換あるいは補助錠を追加したい、という相談をもちかけ、費用の負担について相談してみましょう。明らかに鍵が原因である場合(警察がピッキングなど不正解錠による犯罪であると認定した場合)、家主によってはすすんで鍵交換をしてくれるかもしれません。

ただ、賃貸物件での盗難に関しては家主が責任をとって当然、というわけではないので、費用負担を拒否されても冷静に対処しましょう。自費での交換となった場合は、火災保険などに頼る方法もあります。

新しい鍵に交換する、あるいは補助錠をつける許可が出た場合は、鍵屋に相談すると良いでしょう。鍵屋は鍵を扱うプロで、鍵交換や新規取付けはもちろん、防犯のことも相談できます。どのような鍵が取り付け可能か、防犯性能はどのくらいかなどを教えてくれますし、費用に関する相談も可能です。

賃貸で鍵交換をするときの注意点

賃貸で鍵交換をするときの注意点

賃貸住宅で鍵交換をする場合、注意するべきことが何点かあります。注意点を知らないまま鍵交換をすると後々原状回復を求められたりなどのトラブルになってしまうこともあります。ここでは、賃貸で鍵交換をするときの注意点を紹介します。

チェンジキーシステム

オプナスのメモリスや美和ロックのLBシリンダーなどのようにチェンジキーシステムを採用した鍵がたまに存在します。これはシリンダーを交換することなく、前の鍵を無効化する機能が備わっており、特に賃貸物件向けに開発されたシリンダーです。

具体的にはチェンジキーというリセットするための鍵で、前の居住者の鍵の記憶をシリンダーから抹消し、新しい人の鍵を登録します。そのため、新しい入居者であっても同じシリンダーを使い続けることができます。

そのような鍵だと、シリンダー交換はよほどのことがないと行われないので、大家がシリンダーを交換していないと疑うのは早計です。鍵交換がされているか心配なときは、チェンジキーシステムなのかどうか確認してみると良いでしょう。

メモリスがレオパレスで採用されているように、チェンジキーシステムは大手の不動産会社が管理する物件で広く普及しているようです。

管理会社などに確認が必要

鍵交換をする場合、管理会社や大家さんに連絡する必要があります。

鍵を交換した後、元のシリンダーなどを残しておいた方がよいのかどうかなども確認しておきましょう。

鍵交換費用について

一般的には鍵交換の費用は借主が負担します。

一口に鍵交換といっても、鍵には多くの種類があります。安い鍵もあれば高い鍵もあり、交換費用も異なります。

そのため、借主が負担するのであれば事前にいくらかかるのかを確認しておくのが賢明です。思わぬ金額を請求されないように、費用の相場を確認しておくことをお勧めします。

鍵交換にかかる費用

鍵の交換費用とは、交換作業代とシリンダーといった部品代が合算されたものです。

そのため、作業費はおよそ10,000円〜となりますが、鍵をなくして開けられない場合の鍵開け費用は別途料金となります。

本体価格は防犯性の高さに応じて高価になり、一般的によくみられる美和のU9のようなロータリーディスクシリンダー錠などですと、15,000~25,000円ほどが相場です。

ロータリディスクシリンダーはハイセキュリティシリンダーでありながら専用キーマシンを持つ鍵屋であれば子鍵の複製も可能な鍵で、費用もディンプル錠に比べて安価なため大変コストパフォーマンスの良い鍵です。

逆にピッキングに強いディンプルキー錠といったセキュリティーの高い鍵は30,000円以上することもあり、交換費用が高くなります。

鍵の交換費用は各業者によっても差異がありますので、事前に調べてみましょう。

鍵屋に交換を依頼するとき

鍵交換をする際は鍵屋に依頼することをお勧めします。鍵屋でしたら、鍵交換の技術はもちろん、防犯に関する知識も持っています。鍵屋には防犯設備士の資格を持つ人も多いので、適切なアドバイスを得ることも可能でしょう。

ただ、依頼する際に確認しておくべきポイントがいくつかあります。ここでは特に鍵交換を依頼するときの注意点を紹介します。

管理会社などに連絡する

先述したように、鍵交換を鍵屋に依頼するときも、事前に管理会社などに相談しましょう。場合によっては、管理会社が業者と提携していることもあり、提携業者だと安く作業をしてもらえる可能性もあります。

見積り内容を確認

信頼できる業者かどうかを見極めるには、まず見積りをとって内容をしっかりと確認する必要があります。見積書には「鍵の取り外し」「新しい鍵の部品代」「鍵の取り付け」など各作業内容ごとにそれぞれの単価が明記されているのが一般的です。

もし、鍵交換一式というような作業の内訳がない記載の場合は注意しましょう。相場に見合っていない価格だったり、後から費用が追加されて高額請求になる可能性もあります。

また、事前の聞き取り調査が詳細かどうかも、優良業者を見極めるポイントになります。鍵の現状がどうなっているか分かれば、ある程度正確に見積りを出すことは可能です。

鍵交換ならキーホースにお任せください

引っ越し先が鍵交換したか分からない、鍵交換をしているけど防犯面が心配、という方は家主などに許可を得たうえでキーホースにご依頼ください。適切な鍵のご提案はもちろん、防犯対策についてもご相談を受け付けております。スタッフが親切・丁寧に皆様のお困りごとを解決いたします。

お電話は0120-955-127

鍵のトピックス一覧へ戻る