【玄関鍵のトラブル!】鍵が回らない・抜けない・折れた・空回りする時はどうする?自分でも試せる対処方法!修理を依頼したときの費用を解説!

更新日:2023/08/04
【玄関鍵のトラブル!】鍵が回らない・抜けない・折れた・空回りする時はどうする?自分でも試せる対処方法!修理を依頼したときの費用を解説!

この記事でわかること

  • 玄関鍵のトラブルの原因
  • 自分で試せる対処方法
  • 不具合が起きたときに絶対にやってはいけないこと
  • 鍵屋に修理・交換を依頼したときの費用相場

「玄関鍵の不具合で家に入れない!」とお困りではありませんか?
玄関の鍵は1日に何回も操作するため、他の場所の鍵と比べて不具合が起こりやすい箇所のひとつとなっています。

鍵の寿命は一般的には10年程度と言われていますが、使い方や頻度、環境によってはそれよりも早く故障してしまうことがあります

今回はよくある鍵の不具合自分でも試せる対処法鍵屋に修理・交換を依頼した際の料金相場についてご紹介します。

玄関鍵の4大トラブルと対処方法

鍵の不具合として鍵屋への問い合わせが多いのが以下の4つです

・子鍵(差し込む方の鍵)は挿せるのに回らない

・子鍵が抜けない

・子鍵が鍵穴の中で折れた

・子鍵が空回りする

ここでは、この4大トラブルの原因自分でも試せる対処方法鍵屋が「修理」としてできることを紹介していきます。

鍵が回らない

玄関の鍵は外出や帰宅の度に施錠をおこなうこともあり、家の中でも最も使用する頻度の多い場所です。同じ鍵を10年以上使っていると、経年劣化により回りにくい・回らないという作動不良が起きる場合があります。

このような作動不良の場合、不具合が発生している可能性のある箇所は、「子鍵やシリンダー(鍵穴)」、「ストライク(錠受け)」、「錠ケース」といった部分です。

子鍵またはシリンダーに問題がある場合

子鍵やシリンダーに不具合がある場合は、鍵が回りづらくなることがあります。どちらが原因かを確かめるにはスペアキーやオリジナルキーを使ってみると判断しやすいです

スペアキーでスムーズに鍵が回る時は、普段使用している子鍵が、汚れていたり変形してしまっている可能性があります。その場合は、古い子鍵の使用は中止してスペアキーまたはオリジナルキーを使用するようにしてください。

スペアキーでも回りにくい場合は、シリンダーに不具合の原因があると考えられます。シリンダー内部にホコリなどの汚れ、砂などの異物は詰まっていませんか?

シリンダー内部に汚れや異物などが蓄積すると、内部の部品の動きが悪くなって鍵が回りづらい・回らないといった直接の原因になります。そういった場合は、掃除機やエアダスターを使って、シリンダー内部のゴミを除去しましょう

また、子鍵を服のポケットや鞄の中に入れている場合、特にディンプルキーは表面や側面のくぼみに、ホコリや汚れがたまりやすいので、歯ブラシなどで汚れを取り除き、仕上げに布で拭き取りましょう。

また、シリンダーがガタつくなどの症状がある場合は、シリンダーが浮いているせいで子鍵が空回りしている可能性もあります。

シリンダーがガタついている場合は、ネジの締め直しをします。プラスドライバーで室内側からサムターン(ドアの室内側についている鍵の開閉を行うツマミ)のネジを緩めてツマミ部分を取り外し、サムターンの台座部分のネジを閉め直せばシリンダーが再びしっかりとドアに固定されます。

※作業をおこなう際は修理が終わるまで、必ずドアは開けたままにしておきましょう

ストライク(錠受け)の位置がずれている場合

ストライクとは、鍵をかけたときに錠ケースから飛び出すデッドボルト(かんぬきと同じ役割をする部品)やラッチボルト(ドアとドア枠を仮止めする金具)をドア枠側で受け止める金具のことをいい、受け座とも呼ばれます。

長年の使用やドアの建て付けの悪さによりストライクの位置がずれてしまうと、デッドボルトなどがストライクと干渉してしまい鍵が回らないということが起こります。

ストライクの位置がずれている場合は、ストライクについている上下のビスを少し緩めて、錠ケースの側面から出ているラッチボルトや、デッドボルトがストライクに収まるように調整してみましょう。引き戸の場合は、下部についている戸車のネジを回して高さを調整してみてください。

