空き巣の予兆「マーキング」とは?マーキングの種類や実例、対策を紹介!

更新日:2023/10/02
空き巣の予兆「マーキング」とは?マーキングの種類や実例、対策を紹介!

この記事でわかること

  • 空き巣が行うマーキングとは
  • 空き巣がマーキングしやすい場所
  • マーキングされたときの正しい対処法
  • 今からできる空き巣対策

皆さんは「マーキング」という言葉を聞いたことはありますか?マーキングはもしかしたらあなたの身近で知らず知らずのうちに行われているかもしれません。

「マーキング」は空き巣の予兆です。何も対策を講じずにそのままにしておくと、空き巣のターゲットにされ、ある日突然、自宅の大切な物を奪われてしまうかもしれません

本記事では空き巣がおこなう「マーキング」について知っておくべきこと、今からでもできる具体的な空き巣対策について詳しく解説します。

空き巣は侵入窃盗の中で最も多い手口

夜道でフードを被った人

警察庁が発表したデータによると、令和4年度の侵入窃盗の発生場所認知件数で一戸建て住宅が33%と最も多く、さらに手口別の認知件数で見ると、空き巣が約1/3を占める29%と最も多くなっています。

また、空き巣の認知件数はコロナウイルスの影響で在宅する時間が増えたこともあり、減少傾向にありますが、空き巣に隙を見せないためにも引き続き警戒が必要です。

年度空き巣認知件数
2018年22,141件
2019年19,584件
2020年13,906件
2021年11,166件
2022年10,593件
出典:警察庁「令和4年の刑法犯に関する統計資料」

空き巣が用いる「マーキング」とは?

空き巣は事前に侵入する家の下見をして、周辺環境や住人が不在かどうか、侵入しやすい家かどうか、逃げやすいかなどを確認してから犯行に及びます

「マーキング」とはそのときに家のポストやインターフォンなどに、住人の年齢や家族構成、侵入のしやすさなどを特定の記号やサインを用いて残す行為のことです

空き巣が下見のときに侵入しやすい家かどうかを判断するポイントとして、庭木など死角になるものがあるか、犬がいるか、足場になりそうなものがあるか、窓から侵入するときにクレセント錠の位置が開けやすい所にあるか、などが挙げられます。

空き巣がマーキングをおこなう意味

空き巣は同じ家を何度も確認しなくていいように、マーキングをすることで自分用のメモとして残し、下見の効率化を図ります

頻繁に同じ場所に下見に訪れると疑われてしまうため、空き巣もなるべく少ない回数で効率よく侵入する住宅の選定をします。

また、空き巣は必ずしも単独犯とは限らず、複数で犯行に及ぶ場合もあります。マーキングは同じグループの仲間に情報を共有するために用いられる可能性もあります。

さらに、逃走経路や隠れる場所を事前に知っておくためにもマーキングは使われます。犯人からすると、戸建て住宅の死角になりやすい場所は貴重な情報です。

集合住宅の廊下は慣れていないと進む方向が分からなくなったりする場合があります。また、管理人が定期的に巡回している集合住宅もあるので、侵入経路に関した情報がマーキングされている可能性もあります。

空き巣がマーキングしやすい場所

マーキングは空き巣にとって貴重な情報です。空き巣は住人に気づかれずに、なおかつ巡回するときに怪しまれずに確認できる場所にマーキングします。ここでは空き巣がマーキングしやすい具体的な場所をいくつか紹介します。

郵便ポスト

郵便ポスト

戸建て住宅の場合、郵便ポストは敷地内に入らずにマーキングを確認できるうえ、宅配業者や新聞配達員を装えば、誰にも怪しまれずにマーキング可能な便利な設備です。金属製のポストにはマーキングだと気づかれないように傷がつけられていることもあります。