錠ケースに問題がある場合

ストライクの位置を調整しても鍵の動きが悪い場合は、錠ケース内部に問題があるかもしれません。錠ケースとはドアノブやデッドボルトを動かすための部品が入っている箱型の部分で、多くはドアの中に掘り込まれています。

錠ケース内部の部品が摩耗・変形・破損していると、シリンダーの回転運動がデッドボルトに伝わりにくくなり、かんぬきの役割をスムーズに十分に果たすことができなくなります

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子鍵が抜けない

シリンダーに差し込んだ子鍵が途中で引っかかるなどして抜けない、または抜けにくいという場合に考えられる原因はいくつかあります。

間違った子鍵を差し込んでいる

まず間違った子鍵を差し込んでいるという可能性が挙げられます。

意外ですが、こういった初歩的なミスは多いものです。似た形状の子鍵もたくさんあるので、間違えていないか、今一度確認してみてください。

子鍵が変形している

老朽化や何らかの強い衝撃によって、子鍵が曲がっていたり欠けてしまうことがあります。変形した子鍵を挿してしまうと、タンブラーと呼ばれる鍵穴内部の部品の位置と、変形した子鍵の形が合わず、鍵穴内で引っかかりが生まれ、子鍵が抜けない状態になっている可能性があります。

鍵穴の中の部品が破損しないように、小刻みに震わせながらゆっくりと鍵を引き抜いてみましょう。

鍵穴に異物などが詰まっている

ゴミやホコリの蓄積以外にも、イタズラでガムや木の枝などが鍵穴に詰められていることもあります。異物が鍵穴の外に出ている場合はラジオペンチなどで取り出すことも可能ですが、鍵穴内部を傷つけるおそれもあるため、慎重におこなう必要があります。

しかし、イタズラされていることに気づかず子鍵を挿してしまったときは、強引に引き抜いたりせず、鍵屋に依頼するのが良いでしょう

潤滑剤の枯渇

鍵穴内の潤滑剤が経年劣化によって減ってきてしまうと、スムーズに鍵が作動しなくなります。鍵穴の中をエアダスターなどできれいにし、「鍵穴専用」の潤滑剤を注入してください。

もし鍵穴専用の潤滑剤が手元にない場合は、鉛筆の芯で代用もできます。鉛筆の芯に含まれる黒鉛が滑りを良くする効果があるので、鉛筆で子鍵の切り込み部分や溝をなぞって何度か抜き差しすることにより、鍵がスムーズに回る可能性があります。

Bや2Bなどの芯の柔らかい鉛筆であれば、黒鉛も多く含まれているためおすすめです。

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子鍵が鍵穴の中で折れた

ディンプルキーなどのように子鍵の表面や側面にくぼみがあるタイプの場合、あまりないことなのですが、ギザギザした形の鍵は鍵穴内で折れやすい傾向があります

鍵穴の外であれば長年蓄積した金属疲労の結果ですが、鍵穴の中で折れるのは、やはり余計な負荷をかけたことが原因でしょう。

無理やり子鍵を回す

子鍵が回りにくいときに無理やり回すと、子鍵が折れるか、鍵穴内に傷がついてしまいます。

鍵穴の中で折れてしまっても、折れた鍵の一部がまだ入口あたりに見える場合は、ラジオペンチなどで折れた子鍵を摘み、小刻みに揺らしながら取り出してみてください。

しかし、子鍵の破片がなかなか取り出せないからといって更に力を加えると、鍵穴に傷がつく可能性が高く、逆に奥に入り込んでしまうこともありますので、無茶なことはせず鍵屋へ依頼しましょう。

URシリンダーの子鍵

既に廃番となっていますが、美和ロックのURシリンダーの子鍵は10年以上使用すると折れやすくなります。URシリンダーの子鍵はギザギザが左右対称になっていてリバーシブルで使えるのが特徴なのですが、ギザギザが左右対称になると、必然的に細い部分ができてしまい、そこに負荷がかかると折れやすくなってしまうのです。

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鍵が空回りする

子鍵を差し込んでも、ただクルクルと空回りしてしまう場合はどのような原因が疑われるのでしょうか?

テールピースの故障

シリンダーと錠ケースが交わる部分には「テールピース」と呼ばれる、施錠の動きをデッドボルトに伝える役割をする部品があります。このテールピースが故障や破損してしまうと、鍵を回すことができても、デッドボルトに伝えることができず空回りしてしまいます。

子鍵の先端の摩耗

美和ロックのディスクシリンダーにはシリンダーにテールピースがついておらず、子鍵の先端がテールピースの役割を果たしています。ですので、子鍵の先端が摩耗していると、施錠の動きがデッドボルトに伝わらず、空回りしてしまいます。

美和ロックは2001年にディスクシリンダーの製造中止を発表しましたが、今でも古い集合住宅などでは使われている所があります。

デッドボルトの故障

錠ケース内にあるデッドボルトは経年劣化などによって動きが悪くなります。デッドボルトが故障すると、鍵の施錠・解錠ができず子鍵も空回りしてしまいます。錠ケース内の部品は個別販売がないため、錠ケースごと交換する必要があります

外側から操作した時に空回りする場合にはシリンダー、内側から操作したときだけなら錠ケースの故障が疑われます。

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沿岸部では錆による不具合が多い

海沿いの地域は塩を含んだ潮風による塩害を受けやすい地域です。金属に塩分が付着すると、劣化が進み、錆を放っておくと丈夫な金属でも穴が空いてしまいます

これはシリンダーや錠前も例外ではなく、沿岸部の家の鍵は通常の金属製の場合、たちまち塩害による影響を受けます。

多くのシリンダーや錠前はサビに強いステンレスや黄銅などの銅合金が使用されていますが、全く錆びないわけではなく、細かい溝にまで塩が入り込み、内部から腐食して使えなくなってしまうこともあります。

塩害の対処方法

沿岸部では塩害もありますので、錠の中を定期的にメンテナンスする必要があります。シリンダー内部の汚れは、機械や部品などを洗浄するパーツクリーナーでおこない、鍵の滑りを良くするためには鍵穴専用の潤滑剤などを注入するのが良いでしょう。

赤錆が原因の場合に修理はできるか

シリンダーなどに赤錆が発生した場合、その赤錆で覆われた部分は腐食で母材が消費されているため修理はまず不可能と思った方が良いでしょう。

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玄関鍵の不具合時に絶対やってはいけないこと

男性が手のひらを見せている画像

外出時や帰宅時など、急いでいるときに玄関鍵の不具合が発生すると、つい焦って間違った対処をしてしまいがちですが、正しい対処をしないと子鍵やシリンダーを破損させてしまったり、かえって状況を悪化させてしまいます。

ここからは玄関鍵の不具合時に絶対やってはいけないことを紹介します。

無理やり子鍵を回そうとする

急いでいるときなどに、鍵が回らなかったり、抜き差ししにくかったりすると、つい強引に鍵を回してしまいがちです。

しかし、過剰な力を加えてしまうと、子鍵が曲がってしまったり、鍵穴の中で折れてしまう可能性があります

鍵の動きが渋いときは、無理に力を加えたり、回したりするのは避けましょう。

鍵穴に食用油や鍵穴専用ではない潤滑剤を使う

鍵穴に潤滑剤を使うときは、必ず「鍵穴専用の潤滑剤」を使用してください。

鍵の滑りを良くしようと、自宅にある食用油や「KURE5-56」といった市販の潤滑剤を鍵穴に使用してしまうと、鍵穴内部のホコリや塵などが金属の表面に残った油分に付着して蓄積されていき、シリンダーが作動不良を起こす原因となります。

鍵穴に水分が入っている状態で鍵穴専用の潤滑剤を使用する

鍵の抜き差しをスムーズにする鍵穴専用の潤滑剤ですが、使用時は鍵穴に水分が入っていない状態でなければいけません

鍵穴専用の潤滑剤はパウダー状で速乾性があるので、ホコリやゴミが付着しにくくなっています。

しかし、鍵穴に水分がある状態だと、パウダーがダマになる可能性があり、鍵穴の動作に影響を及ぼすことがあります。そのため、雨天時などの使用は控え、鍵穴内部を乾燥させた状態で使用した方が安心です。