また、何日経過しても郵便物やチラシが取り込まれない郵便ポストは、住人が長期間留守にしている可能性が高いと判断でき、空き巣にとって理想的な標的となってしまいます

インターフォン

インターフォン

インターフォンは一人暮らしなどの場合、住人自らが押す機会が殆どないこともあり、中々マーキングに気づきにくいです。

また、空き巣はインターフォンを押して住人が不在であることを確認してからマーキングすることもあります。

表札

表札

表札もインターフォン同様、普段よく見かけることはあっても、じっくり見ることはあまりないため、マーキングが残されていても気づきにくいと言えます。表面だけでなく側面も意識して定期的に確認した方が良いでしょう。

玄関周り

マンションの廊下

集合住宅などではマーキングをする場所が少ないため、玄関ドアなどにマーキングされる可能性が高いと言えます。

電気・ガスメーター

ガスメーター

電気・ガスメーターは外部から簡単にマーキングすることが可能ですので、空き巣にとっては利用しやすい場所です。また、普段から意識してメーターを確認することもないため、マーキングがあっても見逃してしまいます。

これらの場所は定期的に確認し、異変を見逃さないようにすることが大切です。

よくある空き巣のマーキングの種類と意味

ここまでマーキングされやすい場所について紹介しましたが、ここでは具体的に空き巣が使うマーキングにはどんな種類があり、どんな意味を持つのか紹介します。

数字・記号・アルファベットを使ったマーキング

住人の年齢や性別、家族構成などを数字・記号・アルファベットを組み合わせて暗号化するマーキング方法です。

具体的に下記のようなものがインターネット上で出回っています。

マーキング意味
M男性
W女性
F家族
S一人暮らし
学生
赤ちゃんがいる
ル・R留守
SS土日休み
侵入しやすい
×侵入しにくい
侵入できる可能性がある
20SM_9-1920代独身男性、9時出勤、19時帰宅

シールを使ったマーキング

色のついたシール

一部の空き巣は色のついたシールをインターフォンや郵便ポストに貼ってマーキングします。ガスメーターなどに貼られていると、普段見ない分、元から貼られているものだと勘違いしてしまう可能性もあります。

ペットボトルやタバコ使ったマーキング

タバコの吸い殻

タバコの吸い殻やペットボトルを特定の場所に不自然に置き、マーキングすることもあります。これは自宅周辺に関心があるかどうかを試されています。また、単に在宅しているかどうかを判断する材料として置かれるケースもあります。

見慣れないタバコの吸い殻やペットボトルを残したままにしていると、自宅に関心がないと判断され空き巣に狙われる可能性が高まってしまいますので、見つけたらすぐに片づけるようにしましょう。

一部の訪問販売員がマーキングをするケースもある

訪問販売員

空き巣だけでなく、訪問販売員が悪意なくマーキングする場合もあります。訪問した記録をメモとして残すためにマーキングをおこなっているかもしれませんが、空き巣に住人の情報が漏れてしまうおそれもあるため、見つけたら訪問販売員の会社に連絡しましょう。

SNSの投稿から空き巣に狙われる可能性も

スマホを持つ手

現代社会ではSNSの投稿から空き巣のターゲットにされる可能性があります。空き巣にとってはわざわざ住宅に出向いて下見をする必要がないため、ありがたいツールとして活用されているかもしれません。

特に、休暇の計画を事前に投稿したり、一人暮らしの様子をシェアしたり、日中の留守時間を告知したり、旅行中や外出中の様子をリアルタイムで投稿することは、自分が空き巣の餌食となる可能性を高めてしまいます

また、過去に投稿した写真の背景や位置情報から自宅を特定され、不在の期間中に空き巣に入られる可能性もあります。

SNSは不特定多数の人が見ているため慎重に活用し、意識的に情報の公開を制限した方が良いでしょう

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マーキングを見つけたときにすべきこと

自宅の郵便ポストや玄関周りなどでマーキングを発見したら、どのように対処すべきか。ここではマーキングを見つけたときの適切な対処法について解説します。

写真を撮ってマーキングの証拠を残す

マーキングを見つけたら、まずは写真を撮影して記録しておきましょう。万が一のとき、証拠として活用できるかもしれません。

写真を撮ったらすぐにマーキングを消す

写真を撮ったらすぐにマーキングは消しましょう。マーキングを放置したままにすると、空き巣に防犯意識の低い家と判断され、侵入されてしまうかもしれません。空き巣のターゲットから外れるためにも、証拠を残したらすぐに消しましょう。