また、パウダー状ですので、噴射し過ぎると詰まってしまうおそれもあるため、注意が必要です。

爪楊枝や針金を鍵穴に入れる

鍵穴に砂や小石などの異物が詰まっていて鍵が差しにくい、回しにくいときに、爪楊枝や針金などを鍵穴に入れて取り出そうとすると、鍵穴の内部が傷ついてしまうおそれがあります。また、爪楊枝の先端が鍵穴の奥で折れてしまうと鍵を差し込めなくなってしまいます。

鍵穴内部はデリケートなので、破損の原因となるようなものを差し込むことは避けた方が良いでしょう。

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修理・交換するまでにやってしまいがちなこと

玄関鍵の不具合にはさまざまなケースがあり、ケースごとに修理方法や対処方法があることを紹介しました。しかし、それでも改善されなかったり、下手に手をつけて悪化させないか心配という方もいらっしゃるでしょう。

ここからは鍵屋に鍵の修理や交換を依頼するまでにやってしまいがちなことを紹介します。

鍵の動きに違和感があるのに放置している

普段から頻繁に使用することの多い玄関鍵ですが、鍵穴の動きが渋い、鍵を抜くときに引っかかる感じがするなど、違和感があればすぐに気が付くはずです。

今は些細なことかもしれませんが、外出先から帰宅したときに突然鍵が開かなくなった、などの重大なトラブルに発展することもあります。違和感を感じたときに鍵屋に相談するのがベストでしょう

自力で修理しようとして余計な費用がかかる

鍵穴に不具合が発生したため、爪楊枝やヘアピンを鍵穴に入れたり、動きを良くしようと鍵穴専用ではない潤滑剤を注入したりと、間違った対処法をしてしまった結果、かえって問題を悪化させてしまっては目も当てられません。

鍵に対する専門的な知識がない場合は無理をせずに、鍵屋に依頼するのが得策です。

少しでも不安を感じたら鍵屋に依頼

男性と女性が立っている画像

鍵に不具合が発生した際、自分で対処できれば修理にかかる費用も安く抑えることができます。しかし、シリンダーや錠前などは繊細な小さな部品で構成され、精巧な造りとなっています。そのため、専門知識がない一般の方が修理しようとするとリスクが生じます

自分で修理できるか不安、ということであればぜひ鍵屋にご依頼ください。鍵トラブルには専用の部品が必要、既に廃番になっている、扉の調整が必要、などプロの業者でなければ解決が難しいトラブルも多くあります。

仮に外出先から帰宅したときに何らかの理由で玄関の鍵が開かない、といった緊急事態が発生したとします。その際、鍵屋に依頼すると、自宅まで駆け付け解錠してくれ、一時的に問題は解決するでしょう。

ただ、閉め出されてしまった根本的な原因を解決しないと、また同じことが起きてしまう可能性があります。鍵屋に分解洗浄などをおこなってもらい、修理することも可能ですが、閉め出しまで起こっている状態では交換したほうがよいこともあります。コストは高くなりますが、修理費を出したあとに交換するよりも少しお得です

鍵の修理・交換を鍵屋に依頼したときの対応・費用は?

お金が並べられた画像

最短で適切な修理をするなら鍵屋に依頼するのがおすすめです。以下に鍵屋に修理・交換を依頼した場合にかかる料金相場をまとめましたので参考にしてください。

修理費用相場

修理費用の相場は下記の通りです。

鍵抜き:8,800円~(税込)

分解を伴う鍵抜き:16,500円~(税込)

分解洗浄:8,800円~16,500円(税込)

鍵穴内部の汚れや、鍵穴内部の潤滑剤の枯渇などは、シリンダーと錠前を分解して、洗浄と注油を行います。重度の不具合や経年劣化の場合は交換になるでしょう。

交換費用相場

交換費用の相場は下記の通りです。

作業費用:11,000円~(税込)

部品代:5,500円~39,500円(税込)

経年劣化などによってシリンダー内部に不具合がある場合、交換が必要となります。

修理・交換ともに業者によっては、上記の値段+出張料金がかかるところもありますので、ご注意ください。

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