また、すぐに消すことで、他の空き巣に情報が漏れるのを防ぐことにもつながります。

マーキングを見つけたときはこれらの手順で行動し、空き巣から身を守りましょう。定期的にマーキングされやすい場所を確認し、自宅の安全を確保しましょう。

さらに、最寄りの交番や周辺の住民にマーキングの情報を共有したり、地域の防犯活動などにも積極的に参加することで地域全体の防犯意識を高めることができます。

また、地域の防犯活動の一環としてゴミは決められた日に出しましょう。ゴミを捨てる日が守られていない地域は住民の連帯感がなく、侵入者に安心感を与えてしまいますので、ゴミ出しの日はきちんと守って、より安全なまちづくりにつなげていきましょう。

空き巣から身を守る!やっておくべき空き巣対策

虫眼鏡に写る対策の文字

空き巣から身を守るためには、防犯意識が高いことをアピールすることが大事です。そうすることで、ターゲットから外れることができるでしょう。ここでは具体的にやっておくべき空き巣対策を紹介します。

防犯カメラを設置する

防犯カメラ

おそらく空き巣は下見の段階で防犯カメラがある家をターゲットにする可能性は低いと思われますが、万が一空き巣に入られても、防犯カメラを設置していれば犯行記録を残すことができます。

コストの面から考えてダミーの防犯カメラの設置を考えている方がいるかもしれませんが、あまりおすすめはできません。空き巣の中にはダミーの防犯カメラを簡単に見破る者もいるため、なるべく記録を残せる防犯カメラを設置するのが望ましいでしょう

また、最新の防犯カメラはスマートフォンと連動し遠隔操作ができるものも増えてきました。外出先であっても安心して自宅の様子を確認できるようになるため、不在時のセキュリティー対策として有用性が高まっています。

防犯性能の高い鍵に交換する

鍵を開けようとする様子

警察庁のデータによると、侵入に5分かかると約7割の侵入者は犯行を諦め、10分以上かかると殆どの侵入者は犯行を諦めるといいます。このデータから分かる通り、いかに侵入に時間をかけさせるかが大事になります

そういった意味でも、防犯性能の高い鍵に交換することで侵入のリスクを軽減することができます。また、補助錠をつけて1ドア2ロックにすることも空き巣対策には効果的です。

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防犯グッズを活用する

人感センサーライト

人の動きを感知して自動的に点灯する人感センサーライトや、スイッチをオンにした状態で、ドアに取り付けた本体と子機が一定距離以上に離れると大音量が鳴り響く防犯ブザーなどがあります。これらの防犯グッズは手軽な価格で手に入るため、低予算で使い始めることができるのがメリットと言えます。

また、窓ガラスには防犯フィルムが有効です。金属バットなどで力いっぱい叩いても、ヒビは入るだけで中々割れず、大きな音が出る上に完全に破るには時間もかかるため、空き巣を諦めさせる効果があります。

防犯フィルムはインターネットやホームセンターで購入して自分で貼り付けることも可能ですが、正しく圧着しないと防犯性を発揮しませんので、プロの業者に依頼することが望ましいでしょう。

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不在に見せない

明かりがついた家

空き巣に不在であることを見せないようにする工夫も大事です。旅行などでしばらくの間、家を開けるときは空き巣にとって侵入するチャンスです。タイマーを使用して照明を自動的に点灯させたりすることで、家に人がいるかのような状態を作ることができます

施錠を忘れずにきちんとする

鍵を閉める

警察庁のデータでは、戸建て住宅やマンションなどに関わらず、侵入の手口として最も多いのが無締りです。どれだけ空き巣対策をおこなっても、無締りでは対策をした意味がなくなってしまいます

日頃から少しの時間でも家を開けるときは施錠する習慣を身につけておきましょう。

鍵交換や鍵の新規取付も防犯対策につながる!

鍵穴を見る業者の男性と住人の女性

ここまで空き巣の予兆「マーキング」について解説してきました。マーキングを見つけても焦らず冷静に対処し、対策を講じることが大切です。

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